街 ─machi─

 私たちの住む街には「日常」という表情を持っています。しかし其処で生活しない人にとってはそれが「非日常」として映る場面もあります。これも小さな「異文化理解」と言えるでしょう。私たちは毎年コンクールに応募されてくる作品から、その活き活きとした応募者の日常を垣間見て、共感し、感動させられています。この10年という時間を重ねて、寄せられた作品から心に残った地名がたくさんあります。しかし、小学校であれば、受賞した当時の子供たちはすでに卒業していたり、担任の先生も他の学校に勤務がかわったりしています。その優秀な作品を生み出した背景には、意欲的な地域の人々(子供たち、先生たち、親御を含めた地域の人たち)の力が結集されたことがもっとも大きいと認識しています。その一方でヒトが集まって構成される学校は生き物のようなので、その様子も年々変わっていきます。当然、そうした変化も大切ですが、それらを包み込む街には、当時の面影や雰囲気を残しているはずです。だからあまり時間を置かない間に、その街の風を感じてみたくなりました。

 時にブラリと。時間も気にしないで。気になる街の近くにいくことがあれば、日程を延ばしてデジカメ片手に足を延ばそうと思います。誰に案内されるわけでもなくただ歩きます。それがほんの少しでも作品を見直す手だすけになればと・・・。


最新号
Vol.12
(2010.09.11)

石川・富山県:つないでいくこと。そして積み上げる。

北陸で内閣総理大臣賞を受賞したふたつの学校のある街を歩いた。

Vol.11
(2009.09.21)

兵庫県:つながっていくこと。つないでいくこと。

つながることの大切さを知らされた。その成果を確認するために人に逢う旅にでた。

Vol.10
(2008.06.28)

兵庫・岡山県:あの巣塔をさがして

長い梅雨の合間に、コウノトリの巣塔を探しに但馬に出かけた。さらに因幡から美作に。

Vol.09
(2007.07.31)

青森県:アップリアンに会いに行く

あのアップリアンたちに会ってきました。奥の一本道!あの学校の基点に。

Vol.08
(2005.10.13)

鳥取県:貝殻節の生まれた街

山陰の海岸に沿って東へ。たくさんの風車をみながら、貝殻節の生まれた街へ。

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