第3学年社会科他
横浜市立本町小学校 出口和生
本町小学校の学区はとても広く,各地区がそれぞれが特徴を持っている。自分の住んでいるまちに目を向けて地域の人々とかかわりをもち,地域に根ざした生活ができるようにという願いを込めて,3年生の生活は大きな学区地図を作ることから始めた。これからも学習を積み重ねて大地図に付け加えていきます。
(2) 指導目標 |
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(4) 利用環境とそれに至るボランティア活動
更に,学校解放の中心となる第2会議室へのネットワーク敷設は,地域・保護者のボランティアを募り,ネットデイ形式でのネットワーク拡張工事を行った。以下,具体的な活動の様子を紹介する。
本町小地域インターネットフォーラム募集要項(活動計画)概要 |
・本町小学校第2会議室に,サーバ1台クライアント数台のインターネット環境を構築・維持する。 ・インターネット回線は,当面本町小学校の専用線を活用する。 ・サーバは,一昨年度地域団体から寄贈されたマシンを活用する。クライアントは,児童の学習に活用されていないマシンの有効活用をしたい。 ・ソフトウェアは,上記マシンにインストール済みのものやフリーウェアを活用する。 ・定期的に機器のメンテナンスを行い,第2会議室において常時インターネット体験活動ができるように維持する。 ・地域/家庭(PTA)/OBOG等のホームページ・メーリングリスト等を作成する。 ・現在,本町小学校ホームページ内に仮設されている上記ページを独立させ,第2会議室のサーバに置く。 ・メーリングリストの運営管理を行う。 ・ホームページの作成・更新作業を行う。 ・地域へのインターネット普及活動を行う。 ・学校開放の一端としてインターネットサークルを設立し,本町小学校内機器を活用したインターネット研修会等の企画・運営を行う。 ・本町だより,PTA広報誌などを通じて,本活動のPR活動を行う。 ・本町小学校児童のインターネット活用学習に協力する。 ・児童が学習用に使用するコンピュータの整備等の手伝いをする。 ・児童の学習において,教師との協力教授を行う。 |
こうしたボランティアの活動を受けて,平成10年度に右記のように「本町小地域インターネットサークル」を募集し,第1・第3土曜日の午後に毎回10 名前後の保護者,地域の方,卒業生(中学生),大学生ボランティア等の参加を 得て活動している。この活動のメンバーが,後述する「児童の地域ページ作成活動」の支援をしていただいている。
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ワンポイント・アドバイス |
○3年生がホームページ作成を行える要因として以下のことが考えられる。 ・取材したまちのおじさんの代わりにホームページを作って届けるという明確な目的意識があり,地域の方にホームページ完成を期待されているという自負が出た。 ・ホームページ作成ソフトウェアとして,「フロントページ・エクスプレス」という無償ソフト(IE4完全インストールで付属する)が役に立った。3年生でもホームページを作れるこうした無償ソフトの更なる開発が望まれる。 ・また,教師や地域ボランティアは,製品版「フロントページ」を使用することにより,児童作品の修正やリンクなどが手軽にできた。 ○地域インターネットサークルの実施により,将来以下のようなメリットが考えられ る ・校内インターネット活用についての理解を深められる。 ・学校ホームページやサーバ管理などを地域ボランティアの手に委ねられる。 ・地域のページを,小学校のサーバから発信することもできる。 |