高知県室戸市立佐喜浜小学校
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「エミリー・キャサリン」

2000年2月横浜市立本町小学校へデータ提供

青い目の人形「エミリ−・キャサリン」について

高知県室戸市立佐喜浜小学校(保存)

 今から73年前の昭和2年、全国の小学校へ12、739体の「青い目の人形」がアメリカから親善大使として送られてきた。そのうち高知県には187体のお人形が届けられ、大歓迎を受けて県下各地の小学校に配られた。

 その後大東亜戦争の勃発で、折角のアメリカの人々の好意も敵国視され、青い目の人形は捨てられたり、或いは戦禍にあって、全国で216体(四国に8体)高知県に1体だけ残りました。その1体が70数年を生き延びた。佐喜浜小学校の「青い目の人形」「エミリ−キャサリン」ちゃんなのです。

 この人形は、戦時中奉安室の戸棚に眠っていたエミリ−は、戦後の昭和50年校舎改築の時、工具室の塵をかぶつた木箱の中からパスポ−トや手紙等(本校で保管している)と共に発見されました。調査の結果、高知県に唯一のこされていた「エミリ−・キャサリン」とわかりました。

 現在「エミリ−・キャサリン」は、本校で大切に保管しています。「エミリ−」は、73年前の洋服を着て、顔も服もかなり老朽化しています。

 アメリカから平和を願って、日本全国の小学校に届けられた青い目の人形は、戦争の犠牲となり焼かれたり、捨てられたりしてしまいました。

 本校では、戦争の時代を生き延びた、この人形を平和のシンボルとして、毎年、全校平和集会や5・6年生の社会科の時間に平和学習の教材として使っています。

エミリ−・キャサリンの容姿の説明

○名前エミリ−・キャサリン ○目色青 ○髪色褐 ○鼻平 ○口紅