美麻村立美麻小中学校

○インターネット利用状況

TV会議の計画実施

  3月 メンドシーのミドルスクール校長先生、ケイ先生とのメールによる打ち合わせを行った。

  4月 メンドシーノ訪問団の生徒と生徒会で、早朝TVミーティングを企画するが、サマータイムになっていたことに気付かず、メンドシーノ生徒のバスに間に合わず失敗、ミドルスクールの校長先生と美麻中の生徒と画面とチャットで交信した。

  5月 メンドシーノ訪問団が、来校二日にわたりアメリカの家族(ミドルスクールコンピューター室)との画面とチャットによる交信を楽しんだ。

   PC、液晶プロジェクターを使用した。マッキントッシュはダイヤルアップであることと音声の不備で使用できなかった。

機器の増設

  6月 コンピューター室にFMV TVー20が二台増設され、ハブを二台、10baseーT 5m,10baseー2 50m 購入しパソコン室以外でもインタネット接続が可能になる。機器の不調がある。最新の機器は、安定していない。

ホームページの作成

  9月 ホームページのレイアウトで、はじめのページが、一目で全体が見えること、興味のあるページに、すぐにリンクできることをねらって大きく変更し、各学年のページもやっと、更新できました。

 10月 newsのページを作り、係で、行事毎に更新できるようになりました。作業内容を複数の係で行えるようになり、更新も頻繁にできるようになりました。メールで感想をいただくこともあり、実際に見てくれる人もいることが分かりました。

文化祭での利用

 10月 文化祭用に、副会長が生徒会のページを次々に作成し、最も充実したページになる。更に、展示発表の文字作り、生徒会展示や発表の原稿作り、閉会式の映像作成等に中学3年生中心に、大いに利用される。

僻地研究授業

  9月 文化祭内容を考えるために、インターネットを利用し他校の文化祭を調べ、参考にしたり、自分たちの文化祭の良さを再認識することができた。

 11月 文化祭後の中学3年生の学級活動を考え、ボランティアについて調査したり、メールで質問し、自分たちの活動を振り返り、身近なこともボランティアにつながることを学んだ。

職員研修

 12月 職員会議後半30分と90分の二回にわたり、職員研修の時間をとっていただきホームページの見方、メールの送り方、ホームページの作成を行った。二回目は少人数で残念でしたが、研修係の先生のおかげでようやくできました。

  適宜 係がそれぞれ研修に参加したり、情報交換で得た、技術などを係内で研修しあった。

   (今年度、係の研修参加は、初任研を含めると、二回参加した。センター研究発表会の資料を取り寄せたり、雑誌、メール交換で、技術等の修得を行った。)

   PTA 父母・地域の方へ理解を求め、更に村の高価な施設の一つとして利用してもらうことを目的に計画しようとしたが、学校として行うべきか、また、計画不足が指摘され、断念した。

○平成9年度の成果と課題

 ・僻地研究では、インターネットを利用して、山間地の特徴を生かせた活用ができました。

 ・研修を一学期、できれば準備職員会議(新任者だけでも)に実施できると始めてきた人にとってはその年度内に利用がしやすくなると思います。

 ・ホームページ作成計画を、各学年一学期(今年の計画)ともう一回(できれば二学期終わりか、3学期に実施報告)にとって充実させてほしい。年度始めには、年間計画的に作成し、行事や活動が終わる毎に更新されるのが最も簡単に充実させていく方法だと思います。

  ・ホームページを各学年の学習活動の記録として考えて作成していただけるとよい。一方何かの情報を集めるための発信としても考えていくと、他校や学校外の人との交流に発展する可能性があります。

 ・国内、国外の現地でのリアルタイムな情報を得るためには、ホームページで窓口を探し、メールで交流するのがもっとも有効だということが分かりました。

 ・海外(メンドシーノ)等との交流には、文通だけでは英語の問題があるので、コンピューターで描いた絵やカメラの映像、音声、動画が交換できるので試してみるとよいと思います。

 ・今年度、コンピューター室以外でのインターネット利用、特に小学校等への常設を行った。利用状況は、かなり身近になって利用する児童も多くなったと思われます。しかし、来年度からは、インターネットに接続の方法が変わるので、経費、設備、技術に無理がないように、また利用者に不便が生じないように運営方法を検討していく必要がある。

 ・インターネットからの情報で授業を進める場合、事前に情報源を見つけておくと授業が能率的に進みます。児童・生徒自身に探させることも、時には必要ですが、時間がかかります。この分野の能力を鍛えるには、興味関心の高い分野を対象にするとよいと思います。中学3年の情報基礎(技術)では、ひとつの単元として扱います。

 ・ホームページ作成時の著作権の問題については、ホームページで紹介もされていますが、コンピューター室にも資料があります。(ビデオと冊子)ご利用下さい。

 ・プライバシーの問題については、国内でホームページ掲載のために被害がでた例はまだないようです。本校の現在の規定「個人とわかる写真とフルネームが一致するように載せない。」をもとに、各児童生徒の住所、電話を載せないようにしてください。

 ・不適切なホームページへのアクセスについては、児童・生徒に事前に指導していただく。特に学校のコンピューターは、勉強のためにあることを話したり、学校で見るにはふさわしくないものは、見ないようにみんなが気をつけている限り、もっと自由に利用できるようになることを話してください。(本年度二回、不適切なページが開かれていました。)来年度は、100%ではないですが、不適切なページへのアクセスを禁止できるように工夫したいと思います。

 ・今年度の利用状況から、ほぼどの学年も利用が進んだと考えられ、機器の操作能力は、例年並に維持されていると思います。操作できることが目的ではないのですが、まずは、そこからです。次第に情報機器が有効に利用されるようになっていくと思います。情報の扱い方中心に、各先生方の工夫とアイデアをお待ちしております。係も技術的なことを中心に協力していきます。

○新100校プロジェクトに参加して

  この企画に参加できたことは、今までの先生方や村の方の苦労を無にしないという意味や山間僻地の児童生徒に自分たちの学校の特徴として、誇りに思える活動の一つを作るという意味でも、よかったと思います。実際には、地域の理解を得る活動が不十分であったり、教員の研修や理解を求める活動が不十分であったりして、伝統として果たして残り得るものになったのか、疑問であり、自分の力不足を感じます。担当者として特に今年度は関わりが少なかったことを反省します。しかし、これからの社会で必ず必要となってくる情報教育の芽をこのまま枯らしてしまうのは、絶対避けたいと思っています。