教育ネット(高知県教育情報通信ネットワークシステム)の紹介
高知県教育センター 情報教育部 戸梶忠行
tokaji@kochi-ed.go.jp
1.教育ネットの目標
・安価に迅速に、そして効率良く情報交換を行う。
・距離や時間の物理的な壁を乗り越えた新しい人的交流の場とする。
・日本中世界中で公開されている情報を入手して、教育活動に役立てる。
・学校からの情報発信により、児童生徒の情報社会への参加体験をさせる。
2.教育ネットの特徴
・県内全ての学校からの接続を受け付ける全県的なネットワーク
・どの学校からも市内料金通話可能となるようにアクセスポイントを設置
・ファイヤーウォールの設置により、学校を不正なアクセスから守る
※ H9.10現在の接続数
総合計 = 317
小学校107,中学校101,高等学校36
盲・ろう・養護学校5
県教育委員会7,市町村教育委員会50
教育研究所等11
3.教育ネットの内容
(1) WWW
・県教育委員会や県教育センターからの情報提供
・各学校や研究サークルからの情報発信
・リンク集の提供(インターネットイエローページ)
※プロキシサーバによるアクセス制限を行っている
(2) メール
・各学校に1つずつ組織名義のメールアドレス
・教職員は希望によりアドレス発行
(3) メーリングリスト
・組織間の情報交換(教育委員会,学校)
・教員間の情報交換(教科,領域,学年)
4.今後の計画
※「ネットワーク拠点整備事業」並びに「Kochi2001PLAN」による整備拡充が行われており、年明けには一部稼働開始する。
・教育センターLAN構築による学校への情報提供の拡充
・教育センター情報のデータベース化
所有資料,研修講座,ソフトウェアライブラリ,授業実践等
・インターネットへの接続回線の増強(128K→1.5M)
・アクセスポイントの増強
防災無線網→高知県情報スーパーハイウェイ
ダイアルアップ接続→モデル校における専用線接続
5.教育ネットの課題
○ネットワーク環境
・ダイアルアップ時のトラブル対応に追われる。
(着信機器の不具合,学校側のパソコンの設定)
・回線が混雑していて、なかなか欲しい情報が手に入らない。
○教員研修
・電子メール利用やホームページ作成等のネットワーク利用の知識を持った教員がまだまだ不足している。(全教職員対象)
・今後設置されていく校内LANのサーバを管理する教員をどのように養成していくか。(各校の情報教育リーダー対象)
○情報内容
・ネットワーク上には、教員が利用したいと思う魅力的な情報がまだ十分に存在するとは言えない。
・有害情報をどのようにして除去し、安心して利用できる情報を選択していくか。