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○平成8年度の成果と課題 ・活用方法、教育効果 ・インターネット上で収集できる教材 インターネットのホームページには様々なテキストベースの教材が存在する。その時間 に見せるホームページを、生徒にはあらかじめ試験範囲に含めるという指示をしておけば、 遊びとしてではなく授業としてのインターネットという認識をさせることができる。 ・ホームページによる学習 本校のホームページに書かれている学校案内や、津久見市のページから出題したテスト 問題をホームページを検索しながら解答させた。目的はホームページに書かれている情報 を見つけることで、自分の学校や郷土のことに興味を持たせ、知ってもらうことにある。 また、資格試験や、言語学習教材もCAI学習として有効である。 ・リテラシー ・課題研究における活用 課題研究の発表資料もほとんどの生徒がHTMLファイルで作り上げた。昨年はレポー トをテキストファイルで提出させたが、今年はさらにそれをもとにHTML化することで 発表用のプレゼンテーションまで仕上げることができた。インターネットでできることは 全てインターネットで。例えば疑問点がでてくればその用語をキーワードに検索エンジン を使って検索する。それでもわからなければ、電子メールを使って他の学校の先生に聞く。 特にインターネットの用語は新しく、高校レベルでは難しいことが多い。 課題研究の班を決めた当初は、昨年の生徒よりも取りかかりがよくないようだったが、 途中である程度の指針を示すことで、徐々に熱心に取り組むようになった。 ○100校プロジェクトに参加して まだ一般的でなかった時期に始まった100校プロジェクトは、2カ年の終わりの時期 には予想もしなかったぐらいのインターネットブームの世の中を迎えていた。私たちは高 校の教育の場でいち早く実験的にインターネットの便利さを、このプロジェクトのおかげ で体験することができた。初年度は少ないクライアントながら驚異的なスピードでホーム ページを作り上げ注目を浴びることができ、最終年度は41台のクライアントを利用した 各教科での取り組みとして成果を上げることができた。 インターネットが距離や空間を越え、ヒューマンネットワークを作り出すことで、校内 のみならず多くの方々との交流を持つことができた点がなによりの収穫であった。 本校のホームページは派手さもなくシンプルなものだが、一貫して全てが生徒たちの手 作りということが自慢である。 人数は少ないが、2年間で地元の高校や企業の方の研修や見学、県外からは大阪、鹿児 島、東京、岩手など高校や都・県教委の先生方の見学があり、口々に本校の取り組みに感 心されて帰ったことが印象的であった。 インターネットに地道に取り組んだ生徒は、その有効的な使い方をわきまえていた。課 題研究の発表会ではまさに自分の道具としてインターネットを使いこなして立派に発表す る生徒達を見て、この2年間の取り組みを振り返り大きな感動を覚えた。 最後に、本校100校プロジェクトに多大の尽力をいただいた多くの関係者の皆様に感 謝の意を表します。