埼玉県春日部市視聴覚センター

○ネットワーク利用

1.ホームページの充実

  100校プロジェクトで導入された「インターネット接続環境」の運営については、本年度もスタッフだけでなく、学識者、市職員、教員を中心に組織している「春日部市視聴覚センター専門委員会」内に「学習情報部会」を設け、教育センター学校でのインターネット参加のあり方の検討を行った。

  ホームページの作成が一段落したので、情報の更新・充実をめざした。学校教育だけでなく生涯学習の視点から、「学校開放講座の案内」「生涯学習施設の案内」「貸出16mmフィルムリスト」等のページを作成した。

 (1) 「心の相談電話」案内(5月)  (2) 「学校開放講座」案内(5月)

 (3) 「生涯学習関連施設」案内(11月) (4) 市内学校ホームページの追加(11月)

2.研修の充実

  インターネットの接続、ホームページ作りには、管理職の理解と、担当者の育成が必要である。

  市職員のOA実務パソコン講座(9月)にインターネット体験を取り入れている。

  本年度は課長以上の管理者パソコン実務研修会(8月)を実施しパソコン・インターネットの有用性への理解を深めた。教職員向けにもパソコン初級研修会(8月)にインターネット体験時間を取り入れ実施した。管理職情報教育研修会学校長コース(6月)・教頭コース(9月)をそれぞれ実施しインターネット活用法を学んだ。中学校のLAN管理者講習を実施した。

  夜間希望講座のインターネットホームページ作成教室(10月)も開催した。さらに市教育研究会視聴覚主任会と主催でホームページ作成・改訂研修会(1月)を実施した。

  市内谷原中学校(コネットプラン参加校)の国際理解教育の研究発表(11月)に際してはホームページの作成援助、TV会議システムの実験に協力した。

3.体験・情報収集の推進

  館内1Fにインターネット模擬体験コーナーを2台、3Fにインターネット実体験コーナーを1台設置し市民に公開している。(8月)市内沼端小学校・大場小学校の研究授業に協力、ホームページデータの活用をはかった。文化祭の発表や、調べ学習での児童生徒の利用も増えている。教職員・AET・行政での情報収集・メール活用も盛んに行われている。視聴覚教育埼玉県大会でインターネットを活用した成果の発表を行った。

  全国各地よりの視察を受け入れた。

2.成 果

 @インターネットの活用・通信・ネットワークについて、具体的な利用を参照し、パソコン入門研修等のプログラムにインターネット体験を行ない、本年度は行政の管理職、小中学校の校長・教頭の研修会を行いインターネットに対する理解・関心が高まった。

 A昨年度市役所CI運動/インターネットを含む情報ネットワークの調査が行動計画に加わり、その発表会が2月に行われ行政の情報化・ネットワーク化の理解を深めた。調査や発表に際しては情報提供、技術援助を行った。

 B学校でのインターネットに対する関心の高まりが見られ、校内研修の実施、学校ホームページの開設、インターネットを活用した授業などが行われるようになった。

  児童生徒による利用が増加した。

  市教育研究会視聴覚部会と協力し学校ホームページ更新の研修を行い、今後の学校ホームページの迅速な更新をめざす。

3.課 題

 @ページ作成、更新のマンパワーの確保、本年度は新しいハード導入に伴い対応に追われた。

 A教育現場に反映させるためのハード、通信環境の整備、中学校へのLAN環境40台の導入など次第に整いつつある。これらの活用をはかる。

 B情報コンテンツの正確性・即時性の確保、合わせ情報公開・発信における個人情報の保護等の内容を盛り込んだ春日部市「情報教育のための指針」素案を作成した。素案を検討し指針の完成を目指す。

 C活用のための技術サポート、並びにクライアント増設のための予算確保を行う。

 D全国視聴覚センター等とのネットワークによる情報交換の実施を行う。

4.視察受入状況

  群馬県大泉町 江別市情報図書館 春日サミット関連市町村 韓国青少年交換団 千葉県山辺郡広域行政組合 八戸市総合教育センター など

プロジェクトに参加して

  新100校プロジェクトが発足し1年、ホームページ作成の時期から、更新・活用・啓蒙の時期に入ったように思えます。この間のインターネットの普及はめざましく当センターの職員、市職員、市内小中学校の職員でインターネットに個人的に接続する人が急速に増えている。これらの状況で情報発信・相談基地としての役割がますます重視されるようになってきました。自治体、学校もインターネット接続に前向きになってきています。今後の学校・自治体ホームページ開設に当たっては当センターの技術的支援が必要とされている。その役割を少しでも担えればと思っている。

  春日部市では、職員研修にインターネット体験を取り入れ、管理者(課長以上)パソコン実務研修を企画しインターネットの体験研修を実施した。学校でも夜間自主研修会として、管理職のための「情報教育研修会」校長コース、教頭コースを実施しインターネット活用の体験研修を行った。「ホームページ作成講座」は2年目をむかえ多数の教職員が参加した。市教育研究会視聴覚主任会とともに「学校ホームページ作成・改訂研修会」を実施した。

  視聴覚センターの持つ研修機能をより生かしていきたいと考えている。

文責正担当 山下