第1回 5/30 | ネットワークコンピュータの基礎 ネットワークにつながることによって,どのようなことが可能になるのか,WWWと電子メールを中心に概略を理解させる。 |
第2回 6/20 | WindowsNT操作の基礎 WindowsNTの立ち上げと終了の仕方,Windowの操作,日本語入力とタイピング,タッチタイプへの挑戦,ブラウザ操作の基礎等について習得させる。 |
第3回 6/27 | 電子メールの設定とAL-Mail32操作の基礎 あらかじめ規定のユーザ名で設定したフロッピーディスクを生徒数分用意し,それぞれのユーザ名,パスワードを使って初期設定を行わせる。さらにAL-Mail32の基本的な操作の仕方を理解させる。 |
第4回 7/4 | インターネットを利用して,英文メール(自己紹介)を送ろう 英文メール作成を支援するWebページをいくつか紹介し,ブラウジングの練習をしながら,自己紹介のメールを作成させる。最初のメールは担当者へ送信させ,正常に操作が行われているかどうか,チェックを行う。 |
第5回 9/5 | リクエストメールの交換 それぞれの学校で「こういうことが知りたい」というリクエストを交換し,それに応えて,学校生活紹介,学校行事紹介,日本の伝統行事紹介といったメールを作成し送信する。 |
第6回 10/3 | 個人対個人のメール交流開始 交流相手校に生徒の電子メールアドレスのリストを送り,1対1のメール交流を開始する。できるだけ個性的なメールが書けるよう助言する。この講座以降は定期的に放課後コンピュータ教室を生徒に開放し,自由にメールチェック,返信ができるように配慮する。自宅にパソコンがない生徒については,海外からのメールをプリントして持ち帰り,返事を英語で下書きさせて,講座の時間中,または放課後を利用して入力させ,返信させる。 |
第7回 11/7 | 各自で工夫したトピックやテーマでメール交流を楽しむ できるだけ多種多様なトピックやテーマを設定させ,お互いの文化や習慣の違いに身近に触れられるようなやりとりができるよう支援する。 |
第8回 11/21 | Webページづくりに挑戦 Microsoft FrontPageの基本的な操作法について習得させる。生徒が失敗を恐れることなくWebページづくりができるよう,外部からは閉じられた講座専用WWWサーバを用いて,交流相手校の生徒が見て興味をもってもらえるようなWebページ製作を試みる。メールの返信を希望する生徒にはそのための時間を確保する。 |
第9回 1/16 | Webページ製作開始 それぞれの設定したテーマに従って,Webページの製作を開始する。利用する写真や資料の収集にもあたらせる。 |
第10回 1/30 | Webページを改善する ある程度のWebページが出来上がった時点で,交流相手校からアクセスできるようにして意見や助言を求め,それに基づいてページの改善を図る。 |
第11回 2/6 | Webページ完成へ向けて 芳泉高校のWebページとして公開に足る内容となるよう仕上げを試みる。完成できなかった生徒は春期休業中も継続して製作に当たる。 |
第12回 2/20 | 総括・まとめ |
指導計画(6/27) | 留意点 |
@電子メールの概要を説明する。 | 電子メールがどのような仕組みでやりとりされているのか,概略を理解させる。 |
A生徒にフロッピーディスクを配布し,指示に従って各自設定を行わせる。 | @フロッピーをセットする。 AAL-Mailアイコンをダブルクリックして立ち上げる。 B上のメニューから「ツール」→「オプション」と選択させ,自分のユーザ名とパスワードを入力させる。その際,大文字・小文字の区別等にも十分留意させる。 C「送信」タグを選択させ,署名も適切に書き換えさせる。 |
B動作を確認する。 | 「メール取り込み」で設定を確認させる。 |
C友人同士でメールをやりとりしてみる。 | 「メール」→「新規に送信する」から任意の友人のアドレスを使ってテストメールをやりとりさせる。その際「返信」の仕方を合わせて説明する。 |
D交流相手校のWebページを紹介する。 | 今後交流していく相手校がどのような学校かを理解するために,シルバークリーク校のホームページにアクセスしてみる。 |
E英文メールを書く上で参考となるWebページを紹介する。 | 英文メールについての知識がまったくない生徒のために有益なページを紹介する。 |
ワンポイント・アドバイス
|
||
今回の交流活動を通して,多くの教訓が得られた。まず何よりもこの種の活動には,大勢の人数を受け入れすぎた。やはり一度に指導できるのは20人程度というところであろうか。また各講座の間が長すぎて,前回学習したことが十分定着しないうちに次の内容に進まなければならないような状況も大きなマイナス要因であった。 AL-Mail については必要な時にのみ,サーバに接続して送受信する形をとったため,生徒自身はメールを送ったつもりが,送信箱に未送信メールとして残ったままというケースが多く見られた。生徒用のMailBoxはフロッピーディスクに作成したため,容量確保の必要からオプションで「終了時にゴミ箱を空にする」にチェックを入れておく,こまめに不要なメールを削除させる,といった注意が必要である。 海外から届くメールには,署名欄にホームページアドレスが添付されているものがあり,これを相手のメールアドレスと錯覚した生徒が次々と行き詰まるという場面もあった。また,コンピュータは動作しているのに画面が表れるのを待ちきれず,マウスボタンを連打して数え切れないほどのウィンドウを開いてフリーズした,CAPSやNUMロックキーを知らずに押してしまい,パスワードが通らなくなったなど,同様の海外交流を計画される際も,おそらくこういったトラブルが多かれ少なかれ起きることが予想されるが,予めトラブル対処用のWebページを準備するなどの対策が有効ではないかと思われる。 交流相手校の担当者と事前に十分に打ち合わせをしておくこともたいへん重要で,途中で双方に原因のあるトラブルに遭遇した際にもスムーズに解決できる。今回はたまたま直接お会いして話し合う機会が持てたことは大きなメリットであった。 |