1) これらの定理が導かれた背景となる幾何学的現象をコンピュータ上に作る。
2) 図形を計量的に捉え,そこから得られる幾何学的事実を考察させる。
3) 計量的に集約されたデータから,数学的事実を推論させる。
4) 個別情報をいくら増やしても,数学的な真理としては認められないことを確認し,論証の必要性を認識させる。
5) 数学的な論証を行う。
6) 以上の活動をまとめる。
という経過をたどる。単に数学的事実である「チェバの定理」を既習事項から演緯するのではなく,学習者の操作的活動を通して「チェバの定理」と呼ばれる現象を実体験させることで,学習者に問題事象に対する理解の深化を促し,数学的論証の必要性を認識させると同時に,論証的な思考や記述を行わせる。この学習は,数学学習の目標である「事象を数学的に考察し処理する能力を高め」ることも目指している。
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