5.44 インターネットを利用した、他の学校との交流
石川県立小松工業高等学校 黒島 浩司 川辺 克彦
5.44.1 近隣の学校との交流
5.44.1.1 概要
100校プロシェクトの開始当初に比べて、インターネットはかなり普及してきている。しかし、本校の周辺の学校(小中高)で、学校を紹介する独自のWebページを持っているのはまだまだ少数である。そこで、本校周辺、加賀地区の中学校の様子を紹介することを企画し、生徒に提案したところ、自分に出身中学校以外の中学校の様子も分かるだろうからと課題研究のテーマとして積極的に取り組むことになった。
また、中学生の体験入学においても、簡単なWebページの製作の時間を設けることとした。
5.44.1.2 実施
1学期:HTMLの学習
各中学校にアンケートを発送
夏休み:アンケートの回収
2学期:アンケートの基づき、中学校の紹介ページを作成
表形式や色使いなど、各種HTMLをその都度、学習
中学生の体験入学実施
3学期:紹介ページ完成
課題研究発表会にて発表
5.44.1.3 結果
自分たちの卒業した中学校の様子を調べたり、中学校のためにやっているという気持ちが積極的な学習意欲につながり、HTMLの細かい部分を自分で調べ、ブラウザで確認しながら製作した。また、他の生徒にとっても自分たちの出身中学校の様子が分かるので、多くの生徒が利用した。
中学校によっては、一般には公開しないでほしいとの要望もあり、一部の中学校は校内でのみ閲覧できるように配慮した。
今後、中学校の先生や生徒にも見てもらい進めていきたい。
5.44.2 障害者用マウスの製作
5.44.2.1 概要
インターネットを通し相手養護学校に通う生徒と交流を行い、養護学校の様子をもとに障害者用マウスのあり方を考え設計・製作を行う。
5.44.2.2 実施
1学期:交流用ホームページ作成、交流を開始、生徒が考えたマウスを相手養護学校に通知し、製作開始。
2学期:マウス製作、ホームページ上でアドバイスを頂き改良を行う。
夏休みを利用し相手養護学校へ訪問。
3学期:最終調整のため、相手養護学校へ行き改良を続ける。
参加校名 石川県立小松瀬領養護学校
担当者名 上狹幹栄
5.44.2.3 結果
課題研究を終えた生徒たちは、養護学校との交流・マウス製作をとおし自分たちの考えていた以上に改良を要求され、数回にわたる訪問を繰り返し、四苦八苦しながらマウス改良を続けたことで養護学校のことを深く理解し、障害者用マウスの難しさを体験できたと思う。
2月初旬以降、生徒の製作したマウスを相手養護学校で使用して頂き、来年度の交流に繋げて行きたい。
5.44.3 他校生徒会執行部との交流
5.44.3.1 概要
他校の生徒会執行部と交流を行い、執行部役員としての自覚を養う。
5.44.3.2 実施
4月初旬より以下の項目についてホームページで紹介した。
・前期生徒会執行部役員の紹介
・後期生徒会執行部役員の紹介
・生徒会担当者紹介
・生徒会行事の紹介
・掲示板での交流
5.44.3.3 結果
生徒会ホームページの作成は執行部役員が行っているが役員紹介のホームページ作成をとおし役員としての自覚を促した。
生徒会行事の紹介については、本校内外に行事内容を知らせ生徒会活動のアピールを行った。
掲示板では生徒会ホームページに関する質問や意見、他校との交流を求めた。
掲示板設立当初、非常に多かったいたずら書きを執行部役員が掲示板を使い解決したことでネチケットの大切さを実感できたのではないだろうか。
掲示板やメールをとおして生徒会活動が見られていると意識できれば、ホームページの内容や他校との交流についても活発になるものと思う。差し当たって、生徒会同士のメーリングリストに登録し全国幅広く、本校生徒会を知ってもらう必要がある。