学習活動 | 教師の働きかけと予想される児童の反応 | 指導上の留意点 | 時 | |
ある砂漠のオアシスの村に椰子の木がありました。
ある時,王様の一行がやって来ました。王様は家来に「あの椰子の木は,ずいぶん高いな。何mあるんだい?と聞きました。家来たちは困って村の長老に相談することにしました。三人の家来が相談に行くと長老は,それぞれの家来に1m,2m,4mの棒を渡し,笑いながら言いました。「この3本の棒とあの椰子の木の影がヒントじゃ,できるかな?」急いで戻った家来たちは,まず,椰子の木の影の長さを測りました。 影は,5mでした。1mの棒の影は50cm,2mの棒の影は1m,4mの棒の影は2mありました。 三人の中の一人が,「わかった。この椰子の木の高さは10mだ!」と言いました。「えっ,なぜわかったんだい?」「それはね。○○○だから,この木は10mだとわかったのさ。」 さて,この家来は,他の二人になんと説明したのでしょうか。 |
・児童の興味・関心を高めるために説話の形で導入する。(パソコン)
・条件や求答事項を押さえる。 ・児童におおよその見通しへのイメージを持たせる。 |
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1.問題をつかむ | ・説話の形で問題を提示する。
児童の持つイメージ) C1.棒の長さと,影の長さに関係していそうだな。
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・条件や求答事項を押さえる。 | ||
2.既習事項をもとに自分の方法で解決する。 | T.どんな方法で,椰子の木の高さを知ることができたのか考えてみましょう。 | 個に応じた支援を行う。 | 20 | |
パソコンの画面
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3.自分が見つけた方法を発表したり,友達の発表を聞く。 | T.自分のやった方法と比べながら,友達の発表を聞きましょう。 | ・自分はどの友達と似ているか考えさせながら,聞かせる。
・OHCを利用して発表させる。 ・割合の表し方はいろいろあるが,いずれも2と1の割合になっていることに自分達でまとめることができるようにする。 |
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4.棒の長さと,影の長さの割合を整理し,まとめる。
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T.棒と影の長さや,高さと影の長さを割合で表しましょう。
C.棒が1(2・4)で影が1/2(1・2)の割合 C.高さが10で影が5の割合 C.棒と影の長さは,2と1の割合。 C.椰子の木も,高さと影は2と1の割合 |
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5.比の意味と表し方について知る | T.どの表し方が簡単で分かりやすい?
T.2と1の割合を「:」の記号を使って2:1と表します。2:1は「二対一」と読みます。 このような表し方を比といいます。 |
・比は2量を併記して表す,新しい比べ方であることをおさえる。 | ||
6.本時の学習をまとめる。 | ・本時を振り返り,比の関係に着目して比の意味についてまとめる。 |