「全国発芽マッププロジェクト」参加校募集のご案内  


 平成12年度の協働実践企画「全国発芽マップ・プロジェクト」では、企画の実施に参加を希望される学校(参加校)を以下のとおり募集いたします。

1.プロジェクトの目的
 「全国発芽マップ」は,1995年(平成7年)に100校プロジェクトの中の企画の一つとして始められた,インターネットを活用した栽培学習です。この企画は,新100校プロジェクト,Eスクエアプロジェクトに引き継がれて,今に至っています。この企画での約束事は,同日,同時刻に一斉に全国で同一の植物の種子を蒔いて栽培するということだけです。参加校は,その成長の様子や児童・生徒の活動を電子メールやホームページ,さらには電子掲示板等で情報交換します。さらに,データをまとめて発表するなどの交流を図ります。このようにインターネットを活用する協働的な学びの場が「全国発芽マップ」です。
 ここには,「すべての活動を参加者がつくっていく」という文化があります。そして,児童・生徒と教師の能動的なかかわりが大切にされます。また,この企画には,栽培する植物などの「自然」そのものから,あるいは,インターネットを通して接する人々から直接学ぶことが重視されるという特徴があります。インターネット上の二次情報から学ぶということを,児童・生徒に期待するのではないのです。こういった活動を通して,理科や社会科等の教科のねらいを実現すると同時に,総合的な学習へ発展することをねらっています。
 今年度は、秋口を目処に、全国の参加校が一堂に会しての「集い」を企画中で、その「集い」の実行のための委員や、発表者などを、参加者の中から募る計画です。
 この企画の主旨にご賛同いただける多くの学校の先生方と,児童・生徒の皆さんにご参加いただけると幸いです。

2.プロジェクトの実施内容
2.1. 実施概要
(1) Web上での,児童・生徒の直接対話の実現
 これまでの全国発芽マップの実践を通して,参加者からいくつかの要望が出てきています。そのなかに,児童・生徒が直接インターネット上で対話しながら進める学習の場の提供と,各学校で取り組んでいる学習活動の様子や栽培している植物の写真を交換する場の提供です。
 そこで,今年度の企画では,Web上に各学校で撮影したデジタル画像を公開したり,Web上で児童・生徒が直接対話を行うための掲示板を設置する計画です。これによって,各学校の様子を,すべての参加校が日々共有できるようになります。また,いくつかのグループで学校間協働の対話学習を進めることもできるようになります。ただし,稼働は2学期以降になる見通しです。
 お互いが自主的に対話できる画像掲示板は,児童・生徒による「研究会」や「フォーラム」としての運用が可能で,多様かつ能動的なコミュニケーションの場となることを期待しています。
 ただし,この時,どういうテーマで研究発表会等を行なうかは,インターネット上の協議によって,参加校の教師や児童・生徒自身の対話によって決定されるように運用することも同時に考えています。

(2) 「全国発芽マップの集い」の実施
 年間の活動の後半の時期に,代表的な参加校が一堂に会して交流・協議を行う「全国発芽マップの集い」の開催を計画中です。この催しは,ネットワーク上の活動とface to faceの活動をつなぐことによって,ネットワーク上の活動をいっそう深化・拡大することを目的とします。
 現時点では,この「集い」においてそれぞれの立場から提案を行い,それをもとに協議を行い,最終的に協力してひとつの「宣言」を行うような内容を検討しています。この企画内容については,参加校の先生の積極的な参加によってさらに具体化していく予定です。
 また,具体的な実施日については,幹事校を中心とした委員会で検討し,できるだけ早く決定する予定です。また,この「集い」の発表者や実施のための実行委員を参加校の先生方の中から募る予定です。

(3)協働的実践の評価
 「全国発芽マップ」の協働的実践のよさや,今後の課題を評価するため,メーリングリストや掲示板でのやりとりを分析したり,参加校の先生方に簡単なアンケートをお願いしたりする場合があります。これは,こういった教育実践をさらに充実させていくためのものですので,可能な範囲でのご協力をお願いします。なお,その際に児童・生徒のプライバシー保護には細心の注意を払います。

2.2. 年間スケジュール(予定)
平成12年5月 参加校の募集、第1回種まき
平成12年6月 参加校の決定、第2回種まき、「集い」での発表者や実行委員を、参加校の中から募集
平成12年5月〜平成12年末  観察と,協働的学習の実践
平成12年秋 「集い」開催(計画中)
平成13年2月 実施報告書、実践マニュアル作成
平成13年3月 成果発表会
※なお,優れた実践に取り組まれた参加校には,平成13年1月に実践報告の執筆をお願いする場合がありますので,その際にはよろしくお願いします。

3.参加条件
 参加校は,原則として学校教育法に定める学校,または,それに類する学校であること。ただし、この条件にあてはまらない団体等での参加ご希望につきましては,当企画の委員会において個々に検討させていただきます。その場合は,「オブザーバー会員」としての登録となる場合があります。

参加校の条件
学校からインターネットにアクセス可能であること。
指導される先生がメーリングリストに登録し,電子メールの送受信が可能なこと。

4.主な実践内容
一斉種まき (第2回目を,6月中旬に予定)
ケナフの観察・記録。(ケナフの背丈,根元の幹の太さ,葉の枚数,葉の形,葉の長さ,葉の幅,葉の色,つぼみの数,花の数など)
紙すき、葉書作り、ケナフの料理などを自主的に実施
観察結果、実施内容,各校からの提案などを,メーリングリスト,画像掲示板,各校のホームページを利用して自主的に情報交換

5.事務局の支援内容
(1) 実践マニュアルの提供
平成11年度に「全国発芽マップ・プロジェクト」で作成した実践マニュアルを下記のURLで参照できます。実践に先立ち、参照をお願い致します。
(2) メーリングリスト、掲示板の運営
プロジェクト実施中は、メーリングリスト、掲示板を運営して生徒及び教師が情報交換を行います。
(3) ホームページの運営
プロジェクト実施中は、ホームページを運営して参加校間の情報交換を行います。

6.実施体制
当面は,以下のようなメンバーからなるプロジェクト委員会を組織し,取り組みの問題点を議論し,より活発な活動になるよう柔軟に運営を進めて行きます。また委員会メンバーは,必要に応じて追加や組織替えを行う場合もあります。

<プロジェクト委員会メンバー>
中西 英 宮崎大学教育文化学部附属小学校教諭
中山 迅 宮崎大学教育文化学部教授
宮本伸二郎 宮崎大学教育文化学部附属小学校教諭
原田静男 財団法人 コンピュータ教育開発センター
この他に,宮崎県の公立学校教諭2名(交渉中)と,支援企業からの委員が含まれます。
また,児童・生徒の自主性を尊重し育成するため,上記の委員会とは別に,各学校の指導者の先生方のなかから,「集い」などに関するの実行委員を募り,プロジェクト委員会と協力してプロジェクトを推進していただく計画です。

7.応募方法
全国発芽マップ2000の参加申し込みページ
 http://www.fes.miyazaki-u.ac.jp/map2k/offer.htm
から直接申し込んで下さい。
また,電子メールでの申し込みも受け付けます。電子メールに以下の項目を記入し,nakanisi@fes.miyazaki-u.ac.jp宛にお送り下さい。
・ 担当の先生のお名前(ふりがなもお付け下さい)
・ 所属する学校名(例:○○県○○市 □□小学校)
・ メーリングリストに登録するメールアドレス
・ 学校等のホームページのURL(学校にホームページがある場合)
・ ご意見等

8.募集期間
平成12年5月29日(月) から 平成12年6月12日(月)
(種まき日の都合で上記期間を設定していますが、基本的に参加時期に制限は設けておりません。募集期間以外でも、参加のご希望があれば是非ご参加ください)

9.プロジェクトの期間
平成12年5月から平成13年1月末まで

10.参加申し込みに関する問い合わせ先
財団法人 コンピュータ教育開発センター(CEC)
ネットワーク利用促進部
E-Mail:
TEL:
FAX:
net@cec.or.jp
03-3593-1804
03-3593-1806

11.実施内容に関する問い合わせ先
全国発芽マップ幹事校
宮崎大学教育文化学部附属小学校
担当者: 中西 英(発芽マップ・算数担当)
E-Mail: nakanisi@fes.miyazaki-u.ac.jp

12.参考情報
インターネットを活用した植物の栽培育成マニュアル(pdf形式 591KB)
※ご覧いただくにはAcrobat Reader4.0が必要です。
昨年までの活動内容
http://www.cec.or.jp/e2/seika/reji/Amiya.html


本年度は「全国発芽マップ」の参加校の児童・生徒及び教職員の代表者が集まる「集い」を企画中です。また、「集い」での発表者や実行委員を、「全国発芽マップ」参加校の中から募集する予定です。詳細は、6月中旬以降に参加校に連絡する予定です。
以上

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