地域での100校プロジェクト校の役割
     〜日田地域ネットワーク支援と大分県教育関係者ネットワーク〜
 
                              大分県立日田林工高等学校
                                 河 津  文 昭
                              fumiaki@hitarinko-hs.hita.oita.jp
 
 
1.はじめに
  本校は林業科、林産工学科、機械科、電気科、建築科、土木科の6学科を設置している生徒数1000名程度の職業系高等学校である。平成7年5月にインターネットが導入されて以来、地域と密接に関係を持ちながら学科と特性を活かしたユニークな活用方法が展開されている。
 
2.3年間の実践例と成果
 
  【100校プロジェクト】(平成7〜8年)
    ○酸性雨プロジェクト
    ○平衡含水率プロジェクト(本校の提案によるもの)
    ○地域に根ざしたホームページの作成
    ○Cu-SeeMeによる環境会議
    ○小中学校との交流
    ○地域との交流
 
  【新100プロジェクト】(平成9年)
   自主企画
    ○酸性雨プロジェクト
    ○平衡含水率プロジェクト
    ○「小さな質問箱」
    ○課題研究共同研究
    ○進路指導へのインターネット利用
 
   重点企画
    ○地域展開(グループ交流型地域展開)
 
 そして、3年間の成果として次のようなことがあげられる。
 
  @生徒の情報収集能力の高まり
  A情報を収集し、それを有効的に活用し課題を解決していこうとする能力
  B他校(小中高の枠を越えた)や教科の枠を越えた交流により幅の広がりのある授業展開が可能となった。
  C学校内のあらゆる情報を発信
  D地域の中での職業系高校としての役割
 
 
 
3.地域での本校の役割
 
  特に平成9年度より始まった「新100校プロジェクト」については、過去2年間の経験を基に地域でどのように、インターネットを普及させていくかを主眼におき活動することにした。また、プロジェクト終了後の最も望ましい回線の接続方法も地域で活動を展開して行く中で合わせて見い出すことにした。
   
4.今後の課題
 
  地域でインターネットを展開していく上で考えられる問題点は下記のとおりである。
 
   @プロジェクト終了後の回線の接続先についての再検討
   A地域でのインフラ整備
   B人材の確保(研修の充実)
   C教育情報のデータベース化(コンテンツ整備)
   D小中学校との連携協力(地教委との連携)
 
  文部省は、西暦2003年までに、全ての小中高等学校にインターネットを接続するという。 そして、現在も多くの自治体でインターネットの接続や、その構想が進められている。100校プロジェクトは、この3年間で多大の成果をあげたが、むしろこれからがプロジェクト校(先進校)としての役割が重要になってくるのではなかろうか。
          
 
 
 
資料
 大分県立日田林工高等学校 http://www.hitarinko-hs.hita.oita.jp
 日田インターネットの会  http://www.hitarinko-hs.hita.oita.jp/~hitanet
 日田インターネットの会メーリングリスト E-mail hita-net@hitarinko-hs.hita.oita.jp 
 大分県教育関係メーリングリスト E-mail edu-oita@hitarinko-hs.hita.oita.jp