「鹿児島県内の僻地及び離島の小規模校の情報教育の推進」

−情報発信,技術講習,ネットワ−ク活用の講習会等の開催−

                         鹿児島水産高等学校・情報通信科

武 一正/徳田 一彦

                                            take@kasuiko-hs.makurazaki.kagoshima.jp

tokuda@kasuiko-hs.makurazaki.kagoshima.jp

http://www.kasuiko-hs.makurazaki.kagoshima.jp

 

1. 企画のねらい

 高度情報化社会の到来によって,都市部の学校の情報化,その地域社会の情報化も加速している中で,鹿児島県内の「僻地及び離島の小規模校」のネットワ−ク化,情報教育の推進等に貢献出来たらと思い県内の高校の先生方数名と講習会等を実施した。

 また,情報機器や回線の敷設も整備されつつある中で,その機器の活用とネットワ−ク化の技術的問題の解決や運用面の活用等に,大変な困難さを感じているのも事実であった。

  そこで,本校として今までいろいろなプロジェクトに参加して得たネットワ−クの技術力と情報教育の活用の事例を提示しながら,その学校の先生方へアドバイス出来たらと思いこの企画を計画した。

 具体的には「情報機器の技術講習」「ネットワ−ク活用事例講習」「情報発信等のソフト活用講習」「プレゼンテ−ションソフトの操作及び提供」等をまとめて実施した部分もあり未実施の事項もあった。

 この計画を推進・実施することによって「その学校の先生方の情報教育への取り組みと推進がはかられる」と同時に,そこに在籍する子供・生徒及び保護者の生活力の向上,情報発信力と地域文化の向上にも貢献する態度の育成も図れると思い実施した。

(種子島・西之表市立古田中学校での設定作業)

 参加した指導教員及び学生は37名の大多数に及んだ。

 武 一正@鹿水高, 徳田 一彦@鹿水高 

 吉田 陽一@頴娃高校, 

 笛田 美和子@種子島実業高校,

 梶原 末廣@志學館中等部,

 原田 彰@鹿児島水産高校、本校の生徒・1名の計:7名 で実施した。

 また各学校のホームページ作成に参加した生徒は、30名 であった。作成に取り組んだ時間は,数百時間に及んだ。          

 

2.企画の概要及び実施体制,特徴と結果         

 (1)対象

 講習会を実施した離島及び僻地の学校は下記の1地区及び3校、そして交流のあった学校も2校であった。

  1.鹿児島県曽於郡「財部町立北中学校」・・職員数・15名・・情報発信等の講習会を2回実施

  2.西之表市立「古田中学校」・・・・・・・職員数・12名・・事前打ち合わせ研修と講習会実施・2回

  3.西之表市立「古田小学校」・・・・・・・職員数・11名・・事前打ち合わせ研修と講習会実施・2回

  4.川辺町教育委員会主催「インタ−ネット」研修会・20名・・ホ−ムペ−ジ作成講習会実施・2日間

  5.奄美大島の大和村立大和中学校へテレビ電話・1台貸与し,テレビ会議について意見交換を実施した。

  2.奄美大島の瀬戸内町立古仁屋中学校の先生方と校内ネットワ−クについてお互いに意見交換を実施した。

 

 (2)実施時期・内容

 (2−1)鹿児島県曽於郡「財部町立北中学校」・・・職員数・15名

 (2−2)指導教員:武 一正@鹿児島水産高校,梶原 末廣@志學館中等部,本校の専攻科学生・1名

   (事前準備と事前研修時間:100時間程度:学校要覧等を参考に学生達がホ−ムペ−ジを作成した)

  *1泊2日の日程:7月31日,8月1日:3名の指導者で8時間程度実施した。

**********************************************

 (1) 財部町立北中学校・校区の概要

  @ 地形,風土

   鹿児島県曽於郡の最北端に位置し,北は宮崎県,西は霧島町,国分市を境とする霧島山麓高原地帯である。

  校区は学校を中心として4〜8kmにわたり,山林原野が点在し,生徒在住の地域数は17を数える。

   通学路は急坂が多く,冬 は寒気が厳しく路面が凍結することもある。

  A 経済状況

   純農山村であり,田に比して畑が多く,畜産,茶業が盛んである。生活は宮崎県都城市との関連が深く経済面  の交流も大きい。

  B 教育への関心

    進路においてはここ数年進学率は100%に近い。宮崎県境という地域の特殊性からして,宮崎県都城市の高  等学校へ 進学するものがかなりの数を占める。したがって,学校に対する期待はきわめて大きく協力的である。

(財部町立北中学校)

 

(2−3)実施した内容

  ホームページ作成についての大まかな説明:使用したソフトの機能の説明、対応している最新技術、良いホーム ページを作成するには等について、本校の学生が作成した相手校のホームページについて説明してから下記の事項

 について、時間と見比べながら幾つかの項目について実施した。

 @ホームページの作成・NO1(予定では下記の通りの指導目 標・計画であったが、現実には数カ所カットした)

 前もって本校の生徒達が「総合実習」や放課後等に作成したホ ームページを提示し作成した手順の説明から入る。            

 A「構成の確認」「編集したページの表示」「文字の入力と編集@文字の色と書体サイズの変更、文字の斜体の変更、  背景色の変更」について説明する。

 Bロゴオブジェクトの挿入、イメージの挿入、作成したホームページの保存等の説明

 C作成したホームページの確認、ホームページのソース・HTMLの確認、そして「タグの説明」

 Dアイコンの説明、ツールバー45個前後ある中の数種類についての説明

 E新規作成から、水平線の作成、見出しの作成、表の作成、リストの作成、表の加工、イメージの挿入・その学校  関係の写真、イメージの左右に文字を入れる、背景イメージのいろいろと選択してみる、保存する、プレビュー  での確認、リンクについて、ファイルとのリンク作成、他のホームページへのリンク作成、ラベルへのリンク、  メール送信とのリンクを作成する

 @ウェブアートデザイナーによるボタンの作成、ロゴの加工について

  :ウェブ素材から「ボタン、ロゴ、ロールバ  ー」また「素材」からアイコン、アニメーション、イラスト、   カルロ、バナー、ビルダーアイコン、ボタン、リストマーク、干支(辰・巳)、区切り線、写真、壁紙、マニ   ュアル素材使用、デザインプレート1、デザイン  プレート2の中の各種素材の使用を勧める。

 Gアニメーションの作成、ウェブ・アニメータの起動について

  :イメージファイルから開く、各自の写真をもとに作成する、アニメーション効果の追加(ワイプ、モザイク、   モザイクワイプ、拡散、ノイズ、回転、スクロール等を与えて動画を作成する、)、アニメーションの挿入、ア   ニメーションの保存

 Hフレームの作成について

  :フレームに表示させる文書ファイルの指定、フレームの調整、リンクの設定フレーム名を付けて保存

 IダイナミックHTMLの活用・作成について:動きのあるホームページを作成する事を勧める。

 

(2−4)作成したホームページの登録について

 @ 完成したホームページは、インターネット上で公開するには、契約しているプロパイダーのサーバーコンピュ  ータ上にホームページデータ全部を転送する事になります。

 Aファイル転送(FTP)ソフトを起動する、サーバープロファイルの設定をする。

  :プロファイルの管理からそのサーバーを選択し、接続のボタンを選択・クリックする。

 B転送するファイルを選択し転送ボタンをクリックしファィル転送を終了する。

 CJavaアプレットの活用、あらかじめ用意されているJavaアプレットを挿入する。

 DJava Scriptの活用、あらかじめ用意されているサンプルを挿入し動作の内容確認を行う。

  <SCRIPT>

  <!--      //--></SCRIPT>  <SCRIPT>から</SCRIPT>までがその内容となる。

(2−5)サウンドの活用、音声データやマルチメディア関係データをプラグインオブジェクトとしてホームページ     に使用する事が出来る事の説明をする。

(2−6)クリッカブルマップ/イメージマップから関連する項目へリンクさせるようにするイメージの確認、リン     ク先にラベルを付ける、イメージマップの作成、そして保存する。

(2−7)フォームの作成について

 @お互いにコミュニケーションを行うページの作成もできるようになっている、フォーム領域の指定、1行テキス  ト領域の作成、チェックポックスの作成、複数の行のテキストの領域の作成、送信ボタン・リセットボタン等の  作成(作成する前にプロパイダー側でフォーム、CGIプログラム等の利用が可能かの確認)

(2−8)アクセスカウンターの設置、年月日、時刻等の表示を必ず表示出来るように設定し確認している。

 

(2−9)ホームページ作成の中での「画像」の編集についての指導内容

  @一般的な普通のカメラで撮影した写真を「イメージスキャナ」からの取り組む方法について説明する。

    その学校を写した写真で実技を実施する。

 また、デジタルカメラで写した写真等も「画像関係ソフト」を使用して「Contents」を行う。その手順について説明する。

Aホームページに入れる画像の種類と画像形式、その特徴について説明する。

 

(画像編集デモ用写真@西之表市立古田小学校)

  まず最初に、ホームページに入れられる画像形式の主流は、JPEG(ジェーペグ)、GIF(ジフ)ですが、最近はPNG(ピーエヌジー)形式も利用できる。

それぞれの画像形式は、画像ファイルの拡張子で判断する。

GIF(ジフ)の拡張子は:gif、JPEGの拡張子は:jpgとなる。

 JPEGファイルの特徴と使い方について説明する。 主に写真に使用する。

 特徴としては、ファイルの容量を小さくできる。圧縮率が高いと言うことを説明する。

アニメーションや背景の透明化等の要望があればGIF、そうでなければJPEG、JPEG(Joint Photographic Experts Group の略)                    

欠点として圧縮しすぎると画像がにじんでくる、元に戻せない等、

BGIFファイルの特徴として、アニメーションにできる(アニメーションGIFに)アニメーションGIFは、静 止画のコマを専用ソフトで作成していく、背景を透明に出来る(任意の1色を透明に指定できる)、色数が任意の 256色までであること GIF(Graphics Interchange Format)の略、インターレースGIF(大まかな画像表示か ら徐々に精密な画像を表示する方法)、欠点として色数の制限、CompuServe社開発の規格で公の規格ではないとい うこと、画像の大きさ(サイズ)、ホームページに掲載するイメージの大きさは、画像の縦と横のピクセルの数で 決めることの説明とHTMLのタグでのサイズの指定の関係を説明する、画像の拡大と縮小は、画像ソフトで処理 してから、実サイズで表示、またはこのサイズでタグで指定した方が良いでしょうとの説明、コントラスト、減色、 ガンマ補正、解像度、パレット、レイヤー、画質と圧縮率、以上の項目等について取捨選択して説明した。

 

3.*1泊2日の日程:10月15,16日・3名の指導者で3時間実施

 参加した指導教員は:武 一正,徳田 一彦@鹿児島水産高校,吉田 陽一@頴娃高校, 

           :財部町立北中学校のホームページ作成に参加した生徒は、15名であった。

 内容:「情報機器の技術講習」「ネットワ−ク設定,活用講習」「情報発信ソフト活用講習」「画像関係ソフト     の操作と活用」等をまとめて実施した。また,下記の事項は吉田先生と徳田先生の設定した項目である。

 

(3−1)IPアドレスの説明

  パソコン管理者にIPアドレスの仕組みについて説明をおこなう。内容は以下の通りである。

 IPアドレスの利用には,LAN内におけるローカルアドレスとインターネットにおけるグローバルアドレスがある。ローカルアドレスは,コンピュータの台数により利用していい範囲があり,そのどれかを選択せねばならない。また,255.255.255.0等で示されるサブネットマスクは,2進数で示したときには1が連続する範囲でIPアドレスを比較し,同一のネットワークに属するコンピュータであるか否かを判断している。

(3−2)マイクロソフトワードの説明

  養護教諭が目の構造から近眼の状態を説明するために保健便りを発行されていた。その中で,マイクロソフトワード(以下ワード)の操作方法について幾つかの質問を受けたので説明をした。説明した内容は以下の通りである。

  ワードの図形描画は,デフォルト状態ではグリッドにあわせた配置となる。図形を自由に配置するには,図形の調整に含まれるグリッドの項目で設定せねばならない。

 また,細い線と線がある一点で重ねあうような図形の描画をせねばならなかったが,表示率が100%では,正確に重ね合わせることがむずかしい。そのようなときには,ワードの表示率を変更しおこなえばよい。

 幾つかのオブジェクトにより描かれた図形をグループ化でまとめることにより,移動のさいに図がばらばらになるのを防ぐことができる。グループ化には,Shiftキーを押しながら複数のオブジェクトを選択しおこなえばよい。また,正常の眼と近眼との比較をする ため,水晶体や光路図以外はコピーをしながら作成すればよいので,マウスとキーボードを組み合わせたコピーコマンドについてもふれた。

 (3−3)パーソナル・メール・サーバーの構築に取り組むが失敗する

 高等学校の新教科情報現職教員等講習会の講師の都合,パーソナル・メール・サーバー(以下PMS)について研修に取り組んだことがあった。講師の時間配分の都合,吉田で講習をしなかったため,研修ではうまくいったが,財部北中学校で構築をする際に設定を忘れてしまっていた。そのため,次回1月には古田中学校でPMSを構築する際には,円滑に設定を済ませるために研修をし,マニュアル化する必要を感じた。

 

4.古田中学校における実施内容

 (4−1)鹿児島県西之表市西之表市立「古田中学校」・・・職員数・12名

(古田中学校校長との事前研修会議)

 (4−2)指導教員:武 一正,徳田一彦@鹿児島水産高校,

          :吉田陽一@頴娃高校,

          :笛田美和子@種子島実業高校

  (事前準備と事前研修時間:15時間程度:学校要覧等を参考に生徒達がホ−ムペ−ジを作成した)

  *1泊2日:11月1日,11月2日:2名の指導者で事前打ち合わせ

研修実施(武、原田@鹿児島水産高校)

  *1泊2日:2001年1月15,16日・4名の指導者で5時間程度実施

内容:「情報機器の技術講習」「ネットワ−ク設定,活用講習」「情報発信ソフト活用講習」等をまとめて実施

@ 校区の概要                      

  西之表市古田・中割地区は人口・287所帯 男子330人女子376人 計706人 (平成11年4月1日現在)

 本校は、種子島の内陸部にあり、海抜約120mの古田盆地に位置している。西之表市街地より、約11kmの距離にあり、緑に囲まれた古田小、鴻峰小の小学校区より成り立っている。

気候は高温多雨であるが、冬季は降霜もあり、島内の最寒冷地といわれている。

 古田校区、鴻峰校区が11の集落に分かれ、盆地の一部や丘陵斜面、台地等を利用して農耕が行われている。大部分が農家で専業農家が60%を占めている。

 主要作物は、水稲、さつまいも、さとうきびで、特産物としては、全国一のはしり新茶としての番屋峰の茶が最も有名で、そのほか、タバコ、柑きつ類等がある。また、市内の建設業従業者が増加している。

 校区民は、人情に厚く、親切かつ穏健で、学校教育に対しては極めて協力的である。静かな環境には恵まれているが、生徒の通学路は、カーブと坂が多く、自転車通学と女子生徒の登下校に不安が多い。

 

*以下の設定事項は,吉田先生,徳田先生の実践項目である*

(4−1)ネットワークの学習を行うための環境設定

生徒がLAN内でメールの発信受信について学習できるよう,パーソナル・メー ル・サーバー(以下PMSとする)の構築を行う。古田中学校のLAN内における各コ ンピュータのIPアドレスは,ルーターに内蔵されているDHCPにより自動割当てでおこなっていた。しかし,PMSを利用するには,メールサーバーのIPアドレ スを指定せねばならない。普段,吉田が利用しているルーターでは,コン ピュータのIPアドレスを指定する場合,インターネットと接続するにはゲートウェイの設定をせねばならない。古田中学校で利用していたルーターは,ゲートウェイ以外にDNSの設定もせねばならなかった。古田中学校のルーターは,吉田が利用しているルーターの前バージョンにあたるのだが,設定すべき項目に違いがあった。研修としてLAN内におけるPMSの構築を数度行っていたので,古田中学校でも比較的簡単に設定できると考えていた。しかし,相手先の機器について十分な理解がなされていない場合,今回のようなことが起こり得ることがわかった。相手先の機器についても十分な理解が必要である。

ネットワークの設定を円滑に進めることができなかったため時間が不足し,会議システムであるネットミーティングを設定するにまで至らなかった。ネットミーティングによる会議システムは,インターネットに接続した数台で可能であり,他校との交流に効果を発揮することが考えられるだけに,残念である。

またネットミーティングによる会議システムは,フェニックスシステムと異なり,学校に設置できる一般的な情報機器で可能であり,また遠隔地まで電話をかける必要もないので通信費についても安価に済ますことができる。

(古田中学校パソコン室)

ネット社会において,生徒が加害者にならない,被害者にならないために,直接インターネットで学習するのではなく,LAN内で事前におこなうことは重要である。ネットワークの理解を含めた意味では,そのようなネットワーク環境を設定することは高等学校における「新教科情報現職教員等講習会」でも示された。情報教育を円滑に進める上で多くの学校で必要とされているものであると考えられるため,構築の手助けをするためのマニュアルをまとめる必要を感じた。今後検討していきたい。     

(4−2)マイクロソフトワードの説明

国語科の教諭に,マイクロソフトワードの縦書きの設定方法について説明を行う。ワードは,もともと英語を記述するために開発されたワープロソフトウェ

アであるため,基本的に横書きである。そのため,縦書きをおこなう際には,初心者には戸惑うような設定がある。文書全体を縦書きにする方法は理解されていたが,罫線内での縦書きをおこなうには,罫線内で再度設定を行う必要があることを説明した。

(4−3)古田中学校のホームページの更新

鹿児島水産高校の生徒たちが事前に作成したされていたホームページを,鹿児島県総合教育センターのウェブサーバーにアップした。 古田中学校のホ−ムペ−ジURL:http://www.edu.pref.kagoshima.jp/jh/Furuta/top.html

(4−4)パソコンの調整

 インターネットを利用した授業中に

1台だけネットワークへの接続ができなくなった原因の追及を行った。先ず,ドライバーの再インストールを行ったが正常に戻らず,ハブの表示灯を確認したところ,パソコンとの間で信号のやりとりが行われていないことが判明し,結局パソコンのカバーを空けLANボードの差し替えを行い再度接続の

確認を行った。一度抜き再度差し込んで確認したが改善されず,他のパソコンと差し替えLANボード自体が不良であることの確認をした滅多にないこととは思うが,LANボードの不良であることが確認された。

  パソコンはリースであることから,リース業者に交換の依頼ができるのではないかと話をした。その際,ドライバの再インストール作業をする必要が無いため同じ型番のボードを交換した方が良いとのアドバイスをした。

(4−5)メールソフト設定の説明

(古田中学校での設定作業)

  OutLookExpressを利用している先生から,アカウントの登録,署名の作成について質問を受けた。

  インターネット接続ウィザードにより各項目の設定を説明,登録の実際を行った。また,署名については,メールアドレスやホームページのURLにアンダーラインが入りクリックするとメールソフトやブラウザが起動できることを確認した。

                                    

(4)西之表市立「古田小学校」・・・・・・・・職員数・11名

(4−1)鹿児島県西之表市西之表市立「古田小学校」

(4−2)指導教員:武 一正,徳田一彦@鹿児島水産高校,吉田陽一@頴娃高校,

          :笛田美和子@種子島実業高校

   (事前準備と事前研修時間:150時間程度:学校要覧等を参考に生徒達がホ−ムペ−ジを作成した)

  *1泊2日:11月1日,11月2日:2名の指導者で事前打ち合わせ研修実施(武、原田@鹿児島水産高校)

  *1泊2日:2001年1月15,16日・4名の指導者で4時間程度実施

  内容:「情報機器の技術講習」「情報発信等のソフト活用講習」等をまとめて実施

  公開された古田小学校のURL:http://www.edu.pref.kagoshima.jp/es2/Furuta/top.html

  校区の様子

 PTA戸数:28戸、世帯数:224戸、人 口:573人 〔平成11年4月1日現在〕

 本校は、西之表市街地より県道583号線を南東へ12kmの古田盆地に位置し、高温多雨で時期により霧の発生も多く、冬季は厳しい降霜がみられ、島内の最寒冷地である。

 住民の大部分は、明治19年頃より広く県内外(甑島、静岡、大分、桜島、奄美大島)等からの移住による開拓の子孫であることから、連帯感や協調性が強く人間性豊かな校区民である。大部分の農家が田畑を中心とした農業を営み、

(古田小学校での研修会)

専業農家は少なく、小規模経営や兼業農家であるが、畜産を取り入れた多角農業・キャベツの契約栽培・たばこ栽培・パルプ材・建築材などの生産がなされ、特に茶樹栽培、製茶業は盛んで本当の名産地として内外に知られている。教育への関心度は高く、PTAも積極的に協力し、校区民の理解・支援も大きい。

                                                                           

(5)大和村立「大和中学校」との交流@テレビ電話・1台貸与し,テレビ会議で意見交換を行った。

〒894−32 鹿児島県大島郡大和村思勝13番地  電話番号:0997−57−2012

 *学校の概要

創立126年の歴史と伝統を継承する小学校・中学校併設の小規模校である。小学校は単式6学級,中学校3学級である。また,湯湾岳分校は,湯湾釜集落と国直集落の小学校1.2年生が通学し複式1学級である。

 国の天然記念物である「アマミノクロウサギ」を平成3年度までは飼育していたが死亡後は飼育していない。

 *校区の様子

本校区は,名瀬市の市街地ヨリ南西に24Km離れた,北緯28度30分,東経129度30分に位置し,名瀬市内より乗用車で30分の地点にある。

トンネル等も通り,名瀬市と結ぶ道路状況は2車線が整備されている。

湯湾岳分校は,本校から北西に2.7Km離れた名瀬市よりの湯湾岳集落にある。

校区は,浦内湾沿いの山に囲まれた5集落から成っている。校区民は,学校教育に対する関心が高く,深い理解 を持って,学校への協力体制は伝統的なものもあり,誇りとしている。

*「テレビ会議」実践の様子

日本全国友達ネットワ−クを作ろうということで「大和」と名の付く全国12市町村から成る【まほろば連邦】

に平成元年に加入している。毎年12市町村がが持ち回りで『まほろばサミット』を開催し,それぞれの行政施 策の紹介や意見交換の場としている。

その中でインタ−ネットの活用,ビデオレタ−の交換,テレビ会議システムの活用となり本校の機器を1台提供 して活用して貰っている。総合的な学習の時間の中での取り組みであったと指導案の冊子で報告を頂いた。

 

(6)瀬戸内町立「古仁屋中学校」との交流:校内ネットワ−ク化の取り組みへの支援

  *〒894−1508 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋842−8番地

  *訪問日2000年11月15日 現地訪問

  瀬戸内町立「古仁屋中学校」 電話番号:09977−2−0076  

    瀬戸内町の姿・ホ−ムペ−ジの紹介:http://www.minc.ne.jp/setouchi/seto1/seto11.htm

*昔なつかしい日本のふるさとの風景@う も ー れ ーせ と う ち 町 へ(公式ホ−ムペ−ジより掲載)

  広大な大島海峡を中心に、加計呂麻島、請島、与路島など真珠のように美しい島々からなるロマンと神秘の島” せとうち”。

 天然記念物でもあるルリカケスやアカヒゲ、アカショウビン・・・・・・など奄美でしか見られない野鳥が生息す  る島。・・・ そう、ここは野鳥の宝庫でもあります。

 街かどより島唄が流れ、サンシンのつまびき、サンゴ礁の石垣等、南の島(せとうち)との感動に出会えます。

7)川辺町教育委員会主催「インタ−ネット」研修会:主にホ−ムペ−ジ作成の技術講習会であった。

 (5−1)7月24日・月曜日:事前打ち合わせ連絡等の実施

 (5−2)「ホ−ムペ−ジ作成講座」:7月27,28日:主にホ−ムペ−ジ作成の技術講習会であった。

  川辺町紹介ホ−ムペ−ジURL:http://www.synapse.ne.jp/~kiss/_mytown/_kawanab/kawanabe.htm

  川辺町は、鹿児島県の薩摩半島の中央部に位置しています。東は知覧町、西は加世田市、南は枕崎市、北は鹿児 島市および金峰町に接し、東西16.6km、南北18.8km、面積127.5平方kmという広さです。

 周囲を山に囲まれた盆地で、熊ケ岳、鎌塚山など500m前後の山が町の周囲に点在しています。

  南薩随一の川である万之瀬川は、町の東北部の山間に源を発し、中央部を南下して加世田市を経て東シナ海へと そそぎます。豊かな水量は田畑をうるおすとともに、電力の供給源としても利用されています。

 また、町の東北から南西へ国道225号線が縦貫し、町内や町外への基幹道路として親しまれています。

(6)まとめ(課題)

 (6−1)相手校との事前打ち合わせ/事前研修の日程と講習会開催の日程の調整と確保に大変苦労した。

 (6−2)お互いに希望する研修内容をどう構築するか,そして関連部品とソフトの問題等にも大変心を痛めた。

 (6−3)離島及び僻地ゆえの交通機関確保の問題,並びに経費も相当かかることを実感した。