豊 田 佐 吉 (とよた さきち) 豊田佐吉


 豊田佐吉は、江戸時代の末期、慶応3年(1867)に、遠江国(現在の静岡県)に生まれました。

大工

 佐吉の両親は、彼を大工にさせようと修行させましたが、発明・工夫の夢がすてられず、24才のときに、布地を織るバッタン式の木製織機(もくせいしょっき)を改良し、特許を得ました(明治24年)。

その後、東京に出て会社を作り、自分で改良した機械を販売しようとしましたが、うまくいかず故郷に戻っていきます。 しかし、故郷に戻ってからは、取扱いが簡単で能率のよい糸繰返機(かせくりき)を発明したり、木製織機を動力化したり、数々の発明を生み出し成功をおさめます。

 彼は、昭和5年(1930)、64才で死亡するまで、自動織機の改良を続け、特許を84件、実用新案権は35件も得ています。

乗用車

 この豊田佐吉の成功をもとに、息子の喜一朗(きいちろう)がつくった自動車会社が、現在のトヨタ自動車です。


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