E-Square ProjectEスクエア・プロジェクトホームページへ 平成13年度 成果報告書
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インターネット教育利用の情報教育的効果に関する調査研究

1. 調査・研究の概要
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1.1 調査の目的
 インターネットの教育利用の教育的効果として「子どもたちの興味・関心」や「情報活用能力」が高まった(または高まったと感じる)と報告されることが多いが,どのような実践授業により,どのような具体的な効果が得られたかという報告は少ない。
本調査研究は,「インターネットの教育利用」の実践によって,「子どもたちの興味・関心」や「情報活用能力」等に関して,具体的にどのような好ましい変化(教育的効果)が得られたかを,教育現場の先生方の生の声として収集し報告書としてまとめ,情報提供することによって,今後「インターネットを利用した教育」を実践しようとしている先生方の指針や参考となるようにすることを目的とした。
なお,好ましくない変化(悪影響)についても収集した。
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1.2 調査の背景
 情報技術の急速な進展に伴い,教育の世界にも大きな情報化の波が押し寄せている。これに伴い,情報教育への対応を柱とした学習指導要領の改訂や教育現場におけるインターネット利用環境の全国的な整備などが進められている。
 このような状況にあって,インターネットの教育利用がもたらす教育的効果について実践校の実態調査をもとに報告書としてとりまとめ,これからインターネットに接続し教育利用を始める学校やこれを支援する各種教育機関,団体,企業を含め,我が国の全ての教育関係者に対して,情報提供を行うことはインターネットの教育利用の普及促進に大変重要であると考え,本調査研究を実施した。
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1.3 調査研究方法

(1)調査対象
 平成13年度Eスクエア・プロジェクトの学校企画実施校(50校)に調査協力依頼をし,そのうちの23校の協力を得てアンケートによる調査を実施した。

(2)調査回数
 Eスクエア・プロジェクトの学校企画では,授業実践の開始が一学期の終わり(7月)から二学期の始まり(9月)であるため,アンケート調査は二つのグループに分けて実施した。二学期の授業実践後の調査と三学期の授業実践後の調査の2回である。

(3)調査項目とアンケート用紙の種類
主な調査項目は以下の通りである。

  • インターネット環境
  • 学習テーマ
  • 学習テーマへの興味・関心の向上
  • 情報活用能力の向上
  • インターネット利用のマイナス面

 また,以下のようにアンケート用紙を3種類用意し,インターネットを利用した実践授業の後,教師,児童生徒に記入をしてもらった。 
<書式a>
 学校のインターネット環境やどのようなねらいを持った授業を実施する予定か事前調査のための調査シート
<書式b>
インターネット環境を利用した実践授業によりどのような効果や変化があったのか教師から意見・感想を求めるための調査シート。
 本アンケート用紙による調査が今回の主たる調査項目
<書式c>
 インターネット環境を利用した実践授業はどうであったか,児童・生徒から意見・感想を求めるための調査シートであり,補助的な参考データとして調査した。

(4)実施手順
平成13年11月15日 協力候補校へ調査依頼用紙(書式a)を配布
平成13年12月 5日 調査協力校へ調査用紙(書式b,c)を配布
   書式bは教師用,書式cは児童・生徒用で20部を郵送
平成13年12月27日 第1回(二学期実施)分アンケートの回収完了
平成14年 2月 1日 第2回(三学期実施)分アンケートの回収完了
平成14年 2月28日 集計による報告書を作成

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1.4 調査対象校とその数
 平成13年度学校企画実施校から協力校を募集した。調査対象校はあらかじめ書式a.を配布し,調査概要を説明し,協力していただける学校とした。 

(1)書式a

27校
内訳 小学校(14校) 中学校(6校) 高等学校(4校) 盲・養護学校(3校)

(2)書式b

23校
内訳 小学校(14校) 中学校(4校) 高等学校(4校) 盲学校(1校)

(3)書式c

20校
 
内訳
小学校(12校223名 男子児童106名 女子児童117名)
中学校(4校67名 男子生徒35名 女子生徒32名)
高等学校(3校59名 男子生徒36名 女子生徒23名)
盲学校(1校15名 男子7名 女子8名)
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