新100校プロジェクト 平成10年度実施状況


旭市立琴田小学校


はじめに
 平成7年度より100校プロジェクトに参加しインタ−ネット利用を研究してきた。1年目はホームページの作成と各ホームページの受信を目的として活動してきたがその後、受信だけではなく発信しすることによって学習への広がりを求めてきた。
 各学年の児童の活用方法については、研修し計画しながら現在の環境の中で少しずつではあるがネットワークの日常化を実践をしてきている。

○ネットワーク利用状況
1.各学級・教科でのインタ−ネットの利用
 学年 教 科  学 習 内 容
 3年 学級活動 交通安全学習
 5年 理 科  気象衛星ひまわりを利用しての天気の学習
 4年 社 会  暖かい地方・寒い地方の暮らしの学習  
          (ホームページの活用及び電子メール交換)
 5年 社 会  自動車をつくる工業     
 5年 社 会  貿易と運輸
 6年 社 会  日本伝統技術『焼き物・織物・漆塗り』
 6年 社 会  歴史学習に活用(民族歴史博物館)
 6年 社 会  日本と世界との関係(日本人学校アメリカ・イギリス)
 6年 家 庭  サラダ作りの学習


 上記の学習について授業の中でインタ−ネットを利用し、調べ学習に役立つことができた。新しい情報でなかなか手に入らない資料、同じ学習をしている遠くにある学校との共同学習、これらのことは児童にとって大きな学習の広がりであった。また、このことは人間同士の交流の場になってきている。

例1(社会4年)
 『暖かい地方・寒い地方の暮らし』の学習では、暖かい地方・寒い地方にある学校のホームページを探し、暮らしの様子を調べたり、電子メールを活用して、北海道や新潟、九州、沖縄などの各地に、その地域の様子や気候、暮らし、遊びなどについての情報交換をすることができた。また、その交流の中で友情を育むこともできなのではないかと感じた。

例2(社会5年)
 『貿易と運輸』では、日本人学校のホームページにアクセスし必要な情報を得たり電子メールの活用によって、どの様な物が日本から輸入されているのか知ることができた。
 特に日本のメーカ−の名前が出たりすると驚いていた。
 このように、学習資料を居ながらにして得ることは、インタ−ネットの醍醐味である。
 また、メールによる受信・送信は機械との対話を越え、人間同士の心のつながりとなってきている。


2.職員の研修
 年度始めに、コンピュータ全般(主にインタ−ネット)の研修を持ち、年間計画への位置づけをする。平成10年度はインタ−ネットの接続を各学校に任されることになったので4月、5月は接続するための手続きに時間がとられ、一時利用が途切れた。
 研修内容は電源の入れ方から始まりブラウザの使い方、ネットサーフィン・・と幅広いものとなった。また、電子メールの使い方も研修の中で実施していったが、なかなか始めのうちは使ってもらえず困った。そこで、担当主任・教頭が個別に指導にいったり、 コンピュータを使う授業のテイ−ムテイ−チングを組んだり、電子メールについて操作を覚えてもらった。

3 児童の活用
 児童はコンピュータ及びインタ−ネットに対する関心が高い。そこで教科の時間だけではなく、休み時間にもコンピュータ室の開放をしていった。教師がいなくてもしっかりと使うことができるように『約束』を決め実施した。使用に当たっては個人差があり時間はかかっていったがクライアント1台を順番を決めながらみんなで使っている。
(交替で教師が休み時間につく)
 電子メールについては、始めのうちは本当に返事が来てくれるのだろうかと心配であったが、返事がきた時は大変喜び電子メールを送ることが楽しみになったようであった。
 使えるクライアントが一台しかないので、多くの児童の要望にこたえることができなかった。次年度は、端末を増やし使えるようにしていきたいと計画をしている。
 このことにより、インタ−ネットに関心を持つ児童が増えてきつつある。

○ 平成10年度の成果と課題
<成果>
<課題>


○ 新100校プロジェクトに参加して
 接続できるパソコンが1台しかない、このためインタ−ネットの接続の仕方を児童(4・5・6年を対象に)理解させるために苦労をした。例えば、プロジェクタ−を使い説明したりしていったが、なかなか、理解してくれなかった。それでも、各学年の担任の指導によって徐々にではあるが使い方を覚えてきている。
 ホームページの開き方、電子メールの使い方等、各教師も情報教育の大切さが児童との実際の活動を通して理解してきた。今後も更に研修を進め次世代を担う児童を育てていきたい。