平成7年4月13日 情報処理振興事業協会 (財)コンピュータ教育開発センター 100校プロジェクトの運用・保守体制(導入作業編) 本資料は、100校プロジェクトの推進、及び今後の運用・保守体制について概 要を説したものです。今後、より詳細、かつ具体的な内容の資料を作成してゆ く予定としておりますが、とりあえず現在どのようにプロジェクトが進められ、 また今後の運用・保守が行われるのかを簡単に御説明しておきたいと思います。 1. 全体像 本プロジェクトは、学校の皆様も含め想像を絶するほど多くの立場の方々の努 力によって推進されています。おそらく、全体で関わっている専門家・技術者 の数は400人〜500人に達するのではないかと思われます。 その体制については説明会の資料でも簡単な図でご説明しておりますが、実際 にはマシンが各学校に収められ、ネットワークに接続されるまでと、その後の 利用段階に入った後では若干異なります。まずここでは導入段階における主な 役割分担を説明することに致します。 本格運用までの概要スケジュールは以下の通りです。導入段階とは回線を敷設 し、マシンが搬入され、実際にネットワークに接続されるまでを意味していま す。次の暫定運用とは、メールやニュースを配送するための仮のサーバマシン を立ち上げ、とりあえずの運用を開始する段階です。この段階では、ネットワー クの運用方法などを利用形態に合わせて段階的に改善してゆくことになります。 本格運用では、ネットワーク運用やサーバの運用方針もほぼ固まり、本格的な 運用が開始されます。 本格運用までの概要スケジュール (表割愛) 2. 導入段階の主な役割分担  導入段階における関係者の主な役割分担は以下通りとなっています。 (1) 通産省・文部省 ・事業の全般的な方針決定 ・関係機関(IPA,CEC等)との調整 ・地域ネットワーク協議会等への参加のための協力要請 ・大学、SINET等の利用に関する協力要請 ・プロジェクトに関する全般的な支援 (2) 情報処理振興事業協会(IPA)・(財)コンピュータ教育開発センター(CEC) ●本事業の実施主体 ●学校へのネットワーク利用環境の提供  (a) インターネット接続に必要な下記の要素の調達及び提供  ・専用回線  ・通信機器(モデム、CSU、ルータ)  ・情報発信・収集用機器(サーバ、クライアント、基本ソフト、アプリケーション)  (b) インターネットへの参画支援  ・地域ネットワークへの学校接続の手配(参加交渉、事務手続き援助、参加 費負担)    関係する地域ネットワーク数11、ネットワークオペレーションセンター (NOC)数39  ・IPアドレス、ドメイン名取得援助  ・地域ネットワーク接続用通信機器の調達、提供  (c) 上記作業に伴うベンダ企業の取りまとめ  ・調達内容の決定  ・導入管理  ・調整、連絡 ●学校でのネットワーク利用促進のためのサポート ・各種連絡業務 ・アンケート等による状況把握 ・事前研修等の実施 (3) 地域ネットワーク ・インターネットへの接続ポイントの提供 ・機器等の設置協力 ・ネットワーク接続に伴う環境設定、試験等への協力 ・納入機器に関する受領検収 (4) 回線・機器納入担当ベンダ企業 ・各企業、学校、地域ネットワーク間の事前調整 ・機器準備 ・搬入、設置、環境設定、テスト、導入研修 (5) 設計SI担当企業 ・調達単位間の接続性の調整 ・機器設置、設定、テスト等のコーディネーション ・IPA、CECに対する技術面でのサポート 導入段階における具体的な作業内容、担当を表1に、また作業の流れの概念図 を図1に示します。 3. 現状の主な連絡先 (割愛)