平成12年度全国発芽マップ企画
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○ | 全国発芽マップの一斉播種日に全校一斉に取り組むことにより,参加意識を高めるとともに,その後の学習や活動の広がりを促す。 |
○ | 活動を電子メールやホームページ等で情報交換したり,データをまとめたり,交流を図ったりする活動を通して,各教科のねらいを実現すると同時に,総合的な学習に発展することを期待する。 |
※ | ケナフをどうして播種するのか、ケナフとはどのような植物なのかを簡単に学級でお話ししていただけると子どもたちの意識も変わってくると思います。(別紙資料参照) |
※ | 播種後は、各学年、学級、教科研究でも活用の可能性が大いにありますので継続したご活用をお願いします。 |
※ | 学級園でも栽培したい学級は,種子を準備します。 |
○ | ケナフに関する学習や活動を通して,ケナフに対する関心や自然環境に対する意識を高める。 |
○ | 活動を電子メールやホームページ等で情報交換したり,データをまとめたり,交流を図ったりする活動を通して,各教科のねらいを実現すると同時に,総合的な学習に発展することを期待する。 |
○ 発芽マップ参加校のホームページ(ケナフ関連)を閲覧する。
○ 紙すき活動(ボランティアの方を招いて)
○ 紙すきをしたはがきを使っての他校との交流
(発芽マップ参加校一覧については本校ホームページ参照)
○ ケナフを素材にした料理
○ ケナフを素材にした工作
○ 学級のホームページの作成(構想や内容の話合い,作成)
○ 電子メール等による他校との情報交換及び同時授業
(発芽マップ参加校一覧については本校ホームページ参照)
○ ケナフの世話
※ その他,様々な学習や活動が考えられる。
○ 題材について
この活動は,子どもたちの今の思いを実践として表すことができ,子どもたちの期待を十分にふくらませることができる活動である。また,話合いや実践を通して,お互いに協力して活動したり,自主的に活動したりする姿が期待できる。さらに,子どもたちが,この活動をきっかけにして,他の教科等での学習でも地域の方々との交流を継続していこうとしたり,環境を意識した活動をしたりする姿も期待できる。
○ 子どもについて
話合い活動では,日頃からよく発表する子どもを中心に活発に意見交換する姿が見られる。また,教師の支援のもと,男女を問わず協力する姿がある。
○ 指導の力点
○ 各教科との関連
理科「植物の成長」,家庭科「野菜を使った料理」,図画工作科「ケナフを使って」等の学習内容と関連を図りながら実 践に生かしていく。
○ 協力的な指導(T・T)
○ 教育の場の広がりに留意した学習活動
○ ケナフの特性
ケナフとは,アオイ科の植物で,1年性植物。
二酸化炭素を多く吸収し酸素を多く排出する特性をもち,温暖化防止や土壌改良や水質浄化等の環境浄化に役立つ植物である。環境意識の改革やものを創造する等,教育への効用が期待できる。
○ 期待される学習効果
1 | 各教科等の学習を生かしながら,ケナフを広げたいという思いを実現することができる。 |
2 | 活動に対する励ましや賞賛の言葉かけにより,ケナフを広げていこうという思いがふくらみ,活動の成就感を味わうことができる。 |
3 | 学級や友だちのよさを確かめ合うことができる。 |
4 | 今後の教科等への発展が期待できる。 |
○ よさを発揮している子どもの姿
1 | 今までの学習を生かしながら,ケナフの特性やよさを広げる活動への思いをふくらませ,活動への意欲をもつ。 |
2 | 自分の思いや願いを,話合いや実践の中で表現しようとする。 |
3 | お互いの活動や学級のよさに気付き,これからの自分たちの学習や活動に生かす。 |
学年全体での話合いでは,「ケナフに関しての活動がしてみたい。」「外国の料理や健康によい料理をつくってみたい。」「今,問題になっているいじめについての映画づくりをしてみたい。」「環境にやさしい素材を使ってものをつくってみたい。」等の具体的な活動内容が出てきた。しかし,グループによっては,活動が単発的であったり,活動自体が滞ってしまったりする等の問題が生じ,途中で活動内容を変更する子どもも出てきた。
子どもたちが1学期から続けたいと思っていることや新たにやろうとしていることは,身の回りの生活や環境と関係の深いものであった。そこで,2学期の初めに環境というキーワードでイメージマップをとり,環境から連想される事柄のイメージが広がっていった。子どもたちが連想していったものから,活動の可能性を話し合った。そしてその結果,身の回りの生活や環境について興味のあることに取り組んでいこうということになった。現在,次のような活動に意欲的に取り組んでいる。
「廃材を使っての本棚作り」「ケナフに関する活動」「グリーンマークを活用した活動」「環境に関するマンガ作り」「サラダプロジェクト」「リサイクルに関する活動」「環境に関するホームページ,ラジオ番組作り」「シンガポールと日本の環境の比較」
このようにして本活動は生まれてきたのではあるが,環境というテーマのもとで単に環境問題の現象を扱うのではなく,一人一人の生活に結び付く学習になるようにしていきたい。このことから,本活動は,自分の生活を見つめながら,活動を進めていけるようにしていくことが大切になる。また,自然や社会とかかわる直接的な体験は,子どもが自分なりに生活や環境を見つめ直す場やきっかけになっていく。
本活動は子どもが身の回りの生活や環境を見つめ直すことを通して,自分にとっての環境の意味を問い直していく活動である。そして,子どもや教師がともに,学びの共同体として認め合い,励まし合いながら新たな自分をつくりだしていく活動であると考える。
○ | 自分の生活や環境に関することについて自分の活動に見通しをもち,自分なりの考えをもって取り組もうとしている。 |
○ | 自分の生活や環境に関することについて関心をもち,進んで環境に関することについて自分なりの方法で情報収集をして調べたり,表現したりしようとするなど,これまでの学びを生かして学習を進めようとしている。 |
○ | 一連の活動を通して,気付いたことや感じたことをふりかえりカードにまとめたり,教師や友だちと話し合ったりして,自分の考えを深めようとしている。また,自分や友だちのよさを認め,活動の中に生かそうとしている。 |
○ | 学年間の協力的な指導を行いながら,調べ活動や表現活動等にかかわっていく子どもの学びを多面的にとらえていくようにする。さらに,常に子どもと一緒に考え,ともに学習していくという立場で支援にあたる。 |
○ | 子どもの活動に寄り添い,活動の様子やよさをとらえ,賞賛したり,全体の場で紹介したりして活動への意欲をもたせるとともに,活動が深まるようにしていく。 |