新100校プロジェクト成果発表会
高等学校部会
鹿児島県河川水辺ネットワークの取組と教材作成等の取組
鹿児島県立鹿児島水産高等学校・情報通信科
武 一正 徳田 一彦
http://www.kasuiko-hs.makurazaki.kagoshima.jp
take@kasuiko-hs.makurazaki.kagoshima.jp
tokuda@kasuiko-hs.makurazaki.kagoshima.jp
はじめに
本校の概要(沿革)
全国水産高校インターネットへの参加(平成9年度発足)
鹿児島県教育ネットワークへの参加(平成10年度発足)
100校プロジェクト、新100校プロジェクト
【今年度の主な実践活動の報告】
1.鹿児島県河川水辺ネットワークの発足@鹿児島高等専門学校の主催
*本校の栽培工学コースの取り組み@枕崎港周辺及び花渡川等の調査
枕崎市内を南北に流れる約10キロの「花渡川」やその周辺の枕崎港海域での水質検査が中心で、体験的学習を通して水産に関する基礎的な知識と技術を習得し、栽培漁業の中の特に漁場環境への関心を高めると共にネッワ−ク活用へと展開する取り組みである。
調査項目としては測深、水色、透明度から溶存酸素量、pH、化学的酸素要求量(COD)やPO4-P,NH4-Nなどの栄養塩類等の定量に至るまで多用な測定を実施。もちろん水産高校生に不可欠な操縦技術や船体構造の学習、小型船舶操縦士の免許取得も配慮し進めた。
特に力を入れた学習内容は、鰹節製造によるドリップの影響や、花渡川流域の底質の粒度組成や強熱減量などを調査すること。河川の「運搬作用」やさらに底質のCODについても調査・考察する予定である。
今回の狙いは、河川水辺のネッワークの海洋観測実習で家庭排水をはじめ、養鶏、養豚場、鰹節工場などからの排水が河川を通し海をどれだけ汚染しているかを調べること。
環境問題の取り組みの準備につながるもので、作業としては楽しいものだった。全体的な考察と情報発信はある程度、昨年度分と共に下記のURLにある。
http://www.satsuma.ne.jp/kasen-net/kasuiko
*現在の参加校 :小学校・・3校
*中学校:1校 高校:2校 企業:1社 プロパイダー:1社
2.デスクトップ型テレビ会議システムの活用(NTTのPhoenix)
*宮崎市立本郷小学校との交流、*鹿児島県郡山町立郡山中学校との交流、
*屋久島町立岳南中学校・・・電子掲示板を使用
3.地域での取り組み
:市民講座の実施・・夜間に集中して実施
:実技講習会・・・・日曜日に開催
:電話での技術相談等
:鹿児島県高校視聴覚部会、研究団体への参加
:鹿児島県20校インターネットプロジェクト主管
4.海外の学校との交流
:北アイルランドの学校との交流、:ハワイの高校との交流
:韓国の水産高校との交流、:大垣農業高校との交流
5.教材作成の取り組み
:手旗信号の動作を動画にする取り組み
:モールス信号のHTML化(欧文と和文)
*「モールス信号に時代の波」→衛星通信利用へ
「SOS信号を廃止:海上で救助を求めるモールス信号の遭難通信」が世界の海から姿を消した、今後は衛星通信を利用した海上遭難安全システム(GMDSS)へ移行
1912年に北太平洋で沈没した豪華客船・タイタニックが初めて打電したとされるSOSが役目を終えた。日本の通信拠点も閉鎖した。
6.その他の取り組み
:ホームページ作成、桜前線、彼岸花、ケナフの栽培と紙すき
:こねっとプラン参加校(鹿児島の県立高校は4校)
7.本校へのアクセス回数の分析
:時間帯、曜日、一日平均、月平均、年間統計、国別
8.本校としての成果及び課題等・・・
:水産業界を取り巻く厳しい環境に対応した水産教育の改善と活性化のためにもネットワークは是非維持したいと思っている。
*:設備の更新の問題、専用回線の維持の問題、専門高校としての問題
9.部会報、機関誌等への寄稿
:鹿児島県視聴覚部会の機関誌、:研究会への投稿
:日本教育新聞への投稿、:鹿児島県高校PTA新聞への投稿等
平成10年度 新100校プロジェクト成果発表会