An outline
We have had a special class for the international understanding since
1996. Through the activities of the International Relations Club, we have
exchanged e-mails with the students of all over the world and acquired
an international way of thinking.
Especially,32 students (8th grade) and also 15 students(7th grade)
of the Science Club participated in the Virtual Classroom Contest
'97 last year.
We spent 6 months to build a joint web page with the Ross School in
New York, the United States and St.Columba's School in New Delhi, India. We communicated through
Cu-SeeMe and e-mail to exchange information and collaborated to make our
Multi Media Magagine.
1. 交流のねらい
一昨年,初めての国際交流に取り組んだ。このときは,
Web66(http://web66.coled.umn.edu/schools.html)
Yahoo! Education:K-12(http://www.yahoo.com/Education/K_12/)
Rigby Heineman Keypals(http://www.reedbooks.com.au/index.html)
等で相手を探し,E-mailやクリスマスカードの交換を行った。
世界中の十数カ国とこのような交流を図ったが,個人的な交流であったり,内容のある交流ができなかった。あるいは,あまりにもヴァーチャルであったという反省点も生まれた。
そこで,昨年度は,これらの反省の上に立ち,共同作品制作という過程を通して,リアリティのある国際交流を目指すことにした。
そして,最終的な結果だけではなく,いかにして言語や文化のことなる生徒たちが,お互いを理解しあい,協力して作業をおこなうかというプロセスを重要視し,国際的なコラボレーション能力を身につけることも目標にした。
2. 相手校を見つけた経緯
![]() 図1 自己紹介(India) |
3. 交流内容の設定
ヴァーチャルクラスルーム97のホームページ内にあるメーリングリストを利用し(VC32-Takl,VC32-Work),さまざまな打ち合わせを行った。また,緊急の場合には国際電話も利用したこともあった。
4. テーマ内容
3校の提案したプロジェクトのテーマは,Ross School が ”Our Environment”,St.
Columba's Schoolが ”Children's Lifestyle”,そして徳島中学校が”Multimedia
World Calendar”。
この3つのテーマについて話し合いをした結果,テーマを1つにしぼるのではなく,統合したマルチメディア・マガジンを作ろうということになった。
5. 交流実践
![]() 図2 Cu-SeeMeによる会議 |
6. 児童・生徒の感想,作品
![]() 図3 ライフスタイル(Japan) |
![]() 図.4 マルチメディアカレンダー(USA) |
7. 先生の立場での成果,課題
何よりも,指導する教師側がこのプロジェクトに積極的であり,楽しんで授業を行うことができた。海外と接することにより,教師側の国際意識が強まり,結果的に,この意識を生徒におろしていくことができたのではないかと感じた。
そして,国際交流をするにあたっては,国内での交流と比較にならないぐらい指導する教師間の綿密な計画,指導力が必要なことも実感した。たとえば,各国の環境,時差,お互いが持っているイメージ,その他,いろんな点が大きく異なっている。この違いを各国の教師間だけでも,十分に理解しあうことが大変難しかった。
8. 苦労したこと又は失敗談
これに参加していた,国際交流クラブのメンバーは3年生であった。しかし,時期的に進学準備のために大切な時期と重なったために,最終まで参加することができなかった。そこで,作品製作途中の段階で,本校の1,2年生を中心とした科学部員に引き継ぐことになってしまった。
次に,時差の問題であるが,ニューヨークとの時差が14時間ありCu-SeeMeを行うときに,朝の始業時間前での実施ということで苦労した。また,インドに関しては,相手校の設備的な問題で,Cu-SeeMeを行うことができなかった。
さらに,今回の共同作業では,作業用ディレクトリにあるファイルを,3校が自由に書きかえることにより,ホームページの制作を行ったのだが,このために,それぞれの学校の意図しないように書き換えられていることもしばしばあった。また,各学校のシステムやサーバーへの認識に対する学校間の格差があったために,ファイル名ひとつをとっても,共通理解を図ることが難しかった。
それと,様々な場面において,はっきりとした意思表示を行なわなかったことも全体の作業の遅れを招いた一要因でもある。
最後に,一番肝心な点であるが,生徒主体にもっていけなかったところも大きな問題点である。これは,生徒がディベートするだけの英語力が無かったためであると思われる。
9. ワンポイント・アドバイス
・ 短期集中で,目的を絞る。
10. その他
・Ross School (http://www.tokushima-jhs.tokushima.tokushima.jp/vclass/index.html)
・St. Columba's School (http://www.angelfire.com/sc/columbas/index.html)
・徳島中学校 (http://tokushima-jhs.tokushima.tokushima.jp)
・交流期間 平成9年10月〜平成10年1月。
・ ネットワーク環境 128k専用線
(〜平成9年10月 28.8k専用線 平成9年10月〜平成10年4月 64k専用線)
・生徒用クライアント5台
・徳島県徳島市徳島中学校 香川 朗 kagawa@mxp.mesh.ne.jp