旭市立琴田小学校

○インタ−ネット利用状況

・実践事項1

  全国発芽マップ(自主企画)に参加をする。全国48カ所一斉に種(ケナフ)を蒔き、栽培活動や生育の様子やその植物を使っての紙作り活動を通しネットワーク交流をした。本校は5年生理科クラブ員と共に観察活動をしていった。地面への直蒔きは発芽はしなかったが、プランタ−へ蒔いた種は発芽していった。児童にとって同じ種が全国一斉に蒔かれ、生育の様子を調べていくことは大変興味を持って取り組むことができた。また、ケナフの皮からの紙づくりは皮剥きから紙すきまでかなり時間がかかったが児童にとってたいへんよい経験となった。

・実践項目2

  ホームページをデータベースとして活用をしていった。児童が理科の学習で『気象衛星ひまわり』からの画像を利用したり、自動車会社のホームページ・国立歴史民俗博物館を見学し、学習に役立てた。また、パソコン・ビデオクラブでは、様々なホームページからBMPデータをカラ−プリントして、興味・関心を高めることができた。

・実践項目3

  近隣の小学校・中学校の視聴覚主任を集めてのインタ−ネット研修会をおこなった。100校プロジェクトに参加している『地域情報センタ−』の職員を講師に招き、機械の操作や利用方法について研修を実施していった。ほとんどの先生方が初めてであったので有意義なものとなった。

○平成9年度の課題と成果

(成果)

 ・児童のコンピュータリテラシ−が高まり、日常の学習の道具として活用が多くなってきた。また、この活動から情報の必要性・情報のモラルに対する意識が高まりつつある。

 ・インタ−ネットは機械から一方的に情報を得るだけではなく、人間同士が交流する手段として使えるので多くの信頼関係が生まれることができた。また、「チャット」のソフトではじかに文字会話ができるコミュニケ−ションの手段として役だった。

 ・インタ−ネットから得た情報を、取捨選択しながら学習に役立てることができるようになりつつある。

(課題)

 ・学習資料とするために、情報を検索し吟味して使えるように教師の研修や教材研究の時間が必要である。

 ・インタ−ネットとして使えるパソコンが一台しかないので、なかなか多くの児童に使える機会が少ない、端末をその他のパソコンにつなぎ使えるようにしていきたい。

○新100校プロジェクトに参加して

 ・今年度、地域における情報化フォーラムに参加し、「新100校プロジェクト」の活動について発表をした。内容は、インタ−ネットを使った「学習活動の活用」「地域社会との交流」等の具体的な実践を紹介した。

  数年後には、各学校にインタ−ネットが整備させれることもあり関心を持ち発表内容を聞く先生方が多くいた。また、このことは地方新聞(千葉日報)に紹介された。

 ・千葉県総合教育センタ−研究事業「生涯学習社会における学校教育の在り方に関する研究」の研究協力員に参加し、100校プロジェクトにおけるインタ−ネットの活用についての研究報告原稿を提出した。