インターネットを活用した日韓音楽交流授業
小学校第6学年 音楽科
東京都府中市立府中第一小学校
学校企画担当 教諭 丸山 智子
fuchu01s@sage.ocn.ne.jp
http://www3.ocn.ne.jp/~fuchu01s/
キーワード:小学校・第6学年・音楽科・創作・日韓交流・電子メール・テレビ会議
○小題材名 ・学習内容及び活動の内容 |
◇教師のかかわり及び留意点 ◆通訳ボランティアの役割 □韓国の小学校の活動 |
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9 月 |
○音楽で世界を旅しよう(音楽科・2時間) ・世界の様々な国や地域の音楽を鑑賞し、 音楽の特徴を感じ取る。 ・韓国と日本の音楽に焦点を当てて鑑賞 し、それぞれの音楽の特徴を感じ取る。 |
◇従来の鑑賞曲だけでなく、韓国 のSong教諭から送られた韓国民 謡の合唱曲なども取り上げペン パルに親しみがもてるようにす る。 |
○韓国の6年生と友達になろう(総合的な 学習の時間・2時間) ・自画像とニックネームをデジタルカメラ で読み込み、自己紹介のデータを作る。 |
◇相手が発音しやすいか、適当な 長さのニックネームになってい るか助言する。 □日本側と同じように、自己紹介 のデータを作る。 ◆自己紹介データの受け渡しの仲 介をするとともに、ニックネー ムの読み方を双方に伝える。 |
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10 月 11 月 |
○韓国の友達とことばとリズムのアンサンブ ルをつくろう(音楽科・5時間) ・テーマを選び、ことばのリズムを生かし た歌詞をつくる。 ・歌詞に合うリズムを考える。 ・韓国から返信された第1案のデータを聴 き、自分のデータを見直し、旋律のパー トを入力して第2案を韓国へ返信する ・完成した作品を、演奏する楽器を決めて 練習し、声と楽器とコンピュータの自動 演奏を合わせた作品として完成する。 |
◇歌詞のテーマは以下のものとし 子供が選択する。 1)スポーツ2)食べ物3)あいさつ 4)学校紹介5)伝承遊び6)地名 7)動物8)体の部位9)交通10)気候 ◇歌詞は、単語単位のものを基本 とし、長い文章にはしない。 ◇それぞれの国のことばの発音が わかるように歌詞をローマ字で 入力する。 ◇この段階で、韓国に作品のデー タを電子メールで送る。 ◆歌詞に書かれた単語を翻訳し、 韓国側に伝える。 □既に打ち込まれているリズムを 参考に、歌詞とリズムパートを つくり、日本へ電子メールで送 る。(第1案) ◇ペンパルの入力したデータには 手を加えないことを原則とする 伝えたいメッセージがある場合 には電子メールを活用する。 □第2案に修正を加え、旋律パー トの続きをつくる。(完成した 作品として日本に返信する。) ◇声とコンピュータの自動演奏は 必ず入るようにし、楽器は双方 の子供が選択するようにする。 |
12 月 |
○もっと知りたい韓国(総合的な学習の時間・2時間) ・インターネットで、自分たちの歌詞のテ ーマに関して韓国のことを調べる。 ・韓国と日本とのちがいや共通点、または 韓国についてわかったことをまとめる。 |
◇韓国について総合的に調べられ るホームページをあらかじめ選 んでおく。 ◇まとめたことを発表し合い、情 報を共有する。 |
○韓国の友達とテレビ会議で交流しよう (音楽科・2時間) ・互いに自己紹介し親近感を高める。 ・完成した作品から、数曲を発表し合う。 ・それまでに伝えきれなかったことを発表 したり、意見や感想を交換する。 |
◇2時間のうち1時間は、リハー サルなどの準備にあてる。 ◇◆同時通訳になるため、会の進 め方など、事前に通訳ボランテ ィアとの打ち合わせをしておく ◇双方の言語や文化にふれる子供 の発言を取り上げ、全体で共有 できるようにする。 |
○学習内容 ・子供の活動 | ◇教師のかかわり ◆評価 |
○歌詞のリズム感をとらえる。 ・歌詞を音読したり、手拍子をたたいたり する。 ○リズムを正しく入力する ・MIDIキーボードのメトロノームに合 わせてリズムを入力し、楽譜化する。ま たは、マウスで音符を入力する。 ○音読と合わせ、さらにリズムを工夫したり 整えたりする。 ・コンピュータの自動演奏に合わせ、音読す る。 ・リズムを工夫してリズムパートの第1案を 完成させる。 ○友達の作品を聴き、作品のよさや自分の作品 とのちがいを感じ取る。 ・自分の作品を発表したり、友達の発表を聴 いたりして、表現の工夫などを感じ取る。 ・韓国の友達に伝えたいことを考える。 |
◇リアルタイム入力とマウス入力 を説明し、子供が自分に合った 方法を選択できるようにする。 ◇リズムの工夫の方法をいくつか 提示したり、子供の作品の中か ら紹介したりする。 ◇歌詞のリズム感が、表現されて いるかを視点に鑑賞する。 ◆歌詞のリズム感を生かし表現を 工夫して、リズムパートをつく っている。 |