V 情報処理技術者等の具体的な職務内容
 
 派遣される情報処理技術者等の具体的な職務にはどのようなものがあるでしょうか。
 各教育委員会における実施のねらいや対象によって,その活用方法は違ってくるため、一律に職務内容を特定することは困難ですが,主な職務内容については次の1〜7が考えられます。
 なお,委嘱に際しては,これらの職務を中心としながらいろいろな組み合わせでの依頼が行われています。
 
1.コンピュータに関する研修の指導
・各学校において、コンピュータに関する校内研修を行う際の講師
・各教育委員会主催による研修会の講師
        (教職経験10年目、20年目等の全教員を対象とした研修を含む)
























 

研 修 の 種 類

研 修 の 内 容

 機器の基本操作

 

 キーボード,マウス等の操作
 文字入力,お絵かき等の練習
 ネットワークや周辺機器の操作

 基本的応用ソフトの操作


 

 ワープロソフト
 グラフィックソフト
 表計算ソフト
 データベースソフト

 学習用ソフトの操作


 

 ソフトの操作
  ・教科別対応ソフト
  ・複数の教科への対応ソフト
 授業での活用方法

 基本OSの操作

 ファイル処理

 教材作成ソフトの操作
 

 基本ソフトの操作
 自作ソフト作成

 インターネット

 

 インターネットの体験
 インターネットの活用
 
























 
 
2.コンピュータを利用する授業やクラブ活動の補助又はコンピュータの操作等に関する指導
・コンピュータを活用した授業を行う際,操作等に自信が持てない教員の技術補助
  コンピュータの操作について習得して間がない教員にとって,SEが教室にいて技術的な補助をしてくれることは心強いものです。このことにより,コンピュータを活用した授業に対する不安が少なくなります。
 
3.部活動におけるコンピュータの操作等に関する指導
・高度で専門的な知識を必要とする部活動での,顧問の教員や生徒に対しての指導
  放課後の部活動においては、通常の授業以上の高度で専門的な知識を必要とした指導力が求められます。その際に専門的な知識を有するSEの力が,顧問の教員や生徒に対する指導に大いに役立ちます。
 
4.教員のソフトウェア開発に対する助言
・自作ソフトウェア開発の基礎的な知識に対して助言
・教材作成ソフトウェアなどのツールの機能や操作方法等の指導
  教員の意図に合わせたソフトウェア作りは,授業にとても有効です。教員の負担にならない程度のソフト作りに対する指導が大いに役立ちます。
 
5.最新の技術動向等についての情報収集
・教育現場に有効な情報の収集や提供
  学校現場でコンピュータに関する最新の技術動向等の情報を収集することは困難ですが,これからの情報教育を考える際にはこれらの情報は大いに役立ちます。
 
6.ソフトウェアライブラリセンター運営についての指導・相談
・運営に関する指導・相談
・閲覧の準備に関わる作業の援助
  各自治体にソフトウェアライブラリセンターが設置されつつありますが,その運営に関して専門家の指導や援助は大いに役立ちます。
 
7.その他技術面に関する相談
・ハードウェアやソフトウェアに関する操作上の簡易なトラブルへの対処の手助け
  コンピュータの活用が進む中,コンピュータに不慣れなためのトラブルが少なくありません。そのようなトラブルについて気軽に相談できる相手として,SEの存在が非常に重要です。
 
 これらを参考にして、それぞれの実態に即した研修計画を立てることにより,本事業の有効活用が可能となります。
  (上記事例はCEC発行「SE活用ハンドブック」からの抜粋です。)