2.3 プロジェクト事務局の活動

 プロジェクト事務局は、100校プロジェクト・新100校プロジェクトを推進するために、大別して以下の三つの活動を実施してきた。
 一つ目は、平成6年度から7年度にかけて、当時まだインターネットという言葉すら一般的ではなかった時期に、教育現場にインターネットの利用環境を導入するための技術的・運用的な支援活動である。初年度の活動の中心は、システムの立ち上げ、初期設定等の導入に伴う技術支援活動と専門研究会の実施、平成8年度からは実際にインターネットを教育に活用するためのシステムに関する支援活動である。
 二つ目は、本プロジェクトの研究成果発表とインターネット教育利用の普及を目的としたイベントの開催である。
 活用研究会は、平成7年度から毎年全国6つのブロックにおいて、インターネットの教育への応用技術研究、教育利用の実践研究を目的として開催してきた。
 成果発表会は、本プロジェクトにおけるネットワークを利用した教育の実践的な研究成果を、広く教育界に普及することを目的として、平成7年度から毎年1回、東京において開催してきた。
 「国際シンポジウム'98」は、平成10年度に初めて開催したイベントで、海外の代表的なネットワーク利用活動グループの代表者と近隣のアジア諸国から活動者を招き、活発な情報交換や意見交換を行った。海外の実践事例発表の場を設け、海外におけるネットワークの教育利用の活動状況や活動内容、課題などの発表を通して今後の国際交流を進めていくための機会を提供した。
 三つ目は、本プロジェクトの成果を広く教育界・地域等に普及するための広報活動である。
 対象校のシステム運用を支援するための技術的なマニュアル類をはじめ、インターネット教育利用の普及・拡大を目的にした実践事例集や実施報告書を作成し、全国の教育委員会や学校現場等に刊行物して無料配布してきた。


2.3.1 支援活動

 平成7年3月29日、30日の2日間にわたり、対象校・NOCの担当者226名、その他関係者41名を集めて「100校プロジェクト説明会」を開催して、インターネットの紹介、インターネットを教育利用した事例紹介、100校プロジェクトの進行状況と今後の計画の紹介および説明がなされた。説明会の後、参加者による情報交換会が催され、この場でのface to faceの情報交換会がその後のインターネットによる交流を進めるうえで非常に効果的であったと評価された。
 平成7年度には、4月13日から8月25日にかけてニューズレター(第1号から第7号)を発行して対象校に配布した。まだ一部の対象校しかインターネットが稼動していない時期であり、ペーパーメディアにより事務局からの連絡・情報等を対象校に提供したものである。
 対象校のサーバには従来から学校現場が経験したことのないUNIX OSを採用したことを考慮して、対象校のシステム管理者を対象としてUNIXコンピュータを中心とした専門的な技術研修と演習を中心とした技術研究会「専門研究会」を30余名の参加者を得て開催した。また、技術相談窓口としてメーリングリストmadoguchi95を設置して、対象校からの技術相談に対応した。以後100校プロジェクトから新100校プロジェクトが終了する平成10年度末までこの体制で運用している。
 具体的には、「機器の操作方法、設定方法および運用方法に関する技術的相談」、「技術的な質問に対する回答、指導および支援」、「障害時の調査手順を策定し、障害に関連する機関への調査対応依頼」、「発生した障害と同様の障害が発生する可能性に対する予防的対処」、「普遍的な質問・相談内容のFAQ化とWWWサーバでの公開」を行い、対象校のネットワーク運用における技術的な支援を実施している。
 利用者は100校プロジェクトの対象校に限定して、電子メール、電話、FAXのいずれでも受付が可能となるよう配慮した。
 相談窓口に寄せられた質問のうち、普遍性のある質問についてはHTML文書化し、FAQとしてWWWサーバで情報紹介を行っている。

(http://www.cec.or.jp/es/madoguchi95/faq.html)

 平成7年度の後半から、各対象校において教育利用に向けた運用が始まった。これにともなって事務局の活動も技術的・運用的な支援活動が中心になっていく

・各校のネットワーク利用環境の稼動状況の監視
 各校サーバの稼動状況を把握・分析して異常を発見したときの適切な対処の支援である。対象校のサーバから定期的(週2回)に自動でメールによる情報を収集して「ネットワークの接続」、「各種サーバ(ネームサーバ、メールサーバ、ニュースサーバ、WWWサーバ)の動作状況」、「未読のメール数、送受信メール数」、「外部からのアクセス(login、ftp)」、「WWWサーバのアクセス回数」、「ハードディスクの空容量」を監視して、異常が発見された場合の適切な対処方法を検討し、対処を行っている。
 収集した情報は監視データとして集計・分析を行っている。

・メーリングリストの設置・運営
 対象校におけるネットワークの円滑な運用や、事務局と対象校との事務連絡・対象校どうしの情報交換、ネットワークの教育利用環境に興味関心のある方々の情報交換の場の提供を目的に、平成7年4月から順次各種のメーリングリストを設置し運営・提供を行ってきた。

・100校プロジェクト事務連絡用メーリングリスト「akinotano@cec.or.jp」

対象者 対象校の正・副担当者および事務局
設置目的 100校プロジェクトの推進に関する事務連絡および対象校どうしの情報交換
利用内容 対象校どうしの情報提供にともなうメールの交換に利用されている。内容的には地域活動情報やネットワークの教育利用にともなう技術情報等の提供である。また、自校の活動にともなう状況連絡、自校が開催する研究会や発表会等の開催案内、新規Webの掲載案内、事務局や対象校への各種質問、それにともなう回答等、対象校間で多岐にわたって利用されている。

・ネットワークの教育利用に興味関心のある方々の情報交換用メーリングリスト「aimiteno@cec.or.jp」

対象者 ネットワークの教育利用環境に興味関心のある者(本メーリングリストへの参加資格には特に制限をつけていない)
設置目的 ネットワークの教育利用環境に関する意見・情報交換
利用内容 情報の提供と収集にともなう利用が圧倒的に多い。
 また、教育におけるネットワーク利用に関する教育界への要望や意見など活発な情報交換や意見交換がなされている。

・ネットワークの共同利用企画等に関連するメーリングリスト

 ネットワークを利用した共同利用企画に参加している参加校どうしの意見交換や情報交換などに活用してもらうため、代表者2名による申請によりメーリングリストの設置・運用サービスの提供を行ってきた。メーリングリストはprocomail-3.10というパッケージの一部であるSmart Listというメーリングリストのツールにより管理している。このメーリングリストのツールは、アーカイブ機能を備えており、送られたメールはすべてサーバに保存されている。さらに、アーカイブは定期的(毎日)にバックアップをとり、事故などによるデータの消失に備えてきた。

・対象校サーバのバックアップサービス
 対象校に設置したサーバの事故時の早期回復を想定して、対象校のサーバの設定情報ファイルを情報基盤センターのサーバにバックアップした。具体的には対象校に設置したipa-admアカウントから、以下のファイル《ユーザー登録関係:/etc/passwd、/etc/shadow(NEC)、/etc/passwd.master(IBM)、/etc/group、ネームサーバ:bootファイル、順引きファイル、逆引きファイル、メールサーバ:aliases,sendmail.cf、WWWサーバ:設定ファイル(httpd.comf)、ニュースサーバ:コントロールメッセージ設定情報(control.ctl)、エクスパイア設定情報(expire.ctl)、ホスト情報(host.nntp)、モデレータ情報(moderators)、配送設定情報(nnrp.access)、パスワード情報(passwd.nntp)》を含めたメールを基盤センターから、週2回の周期で自動収集してバックアップを行った。また、何らかの都合で自動収集ができない場合は、手動により各学校にログインし、バックアップ情報を含めたメールの送信を行うコマンドを実行するようにした。自動収集、手動収集ともユーザーのパスワードファイルなど、機密性の高いファイルについては暗号化し、生の状態ではネットワークを通過しないよう配慮した。

 平成9年度からはインターネットへの接続環境を持つ学校も広く対象とし、自主的に企画し実施する自主企画を公募、選定された52企画の実施活動に対して支援を行った。
 平成9年度の支援は、CGIを含んだWebページの作成支援とその技術相談、企画参加校の募集等を行うためのWebページ作成、ネットワーク利用に関する技術相談を受け付けるなどの活動支援、および企画実施に必要な器材の貸与を行った。平成10年度も自主的に企画し実施する自主企画を公募し、選定した69の企画に対して9年度の支援内容に加え、企画の実施活動にともなう必要経費の支援を行った。


2.3.2 イベント活動

 プロジェクトが実践してきた教育におけるネットワーク利用の成果や、ネットワークを教育に応用するための技術研究、校種別教育利用の実践研究、情報交換を目的としたネットワークの教育利用の実践事例などを、広く教育界・地域に普及することを目的に、活用研究会・成果発表会・国際シンポジウムを開催した。

・活用研究会
 「活用研究会」は、ネットワークの教育利用に携わる教師を対象に、カリキュラムへの活用やネットワークの運用にかかわる問題点等を掘り起こし、その解決策の研究ならびに意見交換を目的として、平成7年度から全国6ブロック(北海道・東北、関東、北陸・東海、近畿、中国・四国、九州・沖縄)に分割して開催した。内容は、(1)「インターネットと教育利用について」の講演、(2)UNIXの基礎とインターネットの応用を中心とした技術講義、(3)対象校の実践事例発表とそれに基づいた討論、(4)情報交換会である。
 特に平成7年度は、上記6ブロックとは別にインターネットの教育利用が初めての体験であることを考慮して、小学校・中学校・高等学校の校種別にインターネット教育利用の研究会を情報基盤センター(神奈川県藤沢市)で、特殊教育諸学校のインターネット教育利用研究会を幕張(千葉県)でそれぞれ開催した。
 平成8年度からは、教育現場からの実践事例だけではなく、地域における教育ネットワークの取り組みについて地方自治体から特別講演や活動事例の発表を行った。内容は、(1)自治体や地域で独自に取り組んでいるネットワーク構築事例の研究と発表、(2)対象校・一般校の校種別ネットワークの教育利用実践事例研究、(3)事務局からのネットワーク運用報告である。

 平成9年度には、教育現場からの実践事例に加え、学識経験者や教育委員会から講師を招き、特別講演や討論会を交えて実施した。平成9年度は、100校プロジェクトから新100校プロジェクトに移行したことより、特に新100校プロジェクトの事業内容についての説明を事務局から行った。内容は、(1)自治体や地域で独自に取り組んでいるネットワーク構築事例の研究と発表、(2)対象校、一般校の校種別ネットワークの教育利用実践事例研究、(3)新100校プロジェクトの事業説明である。
 平成10年度は、学校教育へのインターネット導入が本格化するのに備え、「教育現場において教師はどう対処したらよいか」という視点から、インターネット教育利用の先進実践校や他のプロジェクトからの貴重な実践報告を通して、効果的なインターネットの教育利用や運用を円滑に進めるための研究会として、開催地の教育委員会、教育関係団体、企業等の協力により、ネットワークに携わっている教師だけに止まらず、一般の教師、自治体、企業にも広く参加を呼びかけ、ネットワークの教育利用の理解を深めることを目的に開催してきた。「学校教育におけるインターネットを活用した実践事例研究と導入・運用の実際」について、学識経験者の特別講演や地域におけるネットワークの導入状況・活動状況を特別紹介した。

・成果発表会

 「成果発表会」は、平成7年度から毎年1回、年度末に各年度ごとのプロジェクトが実施してきた事業の報告とともに、教育現場におけるネットワークを利用した教育の実践的な研究成果等を、広く教育界・産業界に普及することを目的に開催した。
 プログラムは二部形式で構成し、第一部では分科会形式により小学校・中学校・高等学校それぞれの校種別に、また事務局が推進した重点企画のテーマ部会4会場で、ネットワーク教育利用実践事例の発表と質疑を行った。第二部はシンポジウム形式により、その年度のプロジェクトの事業報告とその時々のネットワークの教育利用の問題をテーマにしたパネル討論を行い、会場の参加者とも意見の交換を行った。特に参加者については、毎年800名を超える規模であり、平成7、8年度当時は教育現場の教師が参加者の中心であったが、年度を重ねるごとに行政や教育委員会関係の参加者が多くなった。特に平成8年度に4%であった教育委員会からの参加者が平成9年度には16%と顕著であった。このことは、ネットワークの教育利用が年を追うごとに教育界全体の関心事になっていることをうかがわせる。

 平成7年度は、平成8年3月9日に東京・池袋で開催された。プログラムとしては、三つの会場におる事例[小・中学校部会(6事例)、高等学校部会(6事例)、共同利用企画他(5事例)]の発表と、全体会における「Promoting Multimedia as an Educational Tool/The European Action Plan」についてアラン・デュモー氏の特別講演と、パネル討論「ネットワークは学校に何をもたらすか」が行われた。
 また、当時まだインターネットが一般的ではなかった時期でもあり、13の企業・団体の協力を得て「インターネット体験・相談コーナー」を併設して、来場者にコンピュータネットワークの最新情報の提供や導入・運用にともなうさまざまな疑問等に対応した。

 平成8年度は、平成9年3月7日に東京・新宿で開催された。プログラムは、4部会における事例[小学校部会(8事例)、中学校部会(8事例)、高等学校部会(8事例)、共同利用企画他(7事例)]の発表と、全体会においてパネル討論「ネットワーク教育利用の現状と今後の課題」が行われた。

 平成9年度は、平成10年3月4日に東京・新宿で開催された。プログラムは、4部会における事例[小学校部会(9事例)、中学校部会(9事例)、高等学校部会(9事例)、テーマ部会(9事例)]の発表と、全体会においてパネル討論「地域における教育ネットワークの展望と課題」が行われた。

 平成10年度は、平成11年3月4日に東京・新宿で開催された。プログラムは、4部会における事例[小学校部会(7事例)、中学校部会(7事例)、高等学校部会(8事例)、テーマ部会(7事例)]の発表と、全体会においてパネル討論「ネットワーク教育利用の動向と課題」が行われた。

・国際シンポジウム'98「世界の学校教育におけるインターネット活用」
 ネットワーク環境が世界的な規模で整備されつつある現状の中、教育現場におけるインターネットを利用した国際交流が模索されているが、活発な交流には至っていない。その原因として、海外で活動しているグループやインターネットの教育利用を推進している方々との接点が少なく、交流のきっかけがないのが現状と考え、教育関係者に今後の国際交流を実施していくきっかけづくりの場を提供することを目的に、平成10年7月1日、2日、東京・新宿で開催された。

 プログラムの1日目は、基調講演として「米国の学校教育におけるインターネット環境について」米国シスコシステムズ社副社長キース・フォックス氏、「インターネットによる学習の在り方」について東京工業大学社会理学研究科長清水康敬氏が講演された。次いで、海外のグループ活動として、I*EARN代表:エドウィンH・グラガード氏、KIDLINK会長:オッド・ドウ・プレスノ氏、Think Quest国際調査担当:グラント・ベグラリアン氏、TENET代表:コニー・スタウト氏、ESP代表:ヘンク・スライト氏から活動報告があった。また、同日は情報交換会も行われた。
 翌2日目は、アジア近隣諸国の活動紹介として、ハワイ教育省:ダイアナ・オーシロ氏、韓国ヤン・フーン小学校校長:スン・パン・パク氏、台湾国立サン・ヤッセン大学教授:ニアン・シン・チェン氏、シンガポール教育省教育技術課長:ヤップ・クアン・タン氏による活動報告があった。パネル討論は、「インターネットで国際交流を始めるには」をテーマに、事例発表では、小・中・高等学校それぞれの部会において海外・国内の実践事例(6事例)の紹介があった。

2.3.3 刊行物

 事務局は、対象校のシステム運用を支援するための技術的なマニュアル類をはじめ、インターネット教育利用の普及・拡大を目的にした実践事例集や実施報告書を作成し配布した。
 平成6年度に、対象校の事前学習教材としてインターネットとはどのようなものなのか、どのような機能があるのかを解説した「インターネットガイド(ビデオ版、および画像と音声で解説したCD-ROM版)」を作成した。
 当時国内で運用さている教育用WWWサーバの所在と内容を地域別にまとめた「WWWサーバ・ガイド(冊子)」を作成して対象校等に配布した。

 技術的マニュアルとして、システム管理者を対象にしたUNIXコンピュータの基本、システム管理者の日常管理の方法、各種情報サーバの環境構築・保守・データ作成法を解説した「インターネット利用者マニュアル(サーバ編)」ほか中学生から高校生レベルがインターネットの概要を理解し、その上で動作するアプリケーションを活用できることをねらいとした「インターネット利用者マニュアル(クライアント編)」を作成して対象校等に提供した。
 その他として、インターネットの教育利用を志す初心者を対象に、インターネットにつなぐための具体的な操作手順(ダイヤルアップIP接続)を解説した、インターネットへの接続・利用の手引き「インターネットにつなごう(本編、クイックリファレンス)」を作成して、対象校を含む応募校1,543校に配布した。
 平成7年度には、対象校等の7年度に実施した活動の報告と、学校におけるネットワーク構築事例(4例)について、構成、利用形態、費用(初期費用、維持費用)についてまとめたインターネット利用ガイド「インターネットを使おう」を発行した。

 100校プロジェクトの活動と成果を、対象校の活動状況編(Vol.1)、共同利用企画・報告書編(Vol.2)としてCD-ROM2枚にまとめた「100校プロジェクトの活動と成果(Vol.1、Vol.2)」を作成した。
 平成7年度末に実施した成果発表会の分科会において発表された実践事例(小学校:3事例、中学校:4事例、高等学校:7事例、その他:2事例)を収録したレジュメ集を発行している。
 平成8年度には、平成6年度から平成8年度までの3年間実施された100校プロジェクトの活動と成果をまとめた報告書「ネットワーク利用環境提供事業(100校プロジェクト)成果報告書」、対象校におけるネットワーク利用・活用に関する各校の実践と、事務局が実施したネットワークの利用企画(8企画)をまとめた実施報告書「学校現場のインターネット利用−平成8年度 100校プロジェクト実施報告書−」を発行して対象校をはじめ、教育委員会等に配布した。
 また、成果発表会の分科会で発表された実践事例(小学校:8事例、中学校:7事例、高等学校:9事例、自主企画:6事例)を収録した「分科会事例発表資料」を発行した。
 平成9年度には、新100校プロジェクトが重点企画として実施した活動と成果をとりまとめた「高度ネットワーク利用教育実証事業(新100校プロジェクト)平成9年度成果報告集」を発行した。この平成9年度成果報告書は、以下の3分冊とした。

1. 海外の国際交流プロジェクトや国内で企画した国際交流プロジェクトを実践しながら、異文化交流や外国語による交流など国際交流にともなう成果と問題点をまとめた「国際化に関する企画」
2. 地域における教育ネットワーク運用形態のいくつかの類型について調査し、またネットワークの教育利用にともなう実践事例等についてまとめた「地域展開に関する企画」
3. 通信回線の高速化やコンピュータ技術の高度化など今後のネットワーク関連技術の動向を先取りするような技術面について実施した。ネットワークの利用企画と、教育現場に根ざした教育利用面について実施したネットワーク利用企画の活動と成果をとりまとめた「高度化に関する企画」


 国際化企画関係では、これから国際交流を始めようとしている小・中・高校の先生方に役立つ初歩的な内容のガイドブック「国際交流のためのガイドブック−インターネットを活用して−」を発行した。
 対象校(108校)の平成9年度の活動状況と、自主企画で実施した50企画の実施報告を収録した「教育現場のインターネット活用−平成9年度『新100校プロジェクト』実施報告集」を発行した。
 平成9年度成果発表会の分科会において発表された実践事例(小学校:8事例、中学校:8事例、高等学校:8事例、特殊教育諸学校:2事例、自主および重点企画:9事例)を収録したレジュメ集「分科会事例発表資料」を発行した。


 その他として、対象校以外のネットワーク環境を有する学校が実践したネットワークを利用した授業の実践事例と、地方自治体を中心とした教育ネットワークの導入事例を募集し収録した「インターネットを利用した授業実践事例集」を平成8年度から毎年発行している。

 
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