1 おいでよあそびのくにへ −お祭りの招待状を作ろう−

(小学校第2学年 生活科)

2 本時のねらいと単元設定の理由

3 利用ソフトの概要

(1)利用ソフト名

キッドピクス(インタープロブ)

(2) 利用ソフトの概要

 マルチメディア対応のお絵かきソフトである。操作は,マウスで画面上端のツールバー及び画面左側に表示される各種のアイコンをクリックするだけで行うことができる。文字や各種のスタンプが用意されており,画面の色や大きさを変えることができる。また,移動やコピー,消しゴム機能,取り消しなど様々な機能が用意されている。音声は,画面に表示されるボタンをクリックすることと,マイクロフォンを使って,16秒間以内で録音することができる。
 このソフトの機能を強化する各種のコンパニオンソフトも販売されており,スタンプの種類なども増やすことができる。

4 コンピュータ利用の意図

(1) 利用場面

 児童が生活科の時間にグループごとに作った作品(宝さがし,おばけやしき,的当てゲーム)と製作したグループの児童をいっしょに写真に撮り,それをイメージスキャナを使ってフロッピーにBMP形式のデータとして保存して置く。本時では,そのデータを児童が,キッドピクスに読み込んで,画面上の好きな場所に移動させたり,スタンプやお絵かき機能などを使い,招待状を作る場面でコンピュータを活用する。
 また,できあがった招待状を児童がフロッピーに保存し,それを先生の所へ持って行き,ビデオプリンターで印刷してもらったり,大型ディスプレイで自分たちの作った招待状を,友だちに紹介するときにもコンピュータを活用する。

(2) 利用環境

1) 使用パソコン
IBM Aptiva Vision 20台 (児童機)
Master 1台(先生機)
2) 周辺機器
OHC,35型ディスプレイ・35型TV 各1台
サーバー パソコン室内LAN

5 本時の展開

(1) 指導計画(12時間扱い) 9/12本時

第1時 どんな遊びができるか話し合う
第2時 グループごとに遊びの計画を立てる
第3時 材料集めと「あそびのくに」の作製
 │
第8時
第9・10時 コンピュータを使っての招待状作り
第11・12時 1年生や他学年の友だち・先生を招待して,「あそびのくに」で思い切り遊ぼう

(2) 目標

友だちと協力して作る楽しさを味わいながら,楽しい招待状を作ることができる。

(3) 展開

教師との関わり      予想される児童の発言,活動    活動への配置

6 今後の実践のために

(1) 利用場面の評価

 児童が,自分たちの作った作品といっしょに写っている写真を,コンピュータを使って加工し,招待状作りをすることで,自分たちの作った物で,「いっしょに遊ぼうよ」というを気持ちを相手に伝えようとする意欲が高まった。

(2) コンピュータ利用の成果

 コンピュータを二人で協力して使うように設定したので,お互いに,「ああしよう,こうしよう。」と相談しながら使っていた。この時,消しゴム機能ですぐに消したり,色を変えたりすることが簡単にできるので,いろいろと試行錯誤しながら試すことができる。このことは,コンピュータだからできることである。
 さらに,出来上がった自分たちの招待状を,フロッピィに保存し,それを教師のところへ持って行き,ビデオプリンターで印刷してもらうことで,児童は自分で,特に意識することなく,イントラネットでの情報の交換(発信)の基礎となる素養を身につけることができた。
( 実践者 幸手市立緑台小学校 小林 喜美代 , 協力者 内田 文雄)


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