2.平成10年度の成果と課題
(1) 成 果
@パソコン・インターネットの活用について、行政の管理職、小中学校管理職(校長・教
頭)対象のパソコン研修の実施による、インターネットに対する理解・関心が高まり、
パソコン及びインターネットを実際に活用する管理職の増加を見るに至った。
A市のインターネット利用に関する勉強会が発足。この勉強会にオブザーバーとして参加。
今後の発展に注目しているところである。
B学校でのインターネットに対する関心の高まりが見られ、校内研修の実施、学校ホーム
ページの開設・充実。インターネットを活用した授業などが行われるようになった。教
職員対象の夜間のホームページ作成研修会は、大変多くの希望者があり、授業を終えて
からにもかかわらず、連夜遅くまで熱心に研修する様子が見られた。
(2) 課 題
@ページ作成、更新の人員確保。本年度は、人員削減により他事業との関わりの中で、
ネットワーク環境の維持管理への時間の確保が厳しかった。やはり、インターネットに
関する人員を確保する必要がある。
A教育現場に反映させるためのハード、通信環境の整備、LAN環境(小学校22台、中
学校42台)導入など次第に環境は整いつつある。これらの活用を図っていくことは勿
論のこと、これらの機器管理に関する研修の充実・推進が急務となっている。
B本市も、平成10年11月をもって情報公開条例が施行された。情報コンテンツの正確
性・即時性の確保、合わせ情報公開・発信における個人情報の保護等について、再度
検討を加えていく必要が出てきた。
C活用のための技術サポート、並びにインターネット活用研修のためのクライアント増設
のための予算確保を行う。
5.プロジェクトに参加して
本プロジェクトに参加して2年。この間のインターネットの普及はめざましく、当センターの
職員、市職員、市内小中学校の教職員でインターネットに個人的に接続する数が急速に
増えつつある。また、個人のホームページ開設数も増加している。こうした状況で情報発信
・相談基地としての当センターの役割がますます重視されるようになってきた。学校・自治
体のインターネットへの認識も高まり、インターネット利用に対する検討も始まった。一方
で、教育現場での有害情報に対する対応や、ネットワーク環境でのモラルの問題、個人
情報保護の問題等も、身近な問題として議論されるようになってきた。今後、こうした問題
にも積極的に取り組んでいく必要を痛感している。今後、学校・自治体のホームページ開
設に当たっては、当センターの技術的支援が必要とされている。本プロジェクト事業の成果
をもとに、その役割を少しでも担えればと思っている。前プロジェクトと合わせて5年間、
貴重な研究の機会を与えていただき、また、多方面からご支援いただき関係各位に深く
感謝したい。
文責 正担当 宮内