和歌山高等学校 Page2/2


100校プロジェクト 平成8年度実施状況


  発表論文等

  ・多田/浜口 和歌山県庁におけるWWW導入と運用について
          大阪大学大型計算機センターニュース 1996-2
  ・浜口    インターネットプロジェクト校実践報告
          月刊高校教育'96.11月号
  ・浜口    総合学科における情報教育
  日本教育工学会・夏の合宿研修 1996.8


○100校プロジェクトに参加して

 100校プロジェクト対象校としての2年間を振り返ると、極めて短かく常に駆け足であっ
た感がある。
 全体としての印象としては、教員や生徒の情報に対する意識の向上に大きく寄与したものと
考える。本校の場合、県内の公立学校で最初の導入ということもあり、マスコミからも注目さ
れ、新聞・ラジオ・テレビ等で取り上げられる機会も多く、大多数の生徒が興味や関心を持つ
ようになったと考える。
また、新聞などの報道の他、学校説明会や体験入学などによってインターネットの存在を知
って、近隣の中学生が興味を持ち、本校に入学してインターネットを使って学習したいと希望
する生徒が増えているという事実がある。
インターネットの教育利用についての公開授業を実施したが、会場の広さの関係で参加人数
を制限したり、県外の学校関係者や県内の小学校の関係者には連絡できなかったにも関わらず、
数多くの申し込みがあり、インターネットの教育利用に関しての学校関係者の関心の高さを再
認識した。
 また、学校開放講座の中で、インターネット体験学習を設定したが、参加者は深い興味と高
い関心を持って操作していた。
 県内外の学校からの問い合わせも多く、モデル校としての存在は非常に大きいといえる。
 しかし、接続している専用回線がアナログ3.4kHで通信速度が28.8kbpsである
ため、複数台の同時接続は事実上困難であり、そういう点では、今後の接続回線の速度向上が
望まれる。
 また、生徒が企画し・作成したホームページということもあり、なかなか更新のタイミング
が図りにくく、結果的に更新サイクルが長くなってしまった。この反省から、来年度は生徒会
中心にホームページ更新委員会を組織して定期的に更新できるようにしていきたいと考えてい
る。
 また、授業でもJAVA等の新しい技術の学習をどんどん取り入れて、生徒の技量の向上に
努め、魅力あるホームページ作りができるようにしたいと考えている。さらに、インターネッ
ト学校放送など新しい企画の実現に努め、生徒のコミュニケーション能力の向上に努めて行け
ればと考えている。



前ページへ