和歌山県立和歌山高等学校
○インターネット利用状況
☆特別活動・行事
・オーストラリア短期研修
事前の情報収集と短期留学中の情報交換
留学先の高等学校のホームページとリンクさせる
留学の様子や感想などをWebページで発表
・和歌山県産業教育フェア
みさと天文台の日本最大級の望遠鏡をインターネットでリモート操作し、その画像を県内各高等学校がCU-SeeMeeを使って授業や課外活動に活用
☆授業
・国際交流活動(語学文化系列選択科目)
アメリカ合衆国テキサス州ヘイステイング高校の生徒と電子メールで情報交換
日本文化紹介のためグループでテーマ別に調査し、和文と英文のレポートを作成
・コンピュータ応用(情報科学系列選択科目)
HTMLとJavaScript言語でホームページの制作実習
・数理科学(自然科学系列選択科目)
自然科学関連の情報収集
・情報に関する基礎的科目(原則履修科目)
インターネットリテラシーとサイバーマナーについて
・産業社会と人間(原則履修科目)
進学や就職の進路に関わる情報収集
・情報科学実習aA(情報科学系列選択科目)
Excelを使った情報処理のための情報収集
・外国事情(語学文化系列選択科目)
海外のホットな情報収集
・課題研究(原則履修科目)
課題研究に関する情報収集
☆課外活動
・パソコン部活動
産業教育フェアに参加
ホームページの更新
情報収集
・英語部
情報収集と文化交流
・その他
海外の医療に関する情報収集
○平成9年度の成果と課題
☆和歌山県産業教育フェアに参加
和歌山県産業教育フェアが、和歌山県那賀郡かつらぎ町の勤労者体育館を主会場に、平成9年1月3日・4日の2日間開催された。
当日、和歌山県海草郡美里町のみさと天文台とインターネットで結び産業教育フェア会場からみさと天文台の日本最大級の望遠鏡をリモート操作により、昼間の金星を観測した。会場に待機した本校のパソコン部の生徒がWebページ上でリモート操作にあたった。観測画像を商用プロバイダに設定したリフレクターに配信した。その画像を県内のインターネットに接続している各県立学校で授業や課外活動に活用した。
また、会場と各学校との情報交換もCUーSeeMeeを使って行った。
概要については、次のとおりである。
期 日 :平成11月3日・4日
会 場 :かつらぎ町勤労者体育館
利用機器:FMV100D
Rucolaパラレルポート用CCDカメラ
NECAterm
通信環境 ISDN64Kbps
接続形態 画像関係は、商用プロバイダのリフレクタにアクセス
リモート関係は、みさと天文台のリモート操作用のサーバーに直接接続
使用ソフトウェア
CU-SeeMe 0.92b,Netscape Navigator3.0
観測の記録
会場の様子および中継の様子をデジタルカメラに収録
生徒感想
・実際の観測画像をみることができるということで、画面に映るのをワクワクしながら待つというのが会場の雰囲気です。
・なんといっても会場では、実際に観測しているという雰囲気がとてもよかった。特に、望遠鏡を微動させるところが非常に盛り上がった。
・また、望遠鏡を向ける方向を選ぶ場面では、どの星ならこうだああだと、会場でも会話が交わされ、望遠鏡を遠隔操作するという雰囲気が最高に出ていた。
・2日目の観測では突然画面が白くなったりして「ああ、雲がかかった」などといって盛り上がった。
・このリアルタイム性が実際に観測しているという興奮を呼び、今回の醍醐味のひとつになった。
このように、生徒の感想は、「もっといろいろな方向に望遠鏡を向けたい」、「天文台に実際行きたくなった」とか、「天文に興味がわいた」など、その意義をよく理解して好意的な反応が多かった。
一方、問題点としては、当初予定していたルータを介してのCuSeeMeの使用ができなかった。これは、プライベートアドレスを使用したためで、使用ルータのNATやIPマスカレードの機能レベルの問題点であると思われ、今後の大きな課題となった。
運用面では、当日のレスポンスが良好ではなく、チャットによる情報交換にも支障がでた。チャットは生徒が交代でチャレンジしたが、打鍵スピードとともに正確性が求められた。
音声については、概して、実用的なレベルではなかった。これは、音声の帯域を確保するように設定すれば解決したと思われるが、金星の画像配信が最優先したため音声の犠牲はやむを得ない状況であった。
○新100校プロジェクトに参加して
・コミュニケーション教育推進委員会に参加
県内のインッターネットに接続している県立学校で構成される研究会で、インターネットの教育利用について研究した。