はじめに

 

 今後のわが国の経済発展の牽引力となる情報化を促進する方策として、初等中等教育における情報化を進め、子供たちの情報リテラシーの基礎的資質、能力を育成することが重要である。このため、初等中等教育にコンピュータネットワークを導入し、情報発信や様々な知的情報資源へのアクセスなど、子供たちがこれらを積極的に活用していく実践研究を継続的に行っていくことが必要である。

 

 このため、平成9年度においては、これまで実施してきた100校プロジェクトを発展させ、より一層高度な活用を図るため、新たに「国際化」「地域展開」「高度化」を事業の柱とした新100校プロジェクトを推進してきた。

 

 本報告書は、新100校プロジェクトが先進的なネットワークの教育利用を目指し実施した「地域展開」事業の成果として、地域教育ネットワークの調査及び各地域における活動とその成果を取りまとめたものである。

 

 本事業の推進にあたって、関係官庁、事業にご協力いただいた参加校、各地の教育関係諸機関、地域ネットワーク、ならびに推進者協力会議・ワーキンググループ・研究グループ等の委員各位に対して深く感謝の意を表すとともに、本報告書が学校教育におけるネットワーク利用にあたって有効に活用されれば幸いである。

 

 平成10年5月

 

情 報 処 理 振 興 事 業 協 会

財団法人 コンピュータ教育開発センター