彼は、専門分野だけではなく、日本人の生活の改善と社会の進歩させるような応用研究に関心を持ち、様々の研究を行いましたが、その中に一つが昆布のうまみの研究です。
彼は、昆布のうまみの成分を解明すれば調味料として工業的に生産できるのではないかと考え、うまみの成分がグルタミン酸ソーダであることを突き止めました。これを主要成分とする調味料の製造方法を発明し、特許権を得ました(特許第14805号、明治41年)。その後も、グルタミン酸ソーダ製造技術の完成に熱意を注ぎ、昭和11年(1936)に亡くなっています。
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