青い目の人形／答礼人形「ミス福岡」里帰り

答礼人形「ミス福岡」里帰り歓迎会
平成１２年１１月１０日

　昭和２年の雛祭りに日本に贈られた青い目の人形。そして，同じ昭和２年のクリスマスに間に合うようにアメリカに贈られた答礼人形。その答礼人形が日本を旅立ったのが，昭和２年１１月１０日の横浜港でした。

　オレゴン大学美術館が改装工事に入るため資料の整理が行われ，その中から今まで未確認であった「ミス福岡」が発見されました。人形も一緒に贈られた手紙などもほぼ完璧に発見されたのですが，当時の混乱からか，人形そのものは「ミス福岡」に間違いないのですが，その他の携行品は「ミス神奈川」のものでした。（当時の記録にもオレゴンに贈られたのは「ミス神奈川」となっています。）

　オレゴン大学美術館の改修工事が終了する２００２年（平成１４年）まで，この人形「ミス福岡」と「ミス神奈川の携行品・手紙」は，横浜人形の家に預けられることになり，横浜港から旅立った１１月１０日に合わせて歓迎会が行われました。


横浜市立本町小学校６年生による歌（人形を送る歌）と呼びかけ		コーラグループによる歌（青い目の人形）

昭和２年の式典に参加した方や代表の手紙を書いた方による座談会		ミス福岡展示除幕式

帰校後の児童の作文から

人形の家へ行って考えたこと　　山野　綾香

　十一月十日、一・二・三校時に人形の家へ「ミス福岡」の歓迎会に平和チームと青い目の人形チームと出席しました。
　歓迎会には当時の貴重な体験をおもちの方々がいらっしゃいました。テレビ局の人もいました。「赤いくつの劇場」という真っ赤なホールで歓迎会は行われました。たくさんの人が見ている中で緊張せず呼びかけや歌が歌えるかなどと思いましたがいざ舞台の上に上がるとそんなに緊張はしませんでした。大きな声でゆっくりと呼びかけができたと思います。
　座談会では当時の写真や手紙などをおもちの方が館長さんといっしょにいろいろなお話をしてくださいました。そのお話を聞いていたら私もその時、その場所にいたように感じられました。
　その他「ミス横浜」も見ることができ、大変有意義な時間になりました。このことを総合の時間生かしていきたいとおもいました。

参考資料：当日のプログラム・パンフレット