「全国発芽マップ」は,1995年(平成7年)に100校プロジェクトの中の企画の一つとして始められた,インターネットを活用した栽培学習です。この企画は,新100校プロジェクト,Eスクエアプロジェクトに引き継がれて,今に至っています。この企画での約束事は,同日,同時刻に一斉に全国で同一の植物の種子を蒔いて栽培するということだけです。参加校は,その成長の様子や児童・生徒の活動を電子メールやホームページ,さらには電子掲示板等で情報交換します。さらに,データをまとめて発表するなどの交流を図ります。このようにインターネットを活用する協働的な学びの場が「全国発芽マップ」です。
ここには,「すべての活動を参加者がつくっていく」という文化があります。そして,児童・生徒と教師の能動的なかかわりが大切にされます。また,この企画には,栽培する植物などの「自然」そのものから,あるいは,インターネットを通して接する人々から直接学ぶことが重視されるという特徴があります。インターネット上の二次情報から学ぶということを,児童・生徒に期待するのではないのです。こういった活動を通して,理科や社会科等の教科のねらいを実現すると同時に,総合的な学習へ発展することをねらっています。
今年度は、秋口を目処に、全国の参加校が一堂に会しての「集い」を企画中で、その「集い」の実行のための委員や、発表者などを、参加者の中から募る計画です。
この企画の主旨にご賛同いただける多くの学校の先生方と,児童・生徒の皆さんにご参加いただけると幸いです。 |