新100校プロジェクト  平成10年度実施報告

                      大和市立林間小学校

1. インターネット利用状況

 本年も昨年と同様、インターネットの全校活用として、校内研究での取り組みとして、「各学年のホームページを作ろう」と取り組んでいった。各学年の課題は、以下の通りであった。

 ・1年   「わくわくひろば」 

 ・2年   絵「たのしかったこと」

 ・3年   遠足と社会の学習紹介(昔の道具・おとうふ作り・洗濯体験・七輪体験)

 ・4年   花笠音頭(調べ・制作・清和ナーシング)

 ・5年   農業体験について

 ・6年   修学旅行について

 ・杉の子級 年間行事の紹介

 

 これら各学年の課題によるホームページ作りのみでなく、校長による「学校便り」の紹介ページ、

またPTA担当による「PTAの紹介ページ」等も作られていった。

 その他、重点企画・自主企画として次の二つのプロジェクトにも取り組んだ。

 ・お天気プロジェクト(http://www.ffml.com/tenki/otenkiweb/index.html) 

  3年目を迎えた共同観測プロジェクトは、1998年10月1日から一月間、広島・香川・神奈川・山形の4つの小学校の5年生と熊本・宮崎・京都・静岡・新潟の5つの県のお天気ボランティアが参加して行われた。お天気ボランティアとはプロジェクトの趣旨に賛同して下さった方々で教育関係者に限らず学生や一般社会人の方も含まれている。

 ・「KIDLINKへの参加」プロジェクト

   プロジェクトも二年目、一学期には、デルマー小学校との気温調べ、また、10月 20日のKIDLINK Dayでは、日記の交換等と取り組んだ。三学期には、「カブトガニを守る」という授業作りで、国内外の学校との交流から、2月1日、国際教室の日本語指導の授業研究も校内にて公開した。

2. 平成10年度の成果と課題

 ・「インターネットの学校教育での活用を考える」アンケートより

   来年度以降、どんな形でインターネットの教育活用を考えていったらいいのかを考えるために、今年度の実践の中から簡単なアンケートをとった。その結果から見えてきたことは、

(1) インターネットくらい使えるようになりたい。

(2) しかし、現実的には、まだまだ機械操作が難しく、勉強する時間もなかなか  とれない。現状としては、使える人が限られてしまう。

(3) インターネットは、新しい情報が手軽に入手出来て便利ではあるが、ほしい情報を見つけだすのに、時間がかかりすぎる事もある。

(4) いつでも・どこでも使える環境が望まれるが、現実は、コンピュータ室まで行かなくては使えない。

(5) 使ってみれば、「住んでいる場所が違い、立場が違っても、同じ内容を一緒に考える事ができ、転校していった子どもとも交流ができる。」等、交流する事に期待がある。

 ここには、色々な問題が凝縮されて出ている。成果の一番に上げられるのは、職員の姿勢である。「分からないから、使わない」段階から、「分からないから、やってみたい」という段階に変わって来た事である。また自宅でインターネットを使い始めた職員も何人か出てきた。職員室の自分の机からインターネットを利用している職員も何人かいる。教務担当の職員は、文部省の資料が新しくなる度に、ダウンロードして、印刷し、全職員に配布してくれている。しかし、一方で、子どもたちが直接授業でインターネットを使うという事は、まだまだ限られた機会でしかない。今後は、子どもたちも積極的にインターネットが使えるような取り組みを考えていきたい。

3. 新100校プロジェクトに参加して

 インターネット活用も4年目に入って、職員に当初の不安はない。しかし、上記にまとめたように、まだまだ実践の場を通して理解を深めて行きたいと考えている。幸いにして、来年度、大和市のインターネット活用事業が始まり、林間小学校は引き続き専用線での利用が出来る事になる。今後も市内の各学校に情報提供をしていく中で、インターネットの教育活用の研究を進めていきたい。

 昨年の11月、コンピュータ室のコンピュータが最新のウィンドーズマシンに入れ替わった。そのおかげで、コンピュータ室のどのマシンからもインターネットを使う事が出来るようになった。今後は、授業で子どもたちが実際にインターネットを利用する機会も増えていく事になる。どんな教科で、どんな教材の時にインターネットを使うのが、効果的か。またできれば、年間計画を立てて計画的にインターネットの活用を計って行きたいと考えている。


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