大阪市立聾学校


新100校プロジェクト 平成10年度実施報告


〇インターネット利用状況

 

■現状

 

 現在、本校では大阪市教育センター(以下センター)によるネットワーク環境に移行しており、100校Pの専用回線とは環境が随分と変わりました。具体的には、専用線接続からPPP接続、サーバーの管理は100P担当からセンター、メールアカウントの発行は3つ、高等部単独での100P参加から全校(幼稚部・小学部・中学部・高等部・寄宿舎)利用を前提としたネットワーク環境等があげられます。このように、100校Pの専用回線当時とは随分様変わりしたこともあり、授業実践での活用を模索している段階です。

 

■WEBの活用

 

 高等部の専攻科ではホームページの作成に取り組みました。

聴覚障害の生徒たちにとって情報量は絶対的に不足しています。WEBを上手く活用すれば、必要な情報はほとんど得ることができるということを実感させたいと思い、HTMLについての情報やイラスト等の素材は検索エンジンを利用してすべてWEB上からという原則で作成させました。また、海外の聴覚障害者とコミュニケーションをとれるようになるために、英語による作成(翻訳ソフトを使用)を課しています。しかし、100校Pが始まった頃からの課題ですが、英語の壁というものをなかなか越えられないというのが実感です。

 

■メール実習

 

 現在、外部とのメール交換は行っていません。

 3つのメールアカウントを全校で有効に利用する方法や海外とのメールのやりとりの工夫(サーバーの利用時間が決まっているため)について試行錯誤しているところです。

 

■ホームページの公開について

 

 全校的な組織ができていないので、残念ながら公開までには至っていません。個人情報の扱いや、公開までの手続き(許可を得たうえで、センターのサーバーにアップが必要)の周知など校内整備を進めていかなければならないと思っています。

 

■校内研修について

 

 インターネット研究班の活動で、校内のネットワークについての基本的な理解を深めていただくとともに、センターにおけるネットワーク管理の実際(校内に設置されている2台のサーバーやWEBのフィルタリング等)などについて研修を実施しました。しかし、まだまだ、広い(深い)意味で「インターネットを理解する」という段階には至っていないというのが実感です。

 

以上