技術相談窓口によせられた質問集

このページでは、「100校プロジェクト技術相談窓口」に寄せられた 質問のうち、普遍性の高いものを選び出して、一覧にしたものです。
なお窓口では、引続き技術相談を受け付けておりますので、御利用下さい。

質問一覧

  1. ディスクの空き要領を知るには、どうやったらいいか。
  2. 最近,LIVE放映をしているところが増えてきたようだが,どうしたら試聴できるか。
  3. 28800bpsのモデムを使用した場合の、あるページのダウンロードの時間をしることはできるか。
  4. メーリングリストの内容を WWW 化しているが、これを参加者以外には公開しないということはできるか?
  5. Netscape が立ち上がらなくなった。どうしたらいい? (Macintosh の場合)
  6. 接続する先を OCN に移行するのですが、ネームサーバはどのように設定するか?
  7. 3.4KHzの回線を、デジタル回線に変更するには、どうしたら良いか?
  8. ホームページにカウンターをつけるには、どうしたらいいのか。
  9. WWW サーバの SSI(Server Side Include) がうまく動かない。
  10. テキストファイルは ftp できるのに、画像ファイルがうまく ftp できない。
  11. 停電が予定されているが、どうしたら良いか?
  12. Web のアクセス制限には、どのようなものがあるか?
  13. メーリングリストを作るにはどうしたら良いか?
  14. 外のページは見えるのに、自校のホームページが見えない
  15. サーバを停止している間に届いたメールを見ることは可能か?
  16. perlのプログラムを実行しようとしたら、ライブラリーがないと言われた。どうしたら良いか。
  17. MHonArc-1.1.0 がうまく動作しない。
  18. カメレオンのメールにアカウントを追加したところ、メールが文字化けして読めない。
  19. メールが届かない時は、何を調べれば良いか。
  20. 突然、「一般保護違反」「システムエラー」などで、メールが読めなくなった。
  21. メールリーダが不調である。メールを失わないためには、どうしたら良いか。
  22. Bグループは3.4KHzで接続されていると聞いたが、これは、28.8Kbpsのスピードなのか?
  23. /: write failed, file system is fullというメッセージが出たが大丈夫か?
  24. サーバーのパスワードの長さに制限はあるか。
  25. クライアント機を追加した場合、サーバー側の設定に関しては、何をどうしたらいいのか、
  26. エンコードされたファイルを、メールで送ってもらったが、どう展開したらよいか。 メールのヘッダには、X-XXXX-Encodeing:uucode とあった。
  27. 写真をスキャナーで入力し、PhotoShopComputerserve GIF形式で保存したのだが、 HTMLオーサリングツールWordtoWeb では、その画像の挿入ができない。
  28. Web の log を統計処理するのに、良いツールはあるか。
  29. NECサーバの perl がうまく動作しないようだ

Q1 ディスクの空き要領を知るには、どうやったらいいか。

UNIX の df コマンドを実行する。
df コマンド(PANIX 機の場合は df -k と実行)を実行すると、次のような出力が得られる。(ただし、詳細は、OS に依存して変わる)
df コマンドの出力例:
Filesystem            kbytes    used   avail capacity  Mounted on
/dev/sd0a              18743   16963      30   100%    /
/dev/sd0f             159863  140185    3692    97%    /usr
/dev/sd1f              76423   63025    5756    92%    /home
/dev/sd0h             119823   31115   76726    29%    /pub
/dev/sd0g             148663  117487   16310    88%    /usr/local
/dev/sd1d              92383   72365   10780    87%    /var/spool
/dev/sd1e             320582   29373  259151    10%    /var/spool/news
この capacity により、ディスクの空き要領がわかる。ただし、/ や /usr と いった領域は、システム用の領域なので、100 % に近い値があっても、直ちに 問題とはならない。 /home や /pub といった領域は、個人のディレクトリや WWW の領域があるところなので、ここの領域が圧迫されている場合は、 不要ファイルの削除などを行って、容量を回復させるのが良い。 (Q23を参照)

Q2 最近,LIVE放映をしているところが増えてきたようだが,どうしたら試聴できるか。

クライアントを入手し、インストールする。
LIVE 放送というのにもいくつか種類がある。現在、メジャーなのは、 の2つである。これらの「プレーヤ」と呼ばれるソフトウェア入手して インストールすればよい。両者とも、上記 URL からダウンロード可能で、 個人利用については、無料となっているようである。

Q3 28800bpsのモデムを使用した場合の、あるページのダウンロードの時間をしることはできるか。

最小値ならば計算できるが、実際はその最小値に遥かに及ばないことがおおい。
28800 モデムを使った場合、計算上、25 Kbyte/sec 程度の転送速度となるので、25Kbyte の大きさの文書を転送するのに一秒、それを表示するのにブ ラウザの処理などで数秒かかる。
ただし、これは理想的な状態で、実際にホームページを見るときに掛かる時 間は、その時の回線の混み具合によって変わって来る。見る人が、28800 bps モデムで見ていたとしても、その人が接続している NOC から、学校が接続 している NOC までの途中のどこかが混んでいると、非常に時間が掛かる。
従って、どれくらい時間が掛かるかと言うのは、実際のところやってみない とわからないが、現状では、 1Kbyte/sec にも満たないことも珍しくない。 この場合は、25Kbyte の文書を表示するのに、30秒程度かかることになる。

Q4 メーリングリストの内容を WWW 化しているが、これを参加者以外には公開しないということはできるか?

技術的には可能だが、運用上は難しい場合が多い。
「参加者以外に URL を教えない」という形で、秘匿性を守ることが基本となる。最近は、サーチエンジンなどが、手当たり次第1つのサイトを あくせするということがあるので、そのような URL に他からリンクを張ら ないという配慮も必要。
技術的には、個々のファイルまたはディレクトリごとにパスワードを設定し て、それによって、パスワードを持たない人はアクセスできないようにする ことも可能。(Q12を参照)ただし、このようにすると、 参加者が多くなってきた場合に、 パスワードを忘れるような人がでてきたり、誰かが他人に知らせてしまった りということもあり、いろいろと面倒もでてくる。

Q5 Netscape が立ち上がらなくなった。どうしたらいい? (Macintosh の場合)

初期設定のフォルダを削除してみる。
システムフォルダ -> 初期設定 -> Netscape というフォルダの名前を変えて Netscape を起動してみる。うまく行かなかったら、netscape ではなく、 Mac/TCP なども疑った方がよい。うまく言ったら、あたらしく、Netscape フォルダができるので、名前を変えたものは消してしまっても良い。

Q6 接続する先を OCN に移行するのですが、ネームサーバはどのように設定するか?

IP アドレスが変更になるので、単にファイルを変更するだけではできない。詳しくは、NTT に問い合わせた方がよい。
100校プロジェクトでは、1校につきクラスCと呼ばれる256個のアドレスを割り当てているのに対し、OCN では、8または16個のアドレスを割り当ててい る(OCN エコノミーの場合)。この場合、「逆引き」とよばれる設定方法が根本 的に変わる。どのように変わるかについては、100校プロジェクトとしては、 情報を得ていないため、OCN に直接訪ねるのがよい。
「順引き」の設定は、ファイルを修正するだけで済むと思われるが、こちらも NTTに確認した方が良い。 (Q25を参照)

Q7 3.4KHzの回線を、デジタル回線に変更するには、どうしたら良いか?

物としては、機器類の買い替えが必要だが、その他に、地域ネットワーク側の了解と、IPA/CECの了解も必要。
機器類として新たに必要なものは、以下のものである。 金額としては、全部購入して、20万円程度(1996年時点)であろう。

また、100校プロジェクトの参加校は、専用線でNOCと接続されてるので、 学校側だけでなく、NOC側にも、同様の買い替えが必要となる。 通常、この費用は、学校側の負担となる。

機器の買い替え以外に、参加している地域ネットワーク側との調整も必要。 いくつかの地域ネットワークでは、アナログ専用線とデジタル専用線では、 参加費が異っている場合があり。また、設備の状況によっては、 回線の変更が物理的に難しいケースもあるかも知れない。

そして、当然のことながら、100校プロジェクトを推進するIPA/CEC の了解が必要。これまでの、回線変更に関する公式な見解は、

AグループとBグループは、公募における趣旨が異るので、回線が不満でも そのまま使い続けて欲しい。
というものであった。

Q8 ホームページにカウンターをつけるには、どうしたらいいのか。

専用のツールを入手して、インストールする。
カウンターをつけるためのツールとして、wwwcount というツールが、メジャーなようである。

その他にも、多くのカウンタープログラムがあり、 Yahoo を調べると、山のように、出てくる。

インストール方法、ホームページの設定方法などは、ツールの附属のドキュメ ントに書いてあるので、それを参照のこと。

ただし、インストールには、UNIX の専門的な知識が必要となるであろう。


Q9 WWW サーバの SSI(Server Side Include) がうまく動かない。

CERN のサーバでは、SSI が機能しない。NCSA のサーバでは、設定が必要。
NEC および 富士通機で動作している WWW サーバは CERN のサーバなので、SSI は、使えまない。

IBM 機で動作している WWW サーバは、NCSA のサーバなので、設定を行なえ ば、SSI が使えるようになる。
最小限必要な作業は、OptionsAddType とい う2つの項目を設定ファイルに追加するだけである。

なお、具体的な設定方法は、 NCSA による解説 に詳しいので、そちらを参照のこと。


Q10 テキストファイルは ftp できるのに、画像ファイルがうまく ftp できない。

クライアントの「転送モード」を確認すること。
転送モードには、「テキスト」と「バイナリ」がある。クライアントプログラムによっては、「自動判別」というのがある場合もある。
画像ファイルを転送する場合は、モードを、「バイナリ」にすることが必要。 「自動判別」でも良いが、場合によっては、プログラムがうまく判別できない場合 もあるので、その場合は、強制的に「バイナリ」のモードを指定すること。

Q11 停電が予定されているが、どうしたら良いか?

サーバ、ルータ、モデムなどの電源を落して、停電後、再度電源を投入するだけでよい。
ただし、サーバの電源を落す場合は、サーバを正しい手順で停止することが重要。正しい停止手順は、マニュアルに記載されているので、それを参照の こと。

ルータ、モデムについては、そのまま電源スイッチをオフにすればよい。
これらについては、電源を再投入すれば、自動的に接続を回復するようになっ ている。


Q12 Web のアクセス制限には、どのようなものがあるか?

アクセスを許すホストを制限する方法と、パスワードを設定する方法の2種類がある。
これらの組合せも可能だし、、制限をディレクトリ毎に設定することも可能。

ホストを制限する場合は、設定ファイルにアクセスを許すホストまたはドメ イン等を指定する。ただし、特定のホストにだけ許可を許さないという設定 は、できない。

パスワードで制限する場合は、設定ファイルにパスワードを設定するディレ クトリを指定し、さらに、専用のコマンドを使って、パスワードファイルを 作成する。


Q13 メーリングリストを作るにはどうしたら良いか?

メーリングリストの規模によって、2通りの方法がある。
一つは、メーリングリスト用のツールをインストールする方法で、これを使うと、メーリングリストへの自動登録とか、メールの保存、過去メールの自 動参照などが、できるようになる。

もう一つは、参加者の名簿を用意する(+αの作業)だけのもので、参加人数 が少なかったり、自動登録等の機能がいらない時は、この方法が楽。

メーリングリストのツールを使う場合
ツールとしては、majordomo というツールが、メジャーなようである。 機能や FAQ なども充実している。ただし、全て英語。
日本語のドキュメントが良いと言うことなら、CML というツールがよい であろう。これは、日本で開発されたツールである。
これらは、 情報基盤センターの FTP からも入手可能。

これらを入手して、附属のドキュメントに従って、インストールする。
また、インストール後、メーリングリストを設定するのであるが、この方 法は、ツール毎に異るので、これもやはり、附属のドキュメントに従っ て、設定する。この 辺りの作業が、少し難しいかも知れない。 (UNIX を良く知っている人がやっても、半日〜1日はかかる程度)

ツールを使わない場合
まず、メーリングリストの名前と名簿を aliases ファイルに登録する。 形式は、以下のようになる。

         ml-name: :include:/etc/ml/ml-name
       
次に、名簿を作る。名簿は、aliases に指定したファイル (上の例では /etc/ml/ml-nam)に、一人一行の形式でリストする。

         yamada@some.place.in.jp
         smith@another.place.in.world
           :
       
最後に、newaliases コマンドを実行すれば、終り。

Q14 外のページは見えるのに、自校のホームページが見えない

WWW サーバが動作していない。マシンを再起動すること。
NEC 機の場合、何らかの条件で、WWW サーバが「死んで」しまうことがあるようである。この場合は、素直にサーバマシンを再起動するのが、最も効果的 な対策である。

Q15 サーバを停止している間に届いたメールを見ることは可能か?

メーリングリストから出されたメールならば、可能な場合がある。
一般には、サーバが停止しているなどの理由で配達できなかったメールは、約5日間、送信元に置かれ、それを過ぎると、送信者に送り返され、普通は、 失われてしまう。
ただし、メーリングリストからのメールなら、そこで保存されている場合が ある。その場合は、メーリングリストの機能により、過去のメールを取 り出すことにより、失われたメールを取り出すことができる。
ちなみに、100 校プロジェクトで運営されているメーリングリストは、過去 の記事が保存されている。メーリングリストの宛先が、 aaaa@bbb.ccc.dd である場合は、-request を付けた aaaa-request@bbb.ccc.dd というアドレス宛に、
    Subect: archive help
  
として、メールを出すと。メールの取り出し方を含む各種情報についのメー ルが、送られてくる。

Q16 perlのプログラムを実行しようとしたら、ライブラリーがないと言われた。どうしたら良いか。

NECサーバには、perl のライブラリがインストールされていない。取り寄せて、インストールすることが必要。
anonymous ftp にもおいてあるので、取り寄せてインストールする。インストール 方法は、同じディレクトリの README を参照のこと。

Q17 MHonArc-1.1.0 がうまく動作しない。

いくつかパッチが必要。
オリジナルの、MHonArc では、日本語のヘッダををうまく扱うことができない。そのためのパッチを施したものが、 anonymous ftp にある。これを取り寄せてインストールするのが良い。

また、NECサーバの perl には、いくつか不具合がある。 (Q16を参照) そのための、パッチを施したものが anonymous ftp (PANIX用) にある。NECサーバ用には、こちらをインストールすること。


Q18 カメレオンのメールにアカウントを追加したところ、メールが文字化けして読めない。

メールの送受信コード、日本語フォントなどを設定する。
カメレオンのメールツールのメニューで、 と辿っていったところで、日本語のコード、フォントを設定する。

Q19 メールが届かない時は、何を調べれば良いか。

原因はさまざま考えられるので、(1)自サイトでメールが処理されているか、 (2)エラーになっていないか、 (3)相手サイトでメールが処理されているか (4)相手のスプールに入っているか、 (5)相手のメールリーダの設定、 などを調べる。
具体的には次のようなことをやって、何が原因か調べる。
自サイトのメールシステムがそのメールを処理したかどうかを確認する
メールシステムの処理の記録が、syslog というファイルに残るので、 この中を確認する。"stat=Sent" という状態になっていれば、 そのメールは処理されてる。 (syslog が、実際に何と言う名前のファイルに書き込まれるかは、 OSやマシンによってさまざま。)
何らかのエラーとなっていないかどうか
メールがで処理されても、何らかのエラーにより、メールが戻ってくる ことがある。この場合、本人とPostmaster にエラー情報がメールで返さ れる。本人のメールリーダなどに問題があると、本人はそのメールが読めない かも知れないが、その場合でも、Postmaster 宛のメールにより、エラーが起 こったかどうか分かる。 なお、Postmaster 宛のメールは、通常、そのマシンを管理する担当者に送られ るような設定なっている。
相手サイトのメールシステムがそのメールを処理したかどうかを確認する。
上述自サイトの場合と同様、syslog を確認する。
相手のメールスプールを確認する
xxxx さん宛のメールは、メールスプール(多くのシステムでは、 /var/spool/mail/xxx または /var/mail/xxx などというファイル) に書き込まれる。 このファイルの中を見てみれば、メールが届いているかどうか確認できる。
※この確認をする場合は、メールリーダでメールを読もうとする前に行なう必要  がある。一旦メールリーダを起動してしまうと、このファイルの中身は消  えてしまうことが多い。
メールリーダの設定を確認する
メールリーダの設定が悪いために、実際にはメールが届いている にも関わらず、メールが読めないために、メールが届いていないと 思い込んでしまうことがありがちである。 メールリーダの設定のうち、特に次の項目の設定を確認する。

Q20 突然、「一般保護違反」「システムエラー」などで、メールが読めなくなった。

メールの量が、大きくなり過ぎていることが第一に考えられる。
不要なメールは削除するか、または、メールボックスの外に移動することが必要。関連して、Q6 も参照のこと。

Q21 メールリーダが不調である。メールを失わないためには、どうしたら良いか。

メールリーダを起動する前に、サーバ側でメールスプールのバックアップをとる。
具体的には、UNIX の cp コマンドで、スプールファイルをコピーしておく。スプールファイルは、/var/spool/mail または、/var/mail というディレクトリの下に、ユーザのログイン名と同じ名前で存在している。
  例:  cp /var/spool/yamada /home/yamada/mail.back

Q22 Bグループは3.4KHzで接続されていると聞いたが、これは、28.8Kbpsのスピードなのか?

仕様上は、最大速度として、28.8Kbpsまででる様になっている。
3.4KHzというのは、NTTの商品名で言うところの、
3.4KHz帯域品目一般専用サービス線
という通信線でNOCと接続されているという意味である。 NTTは、この線に対し、9600bps程度の通信まで保証している。 ところが、モデムの高機能化によって、現時点では、最大で28.8Kbpsの 通信が、この線を用いて可能となっており、実際に、最大で28.8Kbpsの 速度が出るモデムが納入されている。
ただ、実際には、各種の条件により、最大の速度が出ないことがある。

Q23 /: write failed, file system is fullというメッセージが出たが大丈夫か?

ディスク(いくつかあるうちの1つ)が、の空き容量がなくなったと言うことである。このまま使い続けると、いろいろと支障をきたすことになるので、対処 が必要。
具体的には、不要のファイルの削除、または容量に余裕のあるディスクへ退避が必要。不要なファイルとしては、次のようなものが一般的なので、このような ものから、不要なものがないかどうか探すのが良い。
core ファイル
システムが異常終了した場合にできる。メーカのシステムエンジニア 以外には、不要なので、躊躇なく消しても大丈夫。
画像や音声のファイル
非常に大きなデータであることが多いので、ディスクを圧迫しやすい。
各種ログファイル
単調に増大し続けるので、どこかの段階で、小さくすることが必要。
個人のメールファイル
通常あまり大きなファイルにはならないが、画像や音声のデータが送られたり、 長期間読まれなかったりすると、ディスクを圧迫するので注意が必要。 特に、root や sys など宛のメールが溜っていることがあるので、折りを見て スプールディレクトリを確認するのがよい。

Q24 サーバーのパスワードの長さに制限はあるか。

仕様で8文字までしか有効にならないことになっている。
8文字より多く入力しても無害であるから、覚えやすさのために、長いパスワードをつけておくことは構わない。

Q25 クライアント機を追加した場合、サーバー側の設定に関しては、何をどうしたらいいのか、

「ネームサーバへの登録」というのを行なうべきである。
更新しなければ、クライアントが使えないと言うことではないが、世の中には、ネームサーバへ登録されていないマシンからの接続を拒否するサーバもあるので、 更新しておく方がよい。
やり方は、次の通り。
  1. まず、新しいクライアントに名前をつけて、IPアドレスを割り当てる。
  2. 次に、この名前とアドレスをファイルに登録する。修正するファイルは、 「順引き」と「逆引き」という2つのファイルで、100校の場合、OSによっ て、次の様になっている。
    NEC機の場合
    /var/dns/db.DOMAIN, /var/dns/db.ADDR
    SUN機の場合
    /var/dns/db.ドメイン名, /var/dns/db.IPアドレス
    IBM機の場合
    /etc/namedb/db.ドメイン名, /etc/namedb/db.IPアドレス
    それぞれ、既設のクライアントのデータ書いてあるので、それにならって、デー タを追加すれば良い。
  3. 最後に、Serial 番号を、更新する。Serial 番号と言うのは、上か ら6、7行め辺りにコメントがついているので容易に分かる。 100校では、 年月日+2桁の数字形式なっているので、これをファイルを 更新した年月日で置き換える。
この後、サーバをリブートする。

Q26 エンコードされたファイルを、メールで送ってもらったが、どう展開したらよいか。 メールのヘッダには、X-XXXX-Encodeing:uucode とあった。

これは、UNIX 同士でバイナリファイルを交換するのによく利用されている、uuencode / uudecode という形式で圧縮されている。
これを展開するには、届いたメールを、サーバマシン上で、1つのファイルとして保存し、
        uudecode ファイル名
と実行する。展開後にできるファイル名は、メールの先頭付近に、
   begin 644 some-file-name
などと書いてある。(この例では、file-nameというファイルができる。)

Q27 写真をスキャナーで入力し、PhotoShopComputerserve GIF形式で保存したのだが、 HTMLオーサリングツールWordtoWeb では、その画像の挿入ができない。

ファイルが巨大過ぎる、ファイル名が不適切、などの原因が考えられる。
ファイルが巨大過ぎる場合は、色数を落すことによって、ファイルを小さくする。WWWでそのファイルを見る人にとっても、その方が好まれる。具体的には、 なお、WordtoWebは、****.gif という形式の名前になっていないと、GIFファイルとして認識しないので、 ファイルを保存する場合は、.gif で終る名前で保存すること。

Q28 Web の log を統計処理するのに、良いツールはあるか。

wwwstat というツールがオススメである。
例えば、
   wwwstat -d 'Feb' log1 log2 log3.gz log4.Z > results.html
などのコマンドで、簡単に必要な部分のログを集計できる。 詳しくはパッケージ(wwwstat-1.01.tar.gz)に添付の READMEに書かれている。(ただし、英語)
ちなみに wwwstatの集計結果をグラフ化して、gif ファイルに するツールもある。

Q29 NECサーバの perl がうまく動作しないようだ

opendir の動作が正しくないようである。
`ls XXX` などのコマンドで代用することを検討せよ。