平成10年度ネットワークの利用状況
静岡県立浜松工業高等学校
情報技術科  山口 剛
1.昨年度より引き続きの利用

(1)授業

 実習 対象生徒 情報技術科3年生 全員

 以下のように、インターネット全般とその技術面について学習し、実際に自分のホー
ムページを作成しました。

 インターネットの構造や仕組み
  ・インターネットとは、電子メール、ニュース、WWWとは
 インターネットの利用法
  ・電子メール、ニュース、WWWの利用の方法
 自分のホームページの作成
  ・生徒一人一人のホームページを作成しました。

(2)ホームページ作成チーム

 情報処理部を中心にチームを結成し、定期的な更新とページの拡張を行っています。
 特に、本校野球部の夏の県予選での活躍を、ノートパソコンと携帯電話でリアルタイ
ムでホームページに掲載し、大きな反響をいただきました。地元テレビ局の取材も受け
生徒たちは大喜びでした。
 ホームページ更新に活躍してくれたリーダーが、今年度で卒業なので来年以降のホー
ムページの更新が心配です。

2.今年度、新たに行った事業

(1)ふじのくにゆうゆうくらぶ

 「ふじのくにゆうゆうくらぶ」。これは、静岡県で主催する小・中学生向けの公開講
座です。今年度は、ホームページ作成をテーマに我々もこの公開講座に参加しました。
約15名の中学生や保護者のみなさんの参加をいただき、10回にわたって開催しまし
た。
 ホームページ作成チームの生徒も参加してくれ、今まで培ってきたノウハウを中学生
の諸君に伝授してくれました。

(2)OCNへの移行

 本年度夏から、100校プロジェクト終了に伴い、OCNへの移行がされました。
 それに伴い、FreeBSDによるファイアウォール、サーバの設置を自前で行いました。
サーバの設置自体は簡単にできたのですが、ファイアウォールの設置に大変苦労しまし
た。ファイウォールを通すと、スピード通信が極端に落ち、何度も大きな壁にぶつかり
ましたが、何とか満足できるスピードにすることができました。UNIXのよい勉強をさせ
ていただきました。しかし、まだまだ電子メールの設定まで行うことができませんでし
た。
 このインターネット設置に伴い、情報技術科以外が主に利用する情報技術基礎パソコ
ン室(43台のネットワーク)で利用できるように構築しました。しかし、今まで情報
技術科が主に利用するコンピュータでのインターネット利用ができなくなりました。

(3)職員研修

 情報技術基礎パソコン室でのインターネット利用が可能になったので、情報技術科以
外の先生方へインターネット利用講習会を行いました。
 60人近くの先生方に集まっていただけました。インターネットへの関心の高さに驚
きました。それと同時に、今までこのような講習会を開かなかったことを反省しました。

(4)授業:課題研究

 情報技術科3年生の女子6名により、校内ネットワークの拡張を行いました。
 本校の校舎は、南館、本館、北館の3棟で構成されており、今まで情報技術科のある
南館を中心に、機械科、繊維システム科、電気科の校内ネットワークが引かれておりま
した。今年度、彼女たちの手により本館にある、全日制職員室、定時制職員室、建築科、
進路指導室へのネットワークの拡張を行い、インターネットの利用が可能になりました。
 今まで、授業、実習でコンピュータの前で貝になっていることが多かった彼女たちで
したが、この授業では、活き々とした顔つきで、思う存分体を動かしていました。女性
の細やかな神経できれいに配線をすることができました。

3.来年度に向けて

 今年度、もっとも大きな出来事は「OCNへの移行」でした。自前でサーバの設定等
を行ったのですが、「電子メールの設定」、「情報技術科のコンピュータでの利用」等
の問題は山積みで、まだまだ使いやすい環境とをいえません。
 そこで、これらの問題を解決するべく、この春休みに生徒ともに全面的なネットワー
クの再構築を考えています。情報技術科で利用しているSPARCマシン9台にLINUXをイン
ストールし、それをサーバ、ファイアウォール、ルータとして設定し、LINUX、Windows、
MacOSをクラアントとする140台以上のパソコンからなる全校ネット構築する予定です。

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