平成7年4月13日 情報処理振興事業協会      (財)コンピュータ教育開発センター       100校プロジェクトの進行状況と今後の計画(説明会より)   ※説明会会場にて配布した参考資料           ・「教育ソフト開発・利用促進センター」事業について         ・100校プロジェクト関連図         ・今後の計画 1.「教育ソフト開発・利用促進センター」事業について     (省略) 2.進行状況 1)回線・機器の設置状況と見通しについて   納入業者に確認した状況を伝えます。    ・回線について     全国的に言いますと概ね3月末から4月頭に回線は引かれます。 地域によっては、若干遅れが出るところがあります。   ・近畿地区        阪神の大震災の影響等から4月の中旬から下旬に回線設置となります。    ・北海道・東北  4月の中旬以降となります。  極力早くなるように業者にお願いしています。       ・一部の特定の地区        回線提供業者の設備の関係でデジタル回線で当初提供を約束しているも        のについて時期が大変遅れる為にアナログ回線でそれまでの間代用して        いただかなければいけないところがいくつか出そうです。        これについては、個別に相談します。    ・通信機器関係について     ・地域ネット      回線の業者と設置時期を合わせるように調整しています。 全国的には、4月上旬から中旬に設置していきます。      回線の都合で一部下旬になるところもあります。     ・学校の機材      現在、各業者のほうが、提供する機材を一旦組み上げて単体と接続のテスト      を実施しております。これが完了しまして、本格的導入となります。          4月の中旬から下旬にかけて各学校に設置していきます。        一部の地域で、組み立て、接続テストを学校の方に相談して行うという        ところもあります。いずれにしましても、学校に連絡してスケジュール        の都合を聞いて実施することにしています。 2)各種手続きついて      ・覚書    機器貸与、回線費用についての手続きをこれから実施していきますので協力をお願    いします。スケジュールは追って連絡します。    接続費用は地域ネットに関するものです。   ・加入申請    各地域ネットへの加入申請内容についてはある程度まとめて記載したものを提供    しますので、簡単な確認で済むようにします。   ・お願い事項    導入研修がとどこりなく完了したことの検収をお願いします。   内容、スケジュールについては、別途連絡します。 機器使用、ネットワークの利用の報告書をお願いします。  内容については、決まり次第連絡します。 3.今後の計画について 1)ネットワーク利用の支援内容と体制について  a.ハードウェア、ソフトウェア保守体制  提供するものはIPAのほうで各納入業者と保守契約を締結します。 保守業者への電話、ネットワークによる保守を中心に行っていきます。    導入時の特別3ケ月間は習熟使用期間として特別サポートしていきます。    内容等につきましては、機器が導入される4月の中旬から下旬に間に合うように    保守の体制、連絡先、等を連絡していきます。  b.ネットワークと学校サーバの運用体制    まず導入されるクライアント、サーバにつきましては、機器を納入する業者に実際    に利用できるまでの作業をお願いしています。    学校のサーバの各種設定内容は、藤沢のセンターにあるサーバにバックアップをと    る予定です。但しすべてのものをセンターでバックアップすることはできませんの    で、大切なメール等のデータは各学校にてバックアップをとるようにお願いします。    操作上の問題は、ネットワークを通じて業者の方に電話、FAX、電子メールの窓    口を設けるようにします。詳しい内容は後日提示します。  c.コンテンツ、アプリケーションについて    藤沢のセンターにて対応を検討します。    海外の情報、ソフトウェア等をセンターに蓄えて支援していきます。    ホームページを簡単につくれるオーサリングツールを開発する予定です。    センター内に情報発信、収集に対する代理発信する機能を用意して支援していきます。 2)提供を予定している利用マニュアル等について  a.機器導入マニュアル    内 容 異常事の連絡先、連絡方法        メール、ニュース、WWWブラウザの利用マニュアル        サーバの構築方法(学校の先生が利用できる最低限)        以上が日本語でかかれています。  b.利用者マニュアル    内 容 機器の操作ができることを前提とし、運用を中心としたイ        ンターネットの利用方法のマニュアルで、正副担当教員を        主な対象とします。内容例:海外の学校の紹介や、「情報        基盤センター」の遠隔利用方法、各アプリケーションの高        度利用方法など。  c.インターネット・ガイド    内 容 インターネットの利用方法をビジュアルに提示するもので、        多くの教員がいろいろな場面で活用する際の手がかりとし        ていただきます。        ビデオ版  ・・・・器材の制約が少ない        CD−ROM版・・・インタラクティブ性を重視  d.インターネット接続ハンドブック    内 容 新たにインターネット環境を構築する簡便な方法について        具体的に説明します。  e.WWWサーバ・ガイド    内 容 日本語で利用できるWWWサーバ情報集です。        特に内容が教育向けであることは問いませんが、明らかに        適切でないものは除外します。  b)〜e)の提供時期:利用環境の提供状況、活用の状況に応じて順次  配布します。 3)研修計画について  a.アンケートの実施     学校の現状、希望などについてアンケートを実施いたしました。     平成7年度以降も引き続き、学校の状況、希望などについてアン    ケートを実施する予定です。  b.機器導入研修     IPAの指示により、学校の機器を納入した業者が機器導入マニュ    アルに沿って、個々の学校に設置したシステムの説明をします。内    容はシステムの起動・停止方法、telnet、メール、ニュース、    WWWブラウザの使用方法。    * この導入研修が終了した時点で「検収」していただく予定です。  c.100校を対象とした研修計画     すでに回収したアンケートを分析して研修のマスタープランを練っ     ているところです。6月上旬にはご案内します。      地域ごとの交流も兼ねるなどの方法も検討しています。  d.特殊教育諸学校を対象とした研修計画     特に8校を対象として、研修計画を立案します。 4)利用企画の実施計画について  ・ 広域ネットワークの教育利用については、それぞれの学校で積極的   に取り組んでいただきたいと思います。各学校の独自な企画について、   個々に計画、実施していただきます。  ・ そのほかにCECから研究目的(ねらい)を明確にした企画提案を   いたしますので、そのときは内容や条件が不都合でない場合は是非、   ご参加、ご協力ください。    この「企画提案」は、100校募集のときに提案いただいた利用企   画や、海外の先進事例などから10テーマほど選び出して、詳細な実   施計画をたてた上で、皆様にご案内します。テーマによって、対象と   なる学校の条件を具体的に提示します。テーマによっては100校以   外の学校にも参加していただくことになると思われます。 5)成果報告・発表について  ・ 日常的な活用状況についてはネットワーク上で、頻繁な情報交換が   できると思われます。  ・ あまり形式にこだわらないで、100校相互に利用の事例や、利用   に当たっての課題などを共有したいと考えます。  ・ 年に1回程度はあらたまって、「今年度の活用の成果」についてお   尋ねすることになると思います。これについては事前に形式などをお   知らせしますので、年間を振り返ってご報告ください。  ・ 10月ころに成果発表のための大会を実施する案もあり、検討して   いますが、実施の有無も含めて別途、お知らせします。 6)地域の交流について  ・ ネットワーク上の交流だけではなく、地域ネットのかたがたも含め   て地域の交流が行われると推測しています。IPA、CECも積極的   に参加したいと考えています。      今後の計画としてご説明しましたが、平成7年度以降のプログ     ラムが、すべて完成しているわけではありません。      このプロジェクトは文部省、通産省のご理解、ご協力ならびに     ご指導をいただいてをすすめてまいりますが、地域ネットのかた     がたや教育センターともコミュニケーションをとり、アドバイス     をいただくことも重要なファクターであると考えます。      いろいろな先生のお話しにもありますように、このプロジェク     トの成否は「ヒューマン・ネットワーク」の構築にかかっていま     す。IPA、CECが100校の皆様と協力してこの100校プ     ロジェクトを推進するにあたり、常にひらかれた環境造りを心が     けてまいりたいと思います。      皆様の意見、要望などを反映させて計画を充実させていきたい     ので、今後もご協力をお願いします。