熊本県立小川工業高等学校
○インターネット利用状況
実践項目1 自主企画「保健教育ネットワーク」
概要
保健体育や養護教諭の立場から多くの関連ホームページやメーリングリストを通して入手した公開可能な情報をホームページを通して生徒たちに提供し、学習や保健活動の手助けとする。また、生徒相互および生徒への情報交換も図り、生徒の心の問題にもアプローチを行った。
実践項目2 「1997年男子世界ハンドボール選手権大会」
概要
1997年5月17日から6月1日まで行われた上記ハンドボール世界大会のホームページ制作の一部や事後のホームページの管理運営をボランティアとして行った。
実践項目3 教職員や一般に対する研修の取り組み
概要(校内職員研修:主催および主管外研修などに関するもの)
H9/6/27 大矢野町教育委員会(視察・研修) ( 7名) at本校
7/ 3 校内研修(開放講座担当者) (10名) 〃
7/ 7 宇城地区高等学校事務職員研修会 (13名) 〃
7/24 第37回放送(視聴覚)教育特別研修会高校部会実践発表 (20名) at市民会館
7/25 宇城地区中学校技術家庭科(技術)研修会 (17名) at本校
8/ 1 中学生体験入学 (約250名) 〃
〃 学校説明会 (20名) 〃
8/ 4 中国唐山市視察団インターネット研修 (約50名) 〃
8/ 5 宇城地区中学校情報部会研修会 (42名) 〃
8/ 5 NTTマルチメディア研修会講演 (約150名) atNT九州支社
8/22 熊本県高等学校教育研究会工業部会第5分科会研修会 ( 9名)
10/ フルブライトメモリアル基金交換留学アメリカ人教師授業参観 (20名)
11/28 宇城・上益城地区高等学校事務職員研修会 (18名) 〃
(但し、平成9年1月以降のみ記載)
実践項目4 地域への還元に対する取り組み
概要
・7/22〜7/25 地域住民のためのインターネット入門開放講座 (30名)
・8/7 中学1・2年生のためのインターネット体験講習会 (7名)
・4/16〜3/20 聴講生受け入れ(情報電子科3年生 課題研究) (5名)
電子メール、ホームページ制作など
実践項目5 第6回熊本県産業教育フェアにおける取り組み
概要
フェアの様子を、画像はWebCamToo・音声はCuSeeMeを利用して、熊本市民会館からインターネットを利用して、生中継を行った。Phoenixを利用した中継も実施した。
実践項目6 部活動における取り組み
概要
工作部における活動状況の部員によるホームページ化。
(2)「新100校プロジェクト」における共同利用企画
・「ネットワーク環境を利用した酸性雨調査プロジェクト」
・「わかなプロジェクト」
・「バーチャルクラスルーム」
○平成9年度の成果と課題
・活用方法
(a)生 徒:電子メール(情報交換,国際理解),WWW(情報収集),
CuSeeMe(情報交換)
(b)教 師:電子メール(情報交換),WWW(情報収集),
FTP(ファイル転送),ホームページ制作、Telnet(サーバ操作)、
CuSeeMe(情報交換)、ホームページ制作
(c)聴講生:電子メール(情報交換,国際理解),WWW(情報収集)
・教育効果
(a)生徒の立場で
・コンピュータへの抵抗感がなく、またネットワークを意識することなく、自分の意志を伝える道具として使えるようになって、メールを利用した学校間交流に興味を示し、積極的に活用していた。
・ホームページ制作を通して、自己表現能力が高まった。また、一つのことをやり遂げようとする意欲が育ってきた。
(b)教師の立場で
・情報の入手や交換が速やかにできるようになり、教科での利用も盛んになってきた。
・技術的課題
・回線速度の向上が望まれる。(多人数利用時に難あり)
・サーバーを管理するための人材育成が必要である。
・リテラシー
コンピュータやインターネットに対してほとんど抵抗感がなくなり、ツールとして、しかも十分に使いこなせるようになってきている。
・その他
生徒自身によるもの
・中学生一日体験入学 (概要説明・デモ)
・文化祭における一般公開 (概要説明・デモ)
・熊本県高等学校産業教育フェア (公開展示・デモ)
○新100校プロジェクトに参加して
「100校プロジェクト」に引き続き、「新100校プロジェクト」に参加しているということで、地域の核としての期待が大きく、研修会の開催依頼、またイベントへの参加依頼などが昨年にも増して数多く寄せられ、それらに情報電子科職員が一丸となって対応することができた。
また開放講座などで他科の職員の協力も得られたことは、十分にその任を果たし、期待に応えることができたものと考えられる。インターネットに関わる多様な取り組みを通して、新しい技術に対する生徒の興味関心を喚起することができ、他校との連携、新しい技術への手がかりをつかむなど多くの活用法を見いだすことができたものと考えられる。今後の課題として、技術革新の速さへの対応、一時的なブームとしての利用に止まらない継続的な利用法を考慮していく必要があると考えられる。特に、校内においてインターネット活用委員会が組織され、討議の中から自主企画「保健教育ネットワーク」への取り組みができたことは今後様々な取り組みを行っていく上での大きな一歩であると考えている。
◎おわりに
平成9年度「新100校プロジェクト」対象校として数多くの体験をさせていただきました。
ここに、いろいろな面でご指導・ご協力をいただきました通産省・文部省・IPA・CEC・富士通・地域NOCはじめ多くの関係された方々に厚く感謝申し上げます。