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図1 トップページ
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図2 土星
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指導計画(年間) | 留意点 |
太陽と地球。 ★インターネットの利用 |
・太陽は地面のないガス体であることに注意する。 ・太陽は核融合によって光り輝いており,地球はそのエネルギーを受け取っていることを伝える。 ・太陽表面の画像(黒点,粒状斑),プロミネンス,コロナ等の画像を準備しておく。 |
月にはなぜ人が住めないのか,地球との対比で考える。 ★インターネットの利用 |
・月は地球のそばにあるのに,なぜ人が住めないのか考える。アポロ11号に関連した多くの画像がNASAで公開されており,それを提示する。草木のない真っ暗な世界を実感してもらう。 ・月はなぜ満ち欠けをするのか,また日食・月食についても触れる。 |
内惑星について学習する。 ★インターネットの利用 |
・水星は大気がないため,昼熱く,夜は地球より寒くなることに注意する。探査機マリナーによる画像データを利用する。 ・金星はなぜ水星より熱いのか(太陽からは金星の方が遠いにもかかわらず)考える。金星には大気があることがわかる画像を用意しておく。探査機ベネラによる地表面の画像,探査機マゼランによる地形図も用意しておく。 |
第2の地球候補,火星のようすを知る。 ★インターネットの利用 |
・ハッブル宇宙望遠鏡による火星の全体像とマーズパスファインダーによる地表の画像を多数準備しておく。 ・空は明るく,地表面は地球の砂漠地帯に似ていることに留意する。 ・かつては火星に水が存在したと考えられていることにも触れる。水流跡と考えられている地形等,関連画像を用意しておく。 |
木星型惑星は巨大なガス惑星であることを伝える。 ★インターネットの利用 |
・木星・土星・天王星・海王星は大きいガスの天体であることを,ボイジャー探査機による豊富な画像で紹介する。 ・木星の縞模様と大赤斑,土星はよく見ると上下につぶれていること,天王星と海王星の美しい青緑色などに触れる。 ・これらの惑星はすべてリングを持っていることも示す。 |
彗星と流星群の関係を学ぶ。 ★インターネットの利用 |
・近年接近したヘール-ボップ彗星およびハレー彗星の画像を主に用いる。 ・彗星は汚れた雪だるまのようなものであり,核が脱落したり,核が分裂して木星に衝突した事例にも着目する(百武彗星・シューメーカー-レビー彗星)。 ・しし座流星群などの流星群は,彗星と深い関係があることに注意する。 |
星と星座。 ★インターネットの利用 ☆プラネタリウムソフト |
・太陽はありふれた星であり,他にもたくさんの光り輝く星があることを示す。 ・Skymap(星図を表示するソフトウェア)を用いて星座を紹介しつつ,主要な星を覚えてもらう。 ・HR図もここで示しておく。 |
の死と星雲の関係を理解してもらう。 ★インターネットの利用 |
・カニ星雲の画像を使い,重い星の最後(超新星爆発)の様子を示す。ここで,爆発後に残る天体であるパルサーやブラックホールについても触れておく。 ・らせん星雲を例にとって,太陽のような軽い星の最期はどのようであるかを示す。あとに残される白色わい星についても触れる。 ・ほかの超新星残骸や惑星状星雲の画像も多数用意しておく。きれいな画像が多いため,興味を引きやすい。 |
星が誕生している星雲を紹介する。 ★インターネットの利用 |
・ハッブル宇宙望遠鏡は,星が誕生する瞬間を捉えていることを,わし星雲中心部の画像を使用して示す。 ・オリオン星雲の,惑星円盤をもつ若い星の画像も使用する。太陽系が誕生するときと対比させる。 ・他の多くの散光星雲,暗黒星雲も紹介する。 |
星団と天の川銀河について考える。 ★インターネットの利用 |
・球状星団と散開星団の存在する場所と,その年齢に注目し,天の川銀河の過去の姿を推察する。 ・M5などの球状星団と,プレアデス星団等の散開星団の画像を準備しておく |
銀河は数多くあることを示す。 ★インターネットの利用 |
・メシエカタログに載っている銀河を提示する。 ・銀河は衝突したり,合体したりすることを車輪銀河,アンテナ銀河とM51銀河を例にして示す。 |
学習活動 | 活動への働きかけ | 備考 |
1.講義の概略を説明する |
・すぐ後に天体画像を見ることを意識し,その理解に最低必要と考えられることを板書,または口頭で伝える。 ・動機づけのため,簡単な問題演習(作業)を行うこともある。 |
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2.天体画像を提示する。 |
・天体画像1枚1枚に対して,詳しい説明を加える。このとき教室の照明は落としてあるため,口頭にて行う。 ・このとき,その天体の成因などを考察する。 ・もし必要があれば図表やグラフも提示する(HR図等)。 |
・ コンピュータ ・ 大型スクリーン ・ 天体画像(インターネット) |
3.本時のまとめをする。 | ・本時のポイントを黒板に整理する。画像の説明は口頭で行っているため,おろそかにはできない。 | |
4.ビデオの利用。 | ・より理解を深めるため,関連ビデオをここで用いることがある。 | ・ 大型スクリーン ・ ビデオ |
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図3 自習用ホームページ(トップ)
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図4 自習用ホームページ(土星)
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NASAのホームページはあまりにも膨大で,どのページにどのような画像があるのかを把握する のが大変である。また Captionがすべて英語であるため,慣れるのに時間がかかった。ここで役に立つのが,NASAの画像をそのまま紹介した本(ハッブル望遠鏡が見た宇宙(岩波新書)等)である。 これには画像と共に詳しい解説が載っており,Captionを読む手間が軽減された。 300枚以上に及ぶ画像をHTMLにて効率よく提示するために,簡潔なハイパーテキストを書く必要がある。ところがあまりに簡潔にしすぎると,どのリンクがどの画像データであるのか,講義の最中にわからなくなることがあり,工夫が必要である。 |