新100校プロジェクト  平成10年度実施報告
                        宮崎県立延岡商業高等学校
○インターネット利用状況
1.校内ネットワーク化の推進
 職員自身の手による設計および敷設による安価なネットワーク構築を進めてきた。
 (1)生徒用インターネットクライアントパソコンの増設
   プログラミング室(43台),総合実践室(21台),LL教室(1台),
   生徒会室(1台),生徒指導室(1台),電子計算機実習室(41台:2月末予定)
 (2)職員用インターネットクライアントパソコンの増設
   第1職員室,第2職員室,進路指導室,事務室,校長室,家庭科準備室,
   図書ブラウジングルーム,環境美化職員室,化学準備室,体育教官室,剣道場
 (3)校内用サーバの構築
   校内向け授業用インターネットサーバ(FreeBSD)を新たに構築し,「総合実践」の授業において
   証券模擬取引に利用した。対外的なサーバとは別に校内用WWWやメールサーバやチャットボー
   ドを構築した。
2.校内研修体制の確立
 職員の研修体制
 (1)情報処理担当職員
   @インターネット保守研究委員会(毎週定例:情報担当者を中心に10名)
   ・インターネットやコンピュータに関する技術や知識の習得
   ・校内のネットワーク(LAN)の設計および敷設作業
   ・インターネットやコンピュータの保守,本校のホームページの更新
   ・校内のインターネットやコンピュータに関する諸問題の検討
    <<実績: 情報処理技術者試験合格者 職員5名>>
   Aインターネット推進委員会(学期ごと数回:各教科代表1名以上)
   ・各教科でのインターネット活用を推進
   ・各教科のホームページの作成
   B校内インターネット研修会(月1回程度:全職員対象 毎回最低20名以上参加)
   ・インターネットやコンピュータ活用研修
   ・コンピュータ実習を通して職員自身がまず研修する体制作り
   C各職員室へのインターネットパソコンの配置
   ・職員自身が日常的にパソコンを使用し,研修し生徒へ還元する。
   ・各種文書やページプリンタなどを共有し作業の効率化を目指した。
 (2)インターネット利用状況(利用している授業)
     3年 情報管理,経営情報,総合実践,課題研究,情報処理
     2年 プログラミング,オーラルコミュニケーション
     1年 情報処理,英語T
     特別活動 情報処理部,簿記部,ESSクラブ, 生徒会,LHR
    ・生徒のメールID発行数   360名以上
○ 自主企画 「インターネットによる生徒会交流」
  目的:楽しく開かれた学校作り
     学校内に生徒の手でインターネットを普及させる
     生徒会活動の参加と活性化
     生徒間の交流・コミュニケーション能力の育成
     リーダーシップ・企画力の育成
     クラス活動や部活動の活性化
 <生徒の実践>抜粋





































 

 4月

 

4月は行事が多く,生徒会オリエンテーションと新入生歓迎遠足について,メーリングリストに問い合わせ数校と意見交換。生徒会役員自身ので実施要項を企画作成しオリエンテーションは成功に終わった。

 5月
 

今年はリーダ研修会を7月に行う予定なのでメーリングリストで問い合わせ,何通かの返事が返ってきて実施要項作成を始めた。始めてのことで非常に参考となり,8月のリーダー研修会は大成功であった。

 6月


 

サマースポーツ(クラスマッチ)について交流。ここ数年問題となっている「行事の精選」が叫ばれる中,1日半であったものが2日間に延長,それに見合う内容にするためメーリングリスト参加校によりよいアイディアを求めた。

 8月
 

数人は学校でメールを送信していたが,夏休みのため,交流相手がいないのが現状であり,計画通りの活動ができなかった。

 9月



 

インターネット企画委員を募集,生徒会役員とともに今後のインターネット利用について検討 。来年のことも考え1・2年生を募集したところ反響は大きく,たくさんの生徒が希望した。その後も1月まで希望者は増え続けた。この頃から文化祭についてのメールのやり取りが盛んになり,親睦が深まっていった。

10月

 

文化祭についてメール交換(生徒会役員改選)
ホームページ作成を開始し非常に興味があるようである。新生徒会役員とインターネット企画員のメールID発行の申請

11月
 

インターネット委員会が卒業のホームページ作成を提案し,3年生3クラスが作成することになった。

12月


 

石川県の小松工業高等学校よりCu-seeMeの交流の依頼があり,喜んで参加した。
生徒は驚きより一層興味関心が高まったようである。何度かチャットとCu-seeMeを併用して交流をした。

 1月

 

Cu-seeMeと電子メールなどを使って生徒同士の交流が軌道にのってきたようだ。
 
○平成10年度の成果と課題
 本校ではインターネットが日常的なものになってきたため,情報関連科目のためのインターネット(コンピュータ)ではなく,情報を処理するための道具として普通教科や特別活動および生徒会活動で活用を試行することができた。
 生徒のインターネットやコンピュータに対し興味を持って取り組むため,授業内容がコンピュータやインターネットを単に利用するだけの授業ではなく,どう活用して授業内容を深めていくいくかを試行していく段階に入ってきた。そのため,授業で扱う教材も高度なものへと移行しつつある。また生徒の興味に対応して教師側も情報関連科目をコーディネイトする新たな役割を担ってきている。教師自身に高度な情報活用能力や情報を活用する場面の企画能力などが求められている。
○新100校プロジェクトに参加して
 ほとんどの職員がコンピュータを使用できるようになった。加えて情報処理に関する国家試験に5名合格している。設備の充実と職員の奮起で授業における活用についてもパソコン教室の使用時間割の作成に困るほど稼働率が高くなってきた。生徒は意欲的に生き生きと取り組んでいる。現在は自主企画「インターネット生徒会交流プロジェクト」で生徒が頑張っている。学校が元気になってきたように思う今日この頃である。

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