インターネット活用研究会

インターネットの応用的使い方
〜World Wide Webで情報発信を始めましょう〜
日本電気ソフトウェア株式会社
唐澤 清彦



− 目次 −

0.見て見て!私のHomePage
1.WordtoWebで楽々HomePage制作
2.HTMLの構文とWordtoWebの操作
3.Word文書からHTMLへ
4.MosaicViewで見てみましょう
5.サーバへのHTML文書の置き方
6.GIF/JPEGデータの作り方
7.HTMLの高度な機能
8.ホームページデザイン
9.これからのWWW
10.インターネットツールの応用


0.見て見て!私のHomePage

 ・インターネットブーム
 ・ビジュアルな情報発信
 ・あなたはもうHomePageを作ったことがありますか?


1. WordtoWebで楽々HomePage制作

1.1 HTMLとは

 テキストの中にタグと呼ばれる書式を示す記号
(<>で囲まれた文字列)を埋め込んだテキストファイル

例えばこのテキストファイルを…
 ↓
サンプルです
------------------------------------------------------------
別の文書をリンクします
下線の部分をクリックして下さい次のページ
------------------------------------------------------------

HTMLにするとこんな感じ…
 ↓
<HTML>
<TITLE>サンプル</TITLE>
<BODY>
<H1>サンプルです</H1>
<HR>
別の文書をリンクします<P>
下線の部分をクリックして下さい<A REF "next-pg.htm"> 次のページ </A><BR>
<HR>
</BODY>
</HTML>


1.2 WordtoWebとは

 ・ワープロ(MS-Word)でHTML文書を自動作成
 ・作成したHTML文書のWWWサーバへの登録支援
 ・クリッカブルマップ・エディタ



















・既存の文書をHTML化する
1.[ファイル(F)]-[テンプレート(T)]-[添付(A)]で、
 ファイル名「wtoweb.dot」を選択する。
2.[文書スタイルを自動的に更新(U)]を選択して[OK]ボタンを押す
・新規にHTML文書を作成する
1.[ファイル(F)]-[新規作成(N)]で<新規作成>のダイアログを開く
2.[使用するテンプレート(T)]でwtoweb.dotを選択して[OK]ボタンを押す


2.HTMLの構文とWordtoWebの操作

2.1 基本タグ

●タイトル <TITLE></TITLE>

 WordtoWebでは、ツールバーの[タイトル]をクリックして入力して下さい


●見出し <H1..6></H1..6>

 6種類の大きさの見出しが使えます
<H1>見出し1</H1> 見出し1
<H2>見出し2</H2> 見出し2
<H3>見出し3</H3> 見出し3


●改行と段落

<BR> 改行
 WordtoWebでは、[SHIFT]+[RETURN] で入力します。

<P> 段落
 WordtoWebでは、[RETURN] で入力します。
 <BR>より、前の行との間隔が開きます。 


2.2 マークアップタグ

●箇条書き(リスト)
 箇条書きと番号付きの2種類が選べます。
 入れ子も可能です。

・番号付きリスト
<OL>

<LI>あめふらし
1.あめふらし
<LI>しまうま
2.しまうま
</OL>


・番号無しリスト
<UL>

<LI>あめふらし
・あめふらし
<LI>しまうま
・しまうま
</UL>



●プレフォーマットテキスト <PRE> </PRE>
・HTMLでは、タグで明示されない改行や、半角スペースは無視されます。
・<PRE></PRE>タグで囲むと、その範囲のテキストはエディタで表示されるように改行やスペースが有効になります。

●アドレス <ADDRESS> </ADDRESS>
  htmlconv@mmj.mt.nec.co.jp




 ここでいうアドレスは、ホームページの末尾に自分の署名をするときなどに使うもの。
いわゆるmailtoタグ(その相手にメールを出す機能)のことではありません。


2.3 文字の修飾

●文字の種類

  タイプ,TT
  ブリンク,BLINK
  引用,CITE
  強調,EM
  強調2,STRONG

  太字、イタリック、アンダーライン
  → ツールバーのボタンで指定

●区切り線 <HR>

Horizontal Rule



2.4 画像を組み込む

●インライン画像
  ・GIF(JPEG)ファイルを用意する
  ・ツールバーの[画像]をクリックしてファイルを選ぶ

2.5 リンクを張る

●ローカルなリンク
 ・リンク元の 文字列/画像 を指定
 ・ツールバーの[リンク]をクリックする
 ・ファイルの種類を指定してファイルを選ぶ

HTMLファイル
画像
音声
動画

●URL(他のサーバのページ)の指定
 ・リンク元の 文字列/画像 を指定
 ・ツールバーの[URL]をクリックする
 ・URLを記述する

例:CECのホームページのURL を指定する

http://WWW.cec.or.jp/CEC/




 インライン画像をダブルクリックすることで、説明文の位置を指定する、画像名をつける、クリッカブルマップ作成支援ツールを起動するなどの操作が出来ます。



3.Word文書からHTMLへ

 ・作成した文書は一旦セーブする
 ・ツールバーの[HTML変換]をクリックする
  → 文書名.htm というファイルが作成されます


4.MosaicViewで見てみましょう




5.サーバへのHTML文書の置き方

5.1 WordtWebの作成文書転送機能

 ・ツールバーの[サーバ登録]をクリック
・WWWサーバ名
・そのサーバでのユーザ名パスワード
・PC側の文書ディレクトリ設定
・WWWサーバのドキュメントルートの設定

5.2 文書ディレクトリとデフォルト文書の検索順序

 ・WWWの文書を登録する場所
  → /etc/httpd.conf の「Pass」で指定

 ・デフォルト文書と優先順位
    1.Welcome.html
    2.welcome.html
    3.index.html

5.3 個人のホームページ
 各ユーザのサーバでのホームディレクトリの下に public_html というディレクトリを作成すると、その下に個人の html を自由に置くことが出来る。

 nakasoneさんの場合なら
cd ~nakasone
mkdir public_html

 この場合には、以下のようにURLを指定する

  http://WWW.cec.or.jp/~nakasone


6.GIF/JPEGデータの作り方

GIF/JPEGフォーマットを扱えるソフトの一例

●Windowsでは
 ・Photo Shop(市販)
GIF : “インデックスカラー”モードで編集・保存する必要があります
JPEG : “RGBカラー”モードで編集・保存する必要があります
 ・LViewPro(シェアウェア)
GIF の 89a をサポートしているので、背景の透明化や
NetScape で粗→細の段階表示ができます。
 ・イメージビュー(Airシリーズの画像ビュワー)
 ・PaintShopPro(シェアウェア)
 ・GraphicWorkshop(シェアウェア)
  … etc.

●Macintoshでは、
 ・Photo Shop(市販)
 ・GraphicConverter
 ・Transparency(GIF の画像の透明化)
 ・GIFConverter
  … etc.

著作権は大切に…


7.HTMLの高度な機能

●クリッカブルイメージ
 表示されているインラインイメージをクリックすることで、対応するURLを呼び出す
 WordtoWebはマップファイルを作成するためのMapEditorを持っています。

●フォーム機能(CGI)
 ユーザーからの入力を受け付ける機能
・チェックボックス
・ラジオボタン
・セレクトボックス
・テキスト入力

 入力されたデータは、一般にperlなどで書いたプログラムで処理します。
(perlはUNIXでよく使われるテキスト処理言語です)

●HTMLの拡張機能

 HTML+/3.0による拡張と、Netscape拡張
・文字の点滅
・表
・バックグラウンドカラー
・テクスチャー(壁紙)
・インターレスGIF(GIF89a)
・透明化GIF(GIF89a)
・インラインJPEG


8.ホームページデザイン

8.1 WWWに付いて学ぶ
 インターネットの情報はインターネットで手に入れましょう
 例:World Wide Web Manuals
http://www.sfc.keio.ac.jp/Manual/

8.2 HTMLの作り方を学ぶ
 HTMLで書かれたHMTLの作り方

 ●初心者向きHTMLガイド http://www.ntt.jp/docs/html-jman/ncsa-j.html
 ●HTML入門(ドラフト) http://www.lab.kdd.co.jp/technotes/html-primer.html
 ●もっと楽しくHTMLを http://www.sanpo.t.u-tokyo.ac.jp/people/kiki/docs/HotToFun.html
 その他、雑誌の付録CD-ROMに収録されているものなど
 市販本「ホームページデザイン」もおすすめ

8.3 Tips
 ・What's New を書きましょう
 ・大きすぎる画像/動画/音声には気をつけましょう
  LANは10Mbps、インターネットは28,800〜64Kbps
  … 64Kbpsで1Mbyteのファイルを送ると約2分かかります
   → 色数、動画サイズ、サンプリング周波数を考えましょう
   → 画像作品はアイコンを作り、クリックするとフルサイズでロードされるなど
 ・絵を見なくても分かる工夫→文字による十分な説明/ALT文
例: <IMG SRC="welcome.gif" ALT="ようこそ">
 ・長すぎるページはNG
  → ページは適当な大きさに分割しましょう
 ・文字の大きさで強弱をつけましょう <H1..6> </H1..6>
 ・規模が大きくなったらツリー構造のインデックスを用意しましょう
 ・作者のメールアドレスを書きましょう

9.これからのWWW

●HotJavaとJava言語
・HotJavaは次世代のWWWブラウザ
  ・音やアニメーションを実現するアプレットを実行
   →Java言語インタプリタ
  ・自己拡張可能なWWWブラウザ
   →ヘルパーアプリケーションが不要

(HotJavaを見てみましょう。→ http://java.sun.com/)

 このURLを指定すると、HotJavaのページが有ります。
 現在は、Solalis2.4とWindows95/NTのための
 HotJava(α版)をダウンロードすることが出来ます。

・Java言語とは
  ・C++に良く似た言語
  ・HotJavaの動く環境なら機種を選ばない
  ・セキュリティーと安全性を重視


・JavaとNetscape
 Netscape Navigator Ver2.0 はアプレット機能をサポート


10.インターネットツールの応用

10.1 自分で作るメーリングリスト

(1) 宛先ファイルを作る
  メーリングリストのメンバーのアドレスを列記します

(2) (/usr/ucblib/) aliases にメーリングリスト名を書く
  aliasesの最後に次の指定を書き込みます

   メーリングリスト名: :include:宛先ファイル名

(3) (/usr/ucb/) newaliases コマンドを実行する


10.2 フリーソフトを探す

・WWWで使うArchie
  例:http://www.wg.omron.co.jp/AA.html


●メーリングリスト作成の実際
 ナカソネさんが管理する架空のメーリングリストstuffを作ってみましょう。

(1) 宛先ファイルを作る
 任意のディレクトリに、任意の名前のファイルを開きます。
 ここでは、ナカソネさんのホームデレクトリに宛先ファイルを作ります

cd ~nakasone ナカソネさんのホームティレクトリに移ります
vi stuff viエディタで宛先ファイル stuff を編集します
nakasone@cec.or.jp
k-kara@pub.nes.nec.co.jp
ABC112230@pcvan.or.jp
( … 以下同様にスタッフのアドレスを列挙します)

 すべて書き終わったら書き込み終了して下さい

(2) (/usr/ucblib/) aliases にメーリングリスト名を書く
 スーパーユーザー(root)でログインします
 エディタで、aliasesを開きの最後に次の指定を書き込みます
 メーリングリスト名: :include:宛先ファイル名

cd /usr/ucblib
vi aliases
stuff: :include:~nakasone/stuff


(3) (/usr/ucb/) newaliases コマンドを実行する
newaliases