稼働状況の分析
確認された各週ごとの稼働状況を、資料A、及び、資料Bに示した。これらの分析の結果、以下に述べることが判明した。
・ ネットワークの接続
時々、ネットワークの接続が断たれている学校もあったが。学校の担当者により、対応されており、大きな問題は発生しなかった。
・ メールサーバ、ネームサーバ、ニュースサーバ、WWWサーバが稼働しているか否か
いずれも正しく動作しており、問題はなかった。
・ 未読メール
ほとんどの学校で、30日以上メールを読んでいないユーザが存在している。これらについての対応は、最終的には、各学校の担当者が考えるべきことであるが、各担当者に注意を促したり、対応についての相談を受けるなどの支援を今後考える必要があろう。
・ 外部からのアクセス
各校の一日当たりの平均のloginまたはftpによる外部からのアクセス数は、以下のようになっていた。
平均送信数 | 学校数 |
1未満 | 30 |
1以上 5未満 | 52 |
5以上 10未満 | 11 |
10以上 20未満 | 4 |
20以上 | 6 |
loginによるアクセスには、ipa_admアカウントによるリモートからのアクセスも含まれるため、これを割り引くと、殆どの学校で、loginまたはftpによるアクセスはないと言える。外部からのアクセスがある場合、どのようなアクセスがされているかは、明らかではないが、次のようなアクセスがあると思われる。
−anonymous FTPサーバを立ち上げている場合。
−学校の担当者が自宅などから、インターネットプロバイダ経由でアクセスする場合。
−外部に対して、telnetによるサービスを提供している場合。
いずれにしても、全体としては例外的な利用のされ方に留まっているようである。
・統計情報
−メール送信数
各校の一日当たりのメール送信数は、次のようになっていた。
平均送信数 | 学校数 |
5未満 | 26 |
5以上 10未満 | 20 |
10以上 20未満 | 28 |
20以上 50未満 | 21 |
50以上100未満 | 7 |
100以上 | 3 |
半数近くの学校(46校)で、一日当たりのメール送信数が10未満であり、非常に少ないと言う印象を受ける。これらのメールの中には、サーバが管理者宛に定期的に出すメールや、ネットワーク監視のために情報基盤センター宛に送られたメールも含まれており、これを割り引いて考えると、ほとんどメールを出さない学校も少なからずあると言える。
−メール受信数
各校の一日当たりの平均のメール受信数は、次のようになっていた。
平均送信数 | 学校数 |
5未満 | 17 |
5以上 10未満 | 13 |
10以上 20未満 | 25 |
20以上 50未満 | 24 |
50以上100未満 | 14 |
100以上 | 12 |
1/3近くの学校(30校)で、一日当たりのメール受信数が10未満であり、メールの送信数と同じく、非常に少ないという印象を受ける。ただし、同じく1/3近く(28校)で、一日当たりのメール受信数が50以上であり、これらの学校については、かなり良く活用されていると言える。全体としては、メールを活用している学校と活用していない学校の差が、大きいと言える。
−WWWサーバへのアクセス数
WWWサーバのログをとっている学校(91校)の一日当たりの平均アクセス数は、次のようになっていた。
平均送信数 | 学校数 |
10未満 | 19 |
10以上 50未満 | 25 |
50以上 100未満 | 18 |
100以上 500未満 | 20 |
500以上 1000未満 | 7 |
1000以上 | 2 |
半数以上の学校(47校)でアクセス数が50を越えており、かなり多くのアクセスを受けていると言える。
・ハードディスクの空き容量
ハードディスクの空き容量について、数回の計測のうちの、最大の使用率と最小の利用率の差は、次のようになっていた。
最大使用率-最小使用率 | 学校数 |
1%未満 | 74 |
1%以上 5%未満 | 27 |
5%以上 10%未満 | 4 |
10%以上 30%未満 | 3 |
30%以上 | 3 |
これから分かるように、ディスクの使用量は安定しており、大きな問題とはなっていないが、少数の学校でディスクの使用量が急速に増えることもあり、注意すべきである。
まとめ
稼動状況を監視したことにより、多くの情報を得ることができた。これらは、今後のネッ
トワーク運用において、新しい支援内容を考える時の、資料として重要である。