平成7年4月26日                          情報処理振興事業協会                   (財)コンピュータ教育開発センター 質問/回答 Q:ハイパーテキスト等を作成するのに,良い参考書や雑誌など教えて下さい。 A:・「HTML Manual of Style」 Larry Aronson著 Ziff-Davis Press   ・「教師のためのインターネット入門」 黒瀧直行/東原義訓 筑波出版会    ・「コンピュータサイエンス誌 bit」 共立出版     「ワークステーションで楽しむ実用グラフィックス」として1995     年1月号から連載     中。参考文献を孫引きすると良いものがあるかも知れません。   ・「UNIX MAGAZINE」 アスキー   ・「INTERNET magazine」 インプレス   ・「INTERNET USER」 ソフトバンク  などがありますが,最近は毎日のようにインターネット関連の図書が発刊さ れていますので,お近くの少し大きめの書店でながめてみるのもよいと思いま す。また,CECで提供を予定している利用マニュアル等にも盛り込むことを 検討しております。 Q:インターネットの正しくない利用例を教えて下さい。 A:本プロジェクトは日本全国の地域にある大学や研究機関等が運営する主に 学術ネットワーク としての地域ネットワークの協力を受けて展開しておりま す。  従って、以下のような利用行為は謹んでください。  1)教育活動以外の行為    例えば、営利目的の各種サービス(宣伝、勧誘等)行為。  2)公序良俗に反する場合    例えば、コンピュータウィルスの感染の可能性がある身元不明のソフト   をウイルス検査しないで発信用サーバに登録する。  3)第三者を誹謗中傷する行為又は第三者に不利益を与える行為    例えば、差別発言をしたり、他人のパスワードを使って損害を与える。  4)第三者の著作権等を侵害する行為    例えば、元の書き手の許可なしに、個人的な電子メールを他の人にフォー    ワードする。  5)ネットワークにおける通信を阻害する行為    例えば,サーバ、ルータの所定の設定を十分なる技術知識を持たないで   変更して、接続するネットワークに障害を与える。  6)接続するネットワークの規定に反する行為  もし、100校の利用者が上記の行為を行っていると判断される(地域ネッ トの規約等に抵触する)場合、地域ネットから学校にその旨連絡され、それで も改まらない場合には、地域ネットワークとの接続を解除される場合がありま す。 Q:有料の情報サービスの利用方法と利用した場合の料金について A:利用料金は、利用者負担となりますので、個人、法人等の利用については、 学校の運用責任者が管理して下さい。  なお、サービスとのオンラインでの契約(クレジットカード)については、 セキュリティの観点から出来るだけ避け、オフラインでするのが望ましいと思 います。 Q:ホームページ作りなどに地域ネットワークの協力が得られるのか?その場 合の手続きには、何が必要か。 A:今回のプロジェクトでは、地域ネットワークには、各学校をインターネッ トへ接続することをお願いしていますが、インターネットに関する学校で行な う活動の支援をお願いしてはいません。地域ネットワーク内の先生方の中には、 学校への支援をして頂けるという方もいらっしゃいますが、一般的には地域ネッ トワークの支援は期待できないとお考え下さい。なお、各学校で行なう活動に ついては、IPAとCECができる範囲の協力させていただく予定です。また、 地域ネットワークの協力を得るための手続きというものはありませんが、今後、 学校が地域ネットワークに参加して頂くための申請をして頂く予定です。なお、 このための事務手続きは、IPAとCECで行ないます。 Q:地域ネットワークとはどういうものか? A:日本のインターネットは、全国的に広がりを持つネットワークと、地域的 な広がりを持つネットワークが相互に接続されて構成されています。前者はバッ クボーンと呼ばれ、100校プロジェクトでは WIDE と SINET にご協力を頂 いています。後者には、大学が中心になったものや、企業が中心になったもの などいろいろな種類があり、名前もいろいろな呼び方がされています。これま で、「地域ネットワーク協議会」という名称でひとくくりに呼ばせて頂いてき ましたが、実はその内容は、それぞれ異なっています。100校プロジェクト では、11の地域ネットワーク協議会(NORTH、TiA、RIC-Tsukuba、FITnet、 TRAIN、HINT、TCP-NET、NCA5、ORIONS、CSI、KARRN)にご協力頂いています。 Q:パソコン通信などに接続するために、100校プロジェクトのサーバ/ク ライアントを利用しても良いか。 A:前号の質問/回答でも少し触れましたが、今回のシステムと学校の外部を 接続することに関しては、今後運用方針を決定する仕組みを作る予定であり、 そこで検討して行きたいと思います。 Q:3.4Kbps と 64kbps の差額を負担すれば、変更はできるのか? A:募集要項にもありますように、事業に参加する学校の位置づけが異なって おります。この趣旨をご理解の上、指定の回線速度でご利用下さい。また、差 額を負担する等の作業は、経理処理上煩雑な作業をお願いすることとなり、当 面考えておりません。 Q:外部の WWW サーバへリンクを張るにはどうしたら良いのか。 A:技術的には、WWWのページを記述するための HTML という言語を使って、 リンクを張ることは容易にできます。ここでは、技術的な詳細には触れずに、 その他の面での注意点を2点述べさせて頂きます。(これ以外にも注意するべ き点は多くありますが、問題になり易いものとして特に注意すべき点を挙げま す。)  第1点目は、リンク先の相手の許諾条件に従わなければならないということ です。一般には、リンクについて許諾条件を明示していない場合が多く、この 場合は常識的な形でリンクを張ることを許諾しているとみなされることが多い ようです。(常識的でないというのは、例えば「見るに耐えないページのリス ト」とタイトルをつけてリンクを張るなどと言った、作者の意向を無視するよ うなものを言います。)  第2点目は、各地域ネットワークの運用ポリシーに反するリンクは張れない ということです。例えば、今回の地域ネットワークの中でも、商用的な利用を 認めていないケースがありますが、このような場合、企業の広告のページにリ ンクを張ると、運用ポリシーに反することになってしまいます。 Q:インターネットに対する情報発信について気をつけることは何か。 A:上記の”インターネットの正しくない利用例を教えて下さい。”に関する Q&Aに従い、それらをよく理解した上で、自由に情報発信して下さい。最初 のうちは、インターネットの世界を良く観察して、ある程度文化を理解できた と思ったら、積極的に情報発信を試みて下さい。きっと、目の前に新しい世界 が広がることでしょう。