3. テーマ「データベースの共同制作」の実施

3.1 計画立案

 各地方自治体ごとに異なるごみ収集・処理方法に関してのデータベースを、本プロジェクト参加校の学習者自らがデータを収集し、共同制作していくことおよび、電子メールやメーリングリストにより共同制作に必要な情報交換をおこなう活動を通じ、地域による処理方法の違いに気づき、環境問題に関する興味関心を養うことを目的とする。また、できあがったWWWページを、参加校および他の学校における環境教育、社会科教育、家庭科教育の「調べ学習」等の資料として利用することも目的とし具体的な計画を策定した。

3.2 実施

3.2.1 実施概要

(1)研究グループにおける本プロジェクトのデザインに関する意見交換の経過

 研究グループでは当初、「データベース」に関する有意義なテーマについて検討した。その結果、学習者(特に小学生高学年)がデータベースの共同制作活動と共同作業時の他者とのコミュニケーションを通して、データの構造化の必要性や良さに気づいていく過程を記録し、そのために必要な条件を明らかにすることを計画した。題材については、学習者の興味・関心、題材のひろがり、意義などを総合的に検討し「虫とくらし・遊び・文化」が適当であるという結論を得たが、本プロジェクトの実行期間が短いこと、秋から冬にかけては題材である虫を観察する機会が減少することから、その実行は十分な時間(少なくとも春から夏にかけての3か月以上)を確保できる時期に実行することとした。

 そこで、研究グループでは複数の学校が比較的短期間に共同でデータベース制作が可能であり、なおかつ利用価値の高いものとして、各自治体別のごみ収集・処理方法に関するデータベースをとりあげることとした。

(2)研究計画

 参加校は、主に小学校ないし中学校を想定したが、高等学校を除外しないこととした。また、共同制作したデータベースは、小学校高学年における社会科、環境教育等で利用できるようするものとすることを配慮しながらデータ収集・入力することとした。各参加校のある地方自治体ごとの、ごみ収集・処理方法などを学習者が調査し、研究グループおよび事務局が作成したWWWホームページに入力していく。調査項目の詳細については、参加希望校の登録するメーリングリストにて協議して決めていくこととした。

(3)評価の方法

以下のデータをもとに総合的に評価する。

(a)メーリングリストに流れた投稿内容、投稿者および数

(b)参加校へのアンケート(メーリングリストを通して) 1996年3月末調査予定

(c)参加校の教師、子どもたちの書いたジャーナル(活動および考えたこと、感じ

たことについての記録) 

(4)研究グループのプロジェクト開始時点での調査項目案

・所在地 市区町村と人口、県

・ごみ集め法 分別か否か

 ・分別の場合の分け方

  ・混合

  ・可燃

  ・不燃

  ・危険/有害

  ・資源

   ・缶 ・スチール

      ・アルミ

   ・びん

   ・古紙

   ・牛乳パック

   ・古繊維

   ・発砲スチロール

   ・PETボトル

   ・その他

  ・その他

・ごみ集めの頻度

・ごみ集めの時間

・処分方法(焼却、埋め立てなど)

・粗大ごみ集めの頻度

・粗大ごみ集めの時間

・粗大ごみの処分方法

・処理施設の有無、能力

・リサイクル施設

・焼却経費

・税金

・個人レベルで行っているリサイクルの工夫

 (お父さん、お母さんが)昔行なっていた工夫

・ごみの問題点

・自由記述

(5)研究協力者

 データベースの題材がごみ収集・処理方法に関するものとなったため、本プロジェクト代表が、環境教育のページをつくっている鳴門教育大学大学院生の長瀬氏に協力を要請し、長瀬氏、妹尾氏を本研究の協力者としてむかえた。主に、ごみ収集項目データベースのページデザイン作成について協力いただいた。

(6)共同作業のコミュニケーション・メディアの利用

 共同作業のコミュニケーション・メディア利用するかには、次のような2つの方法がある。

(a)教師アカウントだけが登録されるメーリングリストだけを使い、教師アカウン

  トから教師間の連絡も、学習者のメールのまとめ送りも、教師がおこなう。

(b)教師アカウントが登録されるメーリングリストと、学習者アカウントが登録さ

   れるメーリングリストの2つを作りそれぞれで、教師、学習者が直接コミュ

   ニケートする。

 本プロジェクトにおいては活動のための期間が短かったこともあり、メーリングリストは教師アカウントだけが登録されるメーリングリストのみをつくり、教師を介して生徒の様子や感想を共有することにした。

(7)参加校、子どもたちの動き(メーリングリスト等から)

7)参加校募集

(a)CECのWWWページ(http://www.cec.or.jp/net/kikaku1.html)および、長瀬氏の環境のページ(http://www.naruto-u.ac.jp/kankyou/kankyou.html)への掲載。

(b)aimiteno, pewi, tea-net, edu+net-announce等の教育関係メーリングリストに案内を投稿。(1995年12月初旬〜1996年1月初旬)

(c)個人的に環境教育に興味のありそうな学校等に本プロジェクト代表から「お

誘いメール」を送る(1995年12月下旬)

(d)ニュースグループmomo-generalへの投稿(1995年12月初旬)

◆図4.1 長瀬氏の環境のページ(1/2)

http://www.naruto-u.ac.jp/kankyou/kankyou.html

◆図4.1 長瀬氏の環境のページ(2/2)

http://www.naruto-u.ac.jp/kankyou/kankyou.html

◆図4.2 本プロジェクトのアナウンスページ

http://www.naruto-u.ac.jp/kankyou/school/db/home.html

(e)個人メールに対する参加校からの返信(1995年12月中旬〜下旬)

■「このような企画を紹介していただいてありがとうございます。参加させていた頂きながら、勉強させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。」

■「..........不安は残りますが、参加させていただきたいと思います。私の担当している学級は特殊学級ですので、私の学級の子供に調べさせるのは無理があるかもしれませんが他の先生方に協力をしてもらって何とか取り組みをふくらませていきたいと思います。」

■「先週末、インターネット同好会を発足させました。手続き等で3カ月かかりました。21日に発足会兼インターネット体験会を行います。当初は10人位のメンバーになりそうですが、やる気のある生徒たちなので期待しています。インターネットを利用した活動もこの同好会が主体になっていきそうです。上記の企画も参加する方向で対処します。」

■「私も環境教育に携わっていまして、これを来年度の研究テーマにしようかなとも考えています。 ゴミに関しては今年度ボランティア活動で調査したものが資料としてほんの少しですが残っています。都市部とは資料にしては雲泥の差かもしれません。まだ応募していましたらお教え下さい。」

2)参加校メーリングリストdb-memberの運用開始(1995年12月28日)

3)自己紹介のアナウンス。

参加学校からは年末年始には反応がなかったため以下を送る。(1996年1月10日)

■「3学期もはじまり、あわただしくすごしてらっしゃることと思います。

このごみ収集方法等のデータベース作成プロジェクトに参加されている

みなさん、「聞こえて」ますか?

db-member@cec.or.jp

まで、ひと声お願いします。

たぶん、このプロジェクトに参加されている方はほかにどんな人、学校が参加しているのかさえもわからないと思います。おたがいに知り合うことからプロジェクトがはじまります。学校、お名前だけでも、db-member@cec.or.jpまで送ってください。」

これに答えて3校から自己紹介およびあいさつがメーリングリストに送られた。

■「はーい! ちゃんと届いています。お察しのとおりで、resを書くひまもないほ

ど忙しくしています。遅れて申し訳ありません。

本校では、中学校2年生の選択教科、課題学習(理科)の授業で、環境問題を扱っています。今年度は私が担当して、28名の生徒といっしょに活動しています。」

■「本校は、環境教育の研究会をこの秋に終えたばかりです。その際、あるクラスでごみのことを扱っていて、このごみ収集等のプロジェクトの資料を見せたら、担当者が何とかなるのじゃないですか。という話なので、遅ればせながら数日前に申し込んだところです。」

■「これから各自治体のごみの収集方法などのデータベースを構築していこうと思うのですが、はじめから完全なものをつくるより、とりあえず調べやすい>データからWWWに蓄積していくようにしたらいいと思うのですが、いかがでしょうか。

賛成です。

「生徒の手で調べて、それがみんなで利用できるようになる。」というところに、一番の意義があるのではないかと思います。うちの学校は学区制ではないので、いろいろな市町村から生徒が通ってきていますので、何人かの生徒で分担して、いくつかの市町村について調べることができそうです。本校の環境の授業の生徒は、環境庁の主催している「こどもエコクラブ」にも参加しています。その関係でお世話になっている、福山市の環境事務部からも、さっそく資料を送って下さるとのことでした。」

4)最低限登録する項目の決定

 メーリングリストに本プロジェクト代表から、最低限登録する項目の提案のコール(1996年1月中旬)があり、それに対し2校から回答があり、研究協力者の長瀬氏、妹尾氏がそれらをもとに、環境教育の観点から項目をピックアップし、WWWに公開した。また、これをもとに事務局が入力フォームとCGIを作成した。

■「3学期もあまり残りがありません。

なるべく1月中に、共同で集める項目を決める必要があると思います。(もちろんその後でも柔軟に運営する必要がありますが)

それで、参加校の皆さんには、2月4日までに次の2つの項目を、子どもたちと話し合って、このdb-member@cec.or.jp あてに送ってくれませんか。

(1)情報収集をする生徒、子どもたちからのメッセージ

(2)ごみ収集に関して調べる項目の分類

(1)は、すべての共同作業の際必要なことで、簡単にいえば自己紹介です。自分(たち)のWWWのページのURLや連絡をとるためのe-mailアドレス、私は何者で、どんなことに興味をもっていて、このプロジェクトをやるにあたって期待していることは何かなどを参加者で共有することです。

(2)は、以下に再録する収集項目を、必ず2月中に調べる(たい)項目(a)と、

もう少し時間があとになってもいい項目(b)の2つに分けることです。(a)の項目はこのプロジェクト参加校「すべて」が今学期中にすべてそろえることを目標にするもので、今学期中に蓄積されたデータを授業などでつかえる(つかいたい)項目ということになります。ですから、できあがったデータベースを使って授業を構想するとしたら、これは重要だというもので、すべての学校が調べられそうなものが(a)、蓄積されるのが4月以降でもいいというものが(b)です。

(2)の方は集まった回答を検討して、2/4以降にこのMLに最優先データ収集事項として発表するということでどうでしょうか。項目の選択原案は、鳴門に留学中の長瀬さんにつくっていただけるといいな、と思いますが、どうですか? 選択項目を含んだWWW ページを作れば、一石二鳥だと思うのですけど。

 もうひとつ、参加の子どもたちにいまのうちから次のことをするようにお願いします。

(3)自分たちのした活動の日、やったこと、思ったこと/感じたことを、ごく簡単に(数行で)日誌風に記録して集めておいてください。できれば、先生方も同じように書きとめておいてください。できれば、メールで送れる形になっているのがいいですが、紙でもかまいません。それから、こうやって書いたjournalを、学会発表、講演、論文などで引用することがあることをご承知おきください。

(3)をすることで、自己評価ができますし、また私たちがプロジェクトを評価する際に使うことになります。こういうのを「journal」というようです。

-----プロジェクトで収集する事項(以下の項目のうち (a)必ず2月中に調べる(た

い)項目だけを残して、送ってください。

・所在地 市区町村と人口、県

・ごみ集め法 分別か否か

(以下、前掲のリストと同じため省略)

(1996年1月25日)

■上記に対し以下のような回答があった。「現在すでに当中学校の1クラスは、環境をテーマにしながら、インターネットに関わるような実践がスタートしています。生徒をグループ分けして、グループごとに環境に関わるテーマを決め、作業を始めているところです。ゴミ問題について取り上げたグループもありまして、この共同データベースに我々も期待しています。」

・2/7 研究協力者の長瀬氏より、WWW表紙、上記(a)項目のページができた旨アナ

ウンスあった。

・2/21 ごみ収集項目登録が可能となる。最初に入力を試みた学校からのバグレポートがあり修正。

・2/23 ひとつの参加校から複数の自治体のデータを入れたい場合、最初のデータが上書きされてしまう問題がメーリングリストに報告されて、1校から複数の自治体のごみ収集・処理方法を登録可能なようにCGIを変更。

5)タイムラインのコール(1996年2月中旬)

・2/24(土) データベースへの項目登録の締めきり(メールで送る場合もこの日まで)。同時に、ごみのデータベースに入れる項目をしらべてみて気づいたことや感想をこのMLに送る。

・3/2(土) ごみデータベースに登録された他の市町村のデータと比較して気づい

たこと、感想をこのメーリングリストに送る。他の地域の担当の学校への要望もどうぞ。

・3/9(土) ごみデータベースへの登録事項の修正。

・3月末 「参加校での担当先生の感想、各学校での子どもたちの様子、この活動を

すすめるにあたって特に大変だった、困難だった点をこのメーリングリストあて、または、郵送で送る。」

6)データ登録状況

データ登録済学校は、2/25(日)に1校、3/7(木)4校であった。

7)登録データについての相互質問、要望等のコミュニケーション

当初のタイムラインから遅れが生じているため、3月中旬にある程度の活動がおこな

えると考えが、終業式が間近であるので、実質的には実行は困難が予想される。

3.2.2 実施結果

(1)プロジェクトの成果として、ごみ収集・処理方法データベースをWWWによって

ブラウズ、検索することができる。

図4.3 データベースの共同制作ホームページ

 http://www.cec.or.jp/es/kyouiku/100/project/prjlist/joint/db/index.html

図4.3 ホームページデータ登録画面

http://www.cec.or.jp/es/kyouiku/100/project/prjlist/joint/db/passwd.pl

図4.4 参加校が登録していくページ(1/3)

http://www.cec.or.jp/cgi-bin/cgiwrap/~satoshin/db_entry.pl

図4.4 参加校が登録していくページ(2/3)

http://www.cec.or.jp/cgi-bin/cgiwrap/~satoshin/db_entry.pl

図4.4 参加校が登録していくページ(3/3)

http://www.cec.or.jp/cgi-bin/cgiwrap/~satoshin/db_entry.pl

図4.5 参加校が登録したデータ(1)(1/3)

http://www.cec.or.jp/es/kyouiku/100/project/prjlist/joint/

db/schoolhtml/school15.1.hmtl など

図4.5 参加校が登録したデータ(1)(2/3)

http://www.cec.or.jp/es/kyouiku/100/project/prjlist/joint/

db/schoolhtml/school15.1.hmtl など

図4.5 参加校が登録したデータ(1)(3/3)

http://www.cec.or.jp/es/kyouiku/100/project/prjlist/joint/

db/schoolhtml/school15.1.hmtl など

図4.6 参加校が登録したデータ(2)(1/3)

http://www.cec.or.jp/es/kyouiku/100/project/prjlist/joint/

db/schoolhtml/school15.1.hmtl など

図4.6 参加校が登録したデータ(2)(2/3)

http://www.cec.or.jp/es/kyouiku/100/project/prjlist/joint/

db/schoolhtml/school15.1.hmtl など

図4.6 参加校が登録したデータ(2)(3/3)

http://www.cec.or.jp/es/kyouiku/100/project/prjlist/joint/

db/schoolhtml/school15.1.hmtl など

図4.7 ごみ収集の方法別のデータ検索項目指定のページ(1/2)

http://www.cec.or.jp/es/kyouiku/100/project/prjlist/joint/db/search.html

図4.7 ごみ収集の方法別のデータ検索項目指定のページ(2/2)

http://www.cec.or.jp/es/kyouiku/100/project/prjlist/joint/db/search.html

図4.8 ごみ集めの方法で検索(分別する地域の学校)

  ごみ分別方法で検索すると

http://www.cec.or.jp/cgi-bin/cgiwrap/~satoshin/db_search.pl

がでてきてさらに条件をしぼりこめる。

(2)各参加校からメーリングリストによせられた以下のメッセージ

これらは、環境のページにて公開されている。

◆福岡県北九州市立小森江西小学校

http://www.naruto-u.ac.jp/kankyou/school/db/komorienisi.html

 福岡県北九州市門司区にある北九州市立小森江西小学校のパソコンクラブの5、6年生です。私たちの学校では、アルミ缶を集めたり、古紙を回収したりして現在環境教育に取り組んでいます。その一環として、このごみプロジェクトに参加させていただきます。

 パソコンクラブを担当しています松田といいます。教務主任をするかたわら情報教育を担当しています。海外との交流もしていますので、そちらからも情報がもらえればいいなあと考えています。鳴門教育大学の環境教育のホームページ素晴らしいですね。いろんな学校からの情報をもとに、来年度の4年生が使えるごみに関するホームページができるといいですね。がんばりましょう。

5年2組

僕は、○○○○です。

興味は、バスケットです。

これい上ゴミがふえたら大変なので、ゴミがへることをきたいしています。

ぼくは、○○○○5年です。

興味をもったのは、インタ−ネットで、国外と、話をしたかったからです。

期待は、自然のことを世界、に言って自然を守ることです。

5年2組の○○ ○○です。

コマ回しに興味をもっています。

ゴミを捨てる人が、いなくなるようにきたいしています。

 私の名前は○○○○です。6年生です。

 今は幕末の頃の人物(新選組など)に興味をもっています。このプロジェクトには、ゴミについての自分の知らない問題がでてくるか、でてきたらどんな問題があるのかなどを知ることができるといいと思います。           

僕は、○○○○5年です。

興味は、バスケットです。

インタ−ネットで自然を守りたいです。

私は、○○○○です。6年生です。

スポ−ツが、好きです。科目では、社会がすきです。

このプロジェクトについて私が、思う事は、ゴミに対して自分と違う、どのような意見がくるのかが、楽しみです。 

5年2組

私は、○○ ○○です。

動物に興味をもっています。

ゴミが少なくなるのを期待しています。

ぼくは、○○○○5年です。

興味をもったのは、インタ−ネットで友達をつくりたかったので興味をもちました。

ゴミを拾うことで自然守ること。

六年一組 ○○○○

ぼくは、恐竜に興味をもっています。

プロジェクトをやるにあたって期待していることは、ごみを拾うようにして自然やいろいろな場所をきれいにしたいことです。

私は、○○○○です。

今ごろ、サッカーに、興味をもっています。

プロジェクトで、期待していることは、ゴミの内容です。どんな内容かが、

とっても楽しみです。ゴミの、内容に、期待をもっています。

◆千葉大学教育学部附属中学校

http://www.naruto-u.ac.jp/kankyou/school/db/tibahuzoku.html

以下のように、千葉大附属中学校(CUE*Jr.)2年生は、環境データベースに

参加を希望いたします。

----------------------------------------------------------

(1)情報収集をする生徒、子どもたちからのメッセージ

 

  所属:千葉大学教育学部附属中学校2年

     A組、B組、C組有志メンバー

     (代表2名)

 

  生徒(グループ)電子メールアドレス代表

     ランラン グループ:lanlan@vermilion.e.chiba-u.ac.jp

  生徒ホームページ:

     http://cuejr.e.chiba-u.ac.jp/cuejr/sub/netgroup/index.html

              もしくは

     http://cuejr.e.chiba-u.ac.jp/cuejr/class/2b/2b.html

  参加形態:教科(技術科)

  担当教官:栗原健次(教科)   E-mail: kuri@orion.e.chiba-u.ac.jp

       芳賀高洋(諸技術)  E-mail: jtaka@cue.e.chiba-u.ac.jp

  電子メールを生徒宛に送信する場合、担当教官にCCを下さい。

  

わたしたちから

ゴミ問題に思うこと

みなさんこんにちは。

 ゴミ問題について考えていこうと思います。しかし私たちはゴミについてあまり知識がありません。だけどそれなりに頑張ろうと思います。

 私はゴミ捨て場に捨ててある粗大ゴミがとてももったいないと思います。だからあのゴミをもらいたいぐらいです。

 だけど私にも一応プライドというものがあるので、そう簡単にもらって行くわけにはいきません。だからまだ使えるけどいらなくなった物は、親戚のなかで交換したりするのがいいと思います。私もいとこにおさがりをあげたりもう読まなくなった本をあげています。その他にはバザーにもって行くのがいいと思います。バザーは地域ごとに月に1回の割合ぐらいでやるのがいいとおもいます。いつもはそんな大きな規模でやらないで、年に1,2回はお祭りのような形で地域の人たちだけではなくたくさんの人たちが集まってバザーに参加してもらい、いらなくなった物でもまだまだ使えるんだということを分かってもらえればいいと思います。

 地球から出るゴミの量は年々多くなっています。日本の偉い人たちはゴミは必

要以上にだしてはいけないとよく言います。だけどあの人たちは自分の家でちゃん

とそのようなことを心がけているのでしょうか?いったいあの人たちはそういった

自分の言葉を責任をもって言っているのでしょうか?私が考えるにはあの人たちは

うそを言っていると思います。こんな人たちがいるから地球からでるゴミが多くな

っている、と言ってもおかしくないと思います。話しがちょっとそれますがわたし

がニュースを見ていた時フロンガスについてやっていました。これはとても重大な

問題なのに環境庁の人はこの問題についてあいまいな事を言ってはっきりとした答

えをだしませんでした。この国のみんながこのことについての対応を待っているの

にこんなことじゃたよりにならないと思いました。日本の偉い人たちは地球を救う

ことよりいまの自分の利益を優先する人たちばかりなんだなと思いました。

 私はゴミについてかいてきましたがこの問題だけではなく今の地球が抱える問

題はとてもたくさんありその問題を解決するためにはこの地球にすむ1人1人がす

こしでもその問題について話しそして考え自分たちの身近な所から少しずつ努力し

ていくことが地球を助けることの一番の近道であると私は考えます。

 最後まで読んでくれてありがとうございました。

                    ランラン:ひとみ

ゴミの回収について

 今、私達の身のまわりでは、ゴミは増えています。大量のゴミを少しでも減らすために、どのように取り組んで行けばよいのでしょうか。ゴミ問題を解決するために、今多くの人々がやっていることは、リサイクル活動です。私は、このリサイクルというのは、とてもいいことだと思います。以前、デポジット制というものを聞いたことがあります。それは、消費者が、缶やペットボトルを自動回収機にいれれば、そのいれた分だけお金が戻ってくるというもので、アメリカでやっているそうです。しかし、日本では、いろいろと問題があり、まだ行なっていません。はやくやればいいのにと私は思います。そうすれば、私達、消費者にとってとくになるからです。今、学校では、牛乳パックの回収を行なっています。小学校のときは、学校で、乾電池を回収していました。乾電池は、よく道に捨ててあるのをみかけます。それに、捨てるときとても危険です。だからとても役にたちました。今の学校でも、牛乳パックの回収だけでなく、乾電池のような危険で捨てにくいミの回収も行なったらよいと思います。

 これまで、ゴミの回収方法について2つほどあげてみましたが、これだけでゴミ

は、少なくなりません。ですから、捨てたゴミまた新しくして使えばいいと思いま

す。例としては、紙があります。これを、再資源化といいます。しかし、この再資

源化ができないゴミもあります。同じ例としては、発泡スチロールがあります。で

も現在では、再資源化率は、20%までになっているそうです。しかし、ゴミを減

らすためには、リサイクルしかないというわけではないと私は、思います。

デパートに行って小物などを買ったときお店の人は、ひとつひとつ小さい袋にいれ

てくれます。そのときは、どうってことないけれど、家に帰ったとき、たくさんの

ゴミがでます。ですから、いつも思うことは、わざわざひとつひとつ袋にいれなく

ていいのにです。外国では、スーパーでは、自分から、袋を買わなくてはいけない

のです。私の母は、お豆腐を買いに行くとき、自分で入れものをもっていきます。

また、スーパーに行くときは、必ず自分でかごをもっていきます。ですから、ゴミ

は、ほとんどでません。 これまでに、ゴミを減らすために色々と私の意見を述べ

てみましたが、他の人は、どんなふうにしてゴミを減らそうとしているのでしょう

か。

ゴミというのは、なくすことはできないと思います。でも減らすことは、できます。

ですから、私達は身近な所から、色々と、努力していくべきだとおもいます。

ランラングループ

電子メール:lanlan@vermilion.e.chiba-u.ac.jp

------------------------------------------------

(2)ごみ収集に関して調べる項目の分類

 希望する調査項目(a)

      ・分別の場合の分け方

         -資源-牛乳パック

         -その他(回収方法の問題点)

      ・ごみの問題点

      ・リサイクル

      ・自由記述

  このうち可能なもの。

  ただし、変更も応相談です。

---------------------------------------------------

以上です。よろしくお願いいたします。

また、上記生徒の文書は、CUE*Jr.ホームページにlanlan Groupの

テーマという形で、多少文書を変えて写真付きで掲載しました。

◆埼玉県立越谷総合技術高等学校

http://www.naruto-u.ac.jp/kankyou/school/db/kosigaya.html

「データベースの共同製作」

学 校 名 :埼玉県立越谷総合技術高等学校

校 長 名 :鈴木 浩次

代表担当者名:難波 正佐治

(中略)

<調査項目>

・所在地・

  埼玉県越谷市越ヶ谷(越谷市役所)

・越谷市の概況・

  人  口 296,426人

  世  帯 102,351世帯

  面  積 60.31ku

  人口密度 1ku当たり4,915人

・ごみ集め法・

  分別 可燃物 →台所の生ごみ

          プラスチック・ビニール類

          落葉・小枝・板きれ

          紙くず

          ゴム・皮革類

          発ぽうスチロール

          布・綿くず

          掃除機のチリ

          煙草の吸い殻

          生理用品・紙おむつ 等

     不燃物 →せともの類

          雑ビン・缶類

          再生できないガラス 等

     粗大ごみ→テレビ・洗濯機・冷蔵庫

          クーラー・こたつ

          ステレオ

          電子レンジ

          ベッド・ソファー

          タンス

          テーブル・椅子

          自転車       等

・ごみ集めの頻度・

  可燃物 1週間に2回

  不燃物 1週間に1回

・ごみ集めの時間・

  可燃物・不燃物ともに収集日の朝8時前後

  (朝8時までに出してもらうが、回収時間は各収集所にまわるのでずれが生じる)

・処分方法・

  可燃物 焼却処理→火力発電(処理場内での使用と電力会社への充電にまわさ

  れる)

           余熱利用(処理場内熱供給、給湯、冷暖房及び場外への熱供

           給)

           焼却灰 (溶融によりスラグ化し、細骨材として活用)

           不燃物 破砕・選別処理(鉄・アルミ・カレットに選別、 

           資源化)

・粗大ごみ集めの頻度・

  戸別有料収集により市の環境整備科へ直接電話予約する

・粗大ごみ集めの時間・  

  上記と同様

・粗大ごみの処分状況・

  不燃物と同様

  さらに収集した粗大ごみのうち、簡単な修理等を行うことによって、再使用可 

  能なものについては、再利用する

・処理施設の有無、能力・

  処理施設あり

   第一工場ごみ処理施設(愛称:REUSE) 越谷市増林  0489-66-0121

    ・処理能力 800d/日(200d/日、4炉)

    ・発電能力 24、000KW(12、000KW2基)

    ・炉形式  全連続燃焼式機械炉

    ・燃焼ガス冷却方式 廃熱ボイラ式

    ・受入供給方式 ピットアンドクレーン方式

    ・排ガス処理方式 乾式(消石灰吹込+バグフィルタ)

    ・排水処理方式 凝集沈澱方式

    ・余熱利用 蒸気タービンによる発電、場内熱供給、給湯、冷暖房及び場

     外への熱供給

   不燃物選別処理施設 越谷市大字砂原355 0489-76-8426

    ・処理能力 45d/7H

   比重差選別施設 越谷市大字砂原355 0489-76-8426

    ・処理能力 20d/5H

   粉砕機選別施設 越谷市大字砂原355 0489-76-8426

    ・処理能力 20d/5H

・リサイクル施設・

  リサイクル施設あり

   不燃物処理資源化施設 越谷市大字砂原355 0489-76-8426

    ・処理能力 75d/5H(120d/8H)

          二軸式破砕機 最大能力 20d/5H(32d/8H)

          造粒機    最大能力 80d/5H(128d/8H)

   リユース展示場 越谷市大字砂原355 0489-76-8426

・焼却経費・

  1人当たり・1d当たりのごみ処理経費

   平成6年度平均人口          295、794人

   平成6年度ごみ処理経費 2、937、689、292円

   1人当たり処理経費            9、932円

   1d当たり処理経費           34、506円

・税金・

  平成6年度ごみ経費にかかる税金の割合

   平成6年度事業費    3、096、092、000円

   一般会計に占める割合           4.55%

   市税に占める割合             7.80%

・個人レベルで行っているリサイクルの工夫・

   集団資源回収に協力する

   「リサイクル情報誌」や「不用品の登録制度」を活用する

   「リサイクル市」や「エコバザール」に参加する

   市内の「リサイクルショップ」に相談する

   使えるものをすぐ捨てたりせず、修理や部品交換して長持ちさせる 等

・ごみの問題点・

   ごみは毎日休むことなく出し続けられています。

   生活をより豊かにという人々の願いは、大量生産と大量消費の使い捨ての経

   済社会を築くことになり、人々のものに対する意識も変わりました。今や私

   たちの周りにはものがあふれています。そして、便利さという快適性の代償

   として、ごみの量も急激に増え、その内容も複雑多様化しています。

   平成6年度、越谷市がごみ処理に費やした経費は29億円を超え、市の一般

   会計の4.6%にものぼります。ごみを1d処理するのに約3万4500円

   の費用をかけた計算になります。これは市民1人当たり、約1万円の税金が

   使われたことに相当します。つまり、買ったものをごみに出し、お金を払っ

   て処理している事になるのです。

    市民生活の安全性・利便性・快適性を確保するために行わなければならな

   いことはたくさんあります。このままごみの量が増え続けて行くと処理経費

   はますます増大しその分他の事業に回す費用を削らなければなりません。

   ごみは出してしまえば家庭からは消えてきれいになりますが、現在のところ

   どんな処理を行っても残さが出てしまうので、埋め立て処分をしなければなり

   ません。

    越谷市では埋め立て物質ゼロをめざして、調査研究を行いながら適正な処

   理・処分体制の整備を図っていますが、市や県の最終処分場に持ち込める量

   は限られています。近年のごみ増加によって、埋め立て残余年数が圧迫され

   ているのが現状です。

    私たちが出したごみを関係のない遠くの人たちに押しつけることは許され

   るはずがありません。目の前から消えればいいというわけにはいかないので

   す。

   

   私たちが暮らしていく中で必ず発生するごみ。

   一番身近な問題として1人ひとりが真剣に考えていかなければならない時が

   来ているのです。

・自由記述・

 <私たちにできるごみの減量について>

   ごみの中身をよく調べてみると、まだ十分に使えるものが少なくありません 

  し、回収すれば資源化が可能なものも相当量含まれています。私たちの努力次

  第では、ごみはもっと大幅に減らすことができるのです。

   ごみが減るということは、焼却処理の時に発生する二酸化炭素や各種大気汚

  染物質の減量につながり、また確保するのが困難な埋め立て地の寿命も長くな

  ります。

   しかも、貴重な税金で賄われている処理費用も節約できるのです。

   清潔で住み良い町づくりのためにも、限られた資源を有効に利用するという

  意味でも、一人ひとりがごみの出し方について再点検してみたいものです。

   まず、ごみとして出す前に、まだ使えるものが含まれていないか、資源とし

  て利用できるものはないかをもう一度考えてみて、自分にとってごみにしか見

  えないものでも、見方を変えると立派に活用できるものかもしれません。不用

  品の交換会等に参加して、有効に生かしたいものです。

   次にごみの出し方は自治体によってそれぞれ異なりますが、越谷市では「可

  燃物」「不燃物」「粗大ごみ」の三大分別をしています。

   これは、ごみを処理する際の効率を考えて分けられているもので、この分別

  を確実に行い、決められた日時と場所に出すことを守ることが基本です。

   越谷市では、ペットボトルやトレー等のプラスチックやビニール、発泡スチ

  ロール等は可燃物として扱っています。

   また、金属など燃えないものと燃えるものと複合したごみは、簡単に分けら

  れるものは分けて(ペットボトルの金属キャップは不燃物に)、どうしても分

  けられないものは、不燃物として出します。

   新聞紙、雑誌、段ボール、古着などはどれも大切な資源として再利用できま

  す。可燃物として出さずに近くで行っている集団資源回収に出します。

   空き缶や空き瓶類も資源回収として協力しています。

 <越谷発 地球市民アピール21>

1.私たちは、子孫からの借り物である地球を大切にし、美しい姿のまま次代に引き継ぎます。         

2.私たちは、地球の一部であることをいつも考え、地球と自分自身がやさしい関係を保つよう努力します。

3.私たちは、先人の知恵やライフスタイルを思い起こし、自然の営みにあわせた生活を心がけます。

4.私たちは、消費社会の豊かさを見直し、地球に負担をかけない本当の豊かさを求めて行動します。

5.私たちは、人を愛し、街を愛し、地球の全ての生命を慈しみながら、地球時代の新文化を築きます。

                        地球環境ハンドブック

                        「越谷に住む地球人として」より

調査員 :埼玉県立越谷総合技術高等学校

      情報処理科 3年6組

      インターネット班

       入江 玲

       難波 寛子

       有水 祐子

       島根 弥生

協 力 :越谷市役所 環境整備課

           財 政 課 の皆様

参考資料:「平成7年度版 越谷市の廃棄物(埋め立て物質ゼロをめざす)」

                           環境部環境整備課

     「REUSE 第一工場ごみ処理施設」

               埼玉県東部清掃組合

     「越谷市資源化センター」

              越谷市

     「ひとりひとりがごみ減量」 

          環境部環境整備課

     「越谷市 ゴミの分け方・出し方」

                  越谷市

     「市税ガイド'95」

         越谷市税務部

                                     以上

(2)評価

ここでは、メーリングリストの量的データのみを考察する。

以下の表は、1週間ごとのメーリングリストのトラフィック(配送された電子メール数)と、メーリングリストに送信したメール数人数を示している。トラフィックの平均は7.1通/週である。10週間のうち、参加校17校中のうち16校までがメーリングリストに2通以下しか送ることができなかった。一方このデータは、メーリングリストが主に研究グループ、事務局からのお知らせ、指示ボードとして主に機能していることを示している。わずかに1校からは、自己紹介、質問、要望などがあり、「顔の見える」学校として機能していたが、参加校の教師同志の打ち合わせ、相談等のインタラクションはいまのところほとんど見られない。

この現象の解釈に必要なデータは、アンケートおよびジャーナルの分析によって近いうちに明らかになると思われるが、仮説としては本プロジェクトの参加校における実質的な活動のはじまった時期が実質的に3学期であり、多くの学校において、年度全体のカリキュラムの調整や、卒業式等の行事の準備、入学試験に関する業務のため、指導教師も学習者もともに本プロジェクトにかかわる活動を十分におこなう機会をもてなかった、ということがあげられる。また、3.4節でも述べる.ように、モデレータとして当該領域の専門家でありなおかつネットワーク的にアクティブな人材を起用あるいは養成することが、プロジェクトの運用にとってより大きな要因であるのかもしれない。

----------------------------

  日    トラフィック

----------------------------

95/12/25-12/31   4

96/1/1 -1/7    1

96/1/8 -1/14   14

96/1/15 -1/21    2

96/1/22 -1/28    7

96/1/29 -2/4     3

96/2/5 -2/11    11

96/2/12 -2/18    9

96/2/19 -2/25    8

96/2/26 -3/3    12

----------------------------

--------------------------------------------------------------------------

-------

送信したメッセージ数       人数(アドレス数)

--------------------------------------------------------------------------

-------

   0          14(内訳 参加校11、事務局1、研究協力者1、研究グ

               ル ープ1)

 1----2         8(内訳 参加校6、事務局1、研究グループ1)

 3----5         1(内訳 研究協力者1)

 6----10         0

11----15         2(内訳 参加校1、研究グループ1)

16--(32通)        1(内訳 研究グループ1)

--------------------------------------------------------------------------

-------

3.3 教育面での効果・課題に関する調査

●複数校が共同したプロジェクト実施する際のガイドライン

教師アカウントだけが登録されるメーリングリストに流れたメールの観察により、以

下のようなガイドラインを、暫定的に設定することができる。

(1)必要な条件をみたすメーリングリストの技術的なセッティング

  メーリングリスト運用ソフトに必要な要件

   日本語サブジェクト

   サブジェクトの書き換え。通し番号の付加([db-member]等)、[ ]の重複を取

   る機能

   以下の項目について登録者がメールを送ることにより取り出せる機能

     登録アドレス

     過去の投稿メールのタイトル

     過去の投稿メールの内容

(2)メーリングリストの技術的なセッティングその柔軟で機動的な運用

 実質的にメーリングリストのモデレータが確保できず、本プロジェクト代表がモデレータを兼ねたため、機動的な対応が困難であった。教員養成課程の科目の一環として、または教員の力量形成の一環として、このようなメーリングリストのモデレートをするか、現職教員等の大学院生の授業、セミナーの一環として継続的に実施することが検討されるべきである。

(3)WWWページの柔軟な変更

 特に、データベース項目の変更については、メーリングリストへ要望を出すことにより、本プロジェクト事務局の三菱総合研究所の佐藤氏が情報基盤センターのWWWサーバの内容を変更した。たとえば、最初想定していなかった、1校から複数のデータ登録を可能にすること(はじめ小学校を主な参加学校と考えていたため)をおこなう必要がでてきた際には、柔軟に対応していただいた。

   

● おわりに

 「広域ネットワークを利用した共同学習の今後の課題」で指摘したように、学校等に導入されているテクノロジーの維持管理の仕事が、本来の教師の仕事として遂行されることにより、ネットワークを用いた学習活動の十分な展開の妨げになっていることを示唆している。今後、広域ネットワークを利用した共同学習を実り多いものにしていくためには、従来の学校で通常必要としていた学校外の人たちとは異なったグループの人たちと協同し活動をすすめていくことが、重要である。