高等学校全学年・工業
石川県立小松工業高等学校 堀 進
インターネット利用の意図
本校では,全ての工業学科が授業の中でインターネットを活用している。各学科の特色を活かした取り組みによって,生徒が機器の活用法,技術的な知識,マナー,表現力等を身につけ,積極的に授業に取り組んでいけるように実践していきたいと考えている。
1 EVネット 機械システム科 古場田 良之 川辺 克彦 林 純一郎 辰巳 昇
(1) ねらい
(2) 実践の準備
@省エネカー(マイレッジカー)
図1 平成10年度の車両 図2 決勝スタート(鈴鹿にて)
Aソーラーラジコンカー
全国ソーラーラジコンカー大会において準優勝という成績を修めた車両の駆動部および電気回路図を紹介する(図3 ,図4 参照)。
同時に,カウントおよびメーリングリストを開設し,生徒からの質問や解答などを電子メールを利用し意見の交換の場とし,ソーラーラジコンカーの技術の向上をはかる。
図3 駆動部 図4 回路図
(3) 企画の実践
@省エネカー
Aソーラーラジコンカー
(4) 実践の評価
(5) 実践を終えて
2 知っているかいサロン 電気科 山岸 澄江 電子情報科 平木 外二
(1) ねらい
(2) 実践の準備
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および準備 |
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事前準備 | いやなメールが届いたらどう思うか? ネチケットの学習 |
企業等から内諾を得る | 講師の承諾 |
メールの送信 | メールアドレスとは何か? どのように相手に届くのか? |
送信マナーに重点を置く | 紹介文の受信 |
メールの受信 | 外からのメールはどのような構造だろう? | メールの書き方を参考にさせる | 自己紹介の発信 |
メールの返信 | 初めて学外からメールを受信しての感想,近況を返信 | 返信内容の点検 | 生徒のメール受信 |
質問の受信と解答 | どんな質問だろう?難しすぎる! 何処で調べたらいいのか? 教室外の人々に広く意見を問うことで予想外の進展が望める |
他の人へのメールも受信できるようにして活発なやりとりを意識させる | 質問文の発信 |
質問の返信 | 解答を返信 | 解答内容の点検 | 生徒解答の受信 |
OKの受信 | 達成感を得る | OKの発信 |
(4) 実践の評価
@基本的なコンピュータ操作
Aインターネットについて全般的知識
Bホームページ等の作成
C資料等の整理収集の力
D個人的な問題解決の能力
E社会的存在についての自己意識の向上
(5) 実践を終えて
3 みんなで探そう五重塔
建築科 古澤
清尚 河ア屋
吉晴
(1) ねらい
インターネットの一つの特徴として,その場にいながらたくさんの情報や,意見交換などがリアルタイムで行えることや,時間に束縛されずに対応できることが挙げられる。
そこで,調査対象を日本の建築史の中で親しみ深い伝統的建築物である五重塔(三重塔などを含む)とすることで,数多くの意見や情報が得られデータを活用しやすく,たくさんの地域の人たちとの意見交流や情報交換を図る。
ホームページやメーリングリストなどによって調査してもらった塔の写真やデータを送ってもらい,本校でデータを細分化し空白地帯の調査,宗派,形態,年代による分布の変化などをデータベース化する。また,コメントを付し,意見交流をはかる。地域の多重塔(三重の塔・五重の塔)の写真・建築年代・構造・建築様式・宗派・各種データ・雑記などを本校サーバに送ってもらう。
(2) 実践の準備
4 〜6 月 多重塔について資料研究・構造研究
7 月 石川県内の多重塔調査・材資料研究・構造研究
8 月 石川県内の多重塔調査・建築物取材
9 月 取材資料整理・ホームページ設計
10 月 メーリングリスト作成 ホームページ作成
E-mail gojutou@komatsu-ths.komatsu.ishikawa.jp
http://www.komatsu-ths.komatsu.ishikawa.jp/annai/a/gojutou/index.html
11 〜1 月 データ収集 意見交換
2 〜3 月 データベース化
(3) 実践の評価
@多重塔についての基礎知識(塔の構造,歴史,様式など)
AコンピュータやWindowsについての基礎知識
Bインターネットについて(インターネットの仕組み,歴史,問題点)
Cホームページの作成について(わかりやすさ,見易さ,関連項目との関連付け)
D送付されてきた資料の整理・系統立て(建築年代,構造,建築様式,宗派)において
E意見交流(E-mail)や送られてきた資料に対するコメントの付け方
Fホームページの手直しなどについて(日本白地図にグラフ化,写真の貼り付け,建築物の解説)
(4) 実践を終えて
3 有機化合物のIRデータとVRMLによる分子模型の表示
マテリアル科 島村 勝彦 新井 浩
(1) ねらい
(2) 実践の準備
4 〜7 月 パソコンの設定,分子モデリングソフト,VRML言語等の学習
8 〜11 月 ホームページ作成
12 〜3 月 ホームページ公開とバージョンアップ
http://www.komatsu-ths.komatsu.ishikawa.jp/annai/s/index.html
(3) 実践の評価
本実践は「マテリアル科ホームページの作成」という課題研究の一環として取り組んだ。マテリアル科の学習内容を紹介する目的で,IR測定実習のデータを分子模型と対比しながら眺めることのできる工夫した画面を作成することができた。生徒は言語の理解に苦労したものの,満足できる画面を完成し充実感の味わえる取り組みができたので非常に有意義であったと思う。
(4) 実践を終えて