E-Square ProjectEスクエア・プロジェクトホームページへ 平成13年度 成果報告書
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「酸性雨/窒素酸化物調査プロジェクト」実践研究報告書

5. 研究のまとめ

 本報告では,継続的に行われてきた本プロジェクトの全体像を確認するとともに,本年度の活動/研究の経過及びその結果を記述した。
 活動の1つ目の柱「教材化の推進」では,これまで7年間の活動で蓄積されたデータの活用方法を提案した。データを活用した活動の1つの方向性及び見解を示したものであり,各学校が独自の活動に取り組む際の基本情報としても有意義なものになったと信じている。これまで苦労してデータを観測してきた児童/生徒/教員にとって,自分達のデータからこうした統括的な分析/解析結果が示されたことは,今後の活動の大きな励みになるであろう。専門家の分析結果も考慮した高レベルなものではあるが,現場教員の視点で分析しており,多くの学校での取り組みに際して参考になるものであろう。今後の議論/交流に発展させていきたい。
 また,多くの学校における取り組み/実践事例を調査/収集の上,上記,データの活用方法とともに実践マニュアルにまとめた。環境教育をキーワードにある目的を共有しながらも,教員の熱意とアイデアにより多様な取り組みが行われていること,その試行錯誤の様子を盛り込めたものと思う。こうした事例をステップとして,これまでの参加校でも,これから同様の活動を行おうという学校でも,より有意義な実践活動が行われることを祈る次第である。
もう1つの柱「プロジェクト運営体制の研究」では,地域展開し進んだ取り組みを行っている事例を実際に訪問するなどして調査を行った。また,他機関との協働の可能性を求めて,各機関を訪問,意見交換などを行った。こうした活動により問題点/課題を再確認するとともに,プロジェクトの今後の方向性/検討ポイントの考察を行った。
 本年度の研究結果を踏まえて活動を深め,息の長いプロジェクトとして継続させていければと思っている。

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