E-Square ProjectEスクエア・プロジェクトホームページへ 平成13年度 成果報告書
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「ネット社会の歩き方」レッスンキット

9. まとめ
 実践授業内容の報告と留意点,課題を整理し,教育的先進性の観点から実践研究の成果をまとめる。
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9.1 実践授業報告

 次ぎの学校において実践授業を実施した。
 ○山梨大学教育人間科学部附属小学校
 ○松坂市立中部中部中学校
 ○玉川学園高等部
 ○大津市立瀬田小学校
 ○清泉女学院中学高等学校

(1)山梨大学教育人間科学部附属小学校
a.授業内容
 授業を実施した学年は4,6年,期間は平成14年1月15日〜24日,一斉授業5時間,個別授業5時間合計10時間行った。授業のねらいとしては,「インターネットを利用した情報検索の注意点を知る」「インターネットを利用した情報発信の注意点を知る」「インターネットを利用したコミュニケーションの注意点を知る」の3点であり,その授業の中で学習ユニットを利用した学習を実施した。
 一斉授業では,「02 Webサイトの情報を活用しよう」「03 こんなWebサイトに気をつけて」「24 チャットで個人情報は言わない」「25 チャットの危険性」で用いた。個別学習では殆どの学習ユニットを子どもたちが分担して学習した。
 教師の立場での評価アンケートがあり,教材ソフトウェアやカリキュラムをその項目に従って評価してみると以下の様になった。
 指導する教師にとって,有効な教材,使いやすい教材であり,それは,学習する内容(問題場面に出くわすというより,知識として身につけさせたい内容)として有効。
 活用する児童生徒にとっても有効な教材,使いやすい教材,内容がわかりやすい。
 学習ユニットの見せ方の評価は一斉学習用は途中で終わっているので,その後を考えることができるのがよい。個別学習用は最後の説明画面での字数が多いと読まない子もいる。
 プレゼンテーション資料は概略を知るのに役立つ。ワークシートは記入が多いと時間がかかるが,学習の振りかえりには有効。

b.まとめ
 小学校4年生2クラスと6年生3クラス合計186名が学習ユニットを活用した授業にそれぞれ2回ずつ取り組んだ。4年生はこれまで行ってきた外部の人々とのメール交換やwebページに公開してきた内容から「個人情報を公開する危険性」について考える学習をまず1時間行った。その際,一斉学習用の学習ユニット「24 チャットで個人情報を言わない」のアニメーションをいっしょに見た後,その後のアニメーションの展開を予想させ,どうしてそのような危険性が予想されるのか,見たアニメーションに潜んでいた「個人情報を公開していた場面や登場人物の気持ちを考える学習」を行った。6年生は一斉学習用の学習ユニット「02 webサイトの情報を活用しよう」と「03 こんなwebサイトに気をつけて」を使って,検索エンジンの使い方やトラップサイトの危険性を考えていった。
図53 山梨大学教育人間科学部付属小学校
図53 山梨大学教育人間科学部付属小学校

 どちらの学年も一斉学習後,個別学習用の学習ユニットでさらに1時間学習を続けた。子供たちは個別学習用の学習ユニットでは,解説画面まで食い入るように読んでいた。
 指導にあたった教師(合計5名)も,事前学習会を開いて学習ユニットの内容を確認した上で授業に臨んだ。「こんな危険性もあるのか,こんな使い方もあるのか」と,教える前にこれまで知らなかったことを勉強できたと感嘆していた。また一斉学習用は,ストーリーの途中で考えさせるようになっており,その後の展開を予想するいろいろな意見が出て,子供たちが考えを深めることができた。

(2)松坂市立中部中部中学校
a.授業内容
 2年生合計5時間の一斉授業において,インターネットを利用した情報発信とコミュニケーションの注意点を学習する時間のなかで,学習ユニット「06 ネットで悪口が罪になる」「07 おもしろ半分では無責任」を利用した授業を次の様に行った。
(導入)
 ・教室内ネットワーク上の掲示板の使い方を説明
 ・掲示板に書き込みをさせる
 ・しばらく掲示板上で会話をさせる。
(展開)
 ・掲示板にふざけた内容や悪口が書き込まれたら,それを取り上げ,これについて,どう思うか質問する。
 ・学習ユニットを提示する。
 ・教室内ネットワークとインターネットとの与える影響の大きさの違いについて考えさせる。
(まとめ)
 ・ネット上への公開は大きな責任がともなうことを確認する。
  (逮捕されたり,裁判に発展した例を示す)
 この問題を自分の問題として考えさせるために,最初に掲示板を使って会話をさせた。友達どうしの気軽さもあって,予想通り友達の悪口をふざけて書く生徒が出てきた。この問題を考えるポイントの一つは公開範囲とそれによる影響の大きさであるため,この授業展開と学習ユニットで,教室内でのいたずらとは次元が違うことを理解させることをねらいとした。
 教師の立場での評価アンケートがあり,その項目に従って教材ソフトウェアやカリキュラムを評価してみると以下の様になった。
 指導する教師にとってアニメーションで生徒も理解しやすいく,有効な教材。学習ユニットを途中で止めて,質問をなげかけるなど,一斉授業にも対応できる使いやすい教材。活用する児童生徒にとって,生徒の日常生活に即したストーリーのため身近な問題として考えやすく有効で使いやすい教材。アニメーションでしたしみやすく,内容がわかりやすい。

b.まとめ
 先ず,電子掲示板に自由に書きこみをさせて,その後,発言の中にふざけた内容や悪口が書き込まれているか,皆で見ながら,どう思ったか発言させた。その後,学習ユニットを見せた。アニメーションのため学習テーマに対する興味・関心も高まり,生徒の日常生活に即したストーリーのため身近な問題として考えられた。学校内ネットワーク内とインターネットの影響の大きさの違いについて考えさせ,教室内でのいたずらとは次元が違うことを理解させることができた。

(3)玉川学園高等部
a.授業内容
 2年生2クラス69名,1年生1クラス37名で「インターネットを利用した情報検索の注意点を知る」「インターネットを利用した情報発信の注意点を知る」「インターネットを利用したコミュニケーションの注意点を知る」「インターネットを利用した取引(契約やネットショッピング)についての注意点を知る」「携帯電話利用の注意点を知る」を授業のねらいとして,先ず学習ユニット「01 無料ダウンロードは慎重に」「18 マルチ商法に注意」「22 ネット上のあぶない出会い」「29 クレジットカードの取扱いは慎重に」「30 ネットショッピングの活用」を用いて個別学習を実施し,ワークシート記入後,教師が理解状況を確認した。その後,一斉学習で疑問個所の内容を確認,理解を深めた。
 教師の立場での評価アンケートがあり,教材ソフトウェアやカリキュラムをその項目に従って評価してみると以下の様になった。
 指導する教師にとって,有効な教材。使いやすい教材。扱うテーマ数に満足。
 活用する児童生徒にとって,有効な教材。使いやすい教材。内容自体は理解できるが,解説にやや難しい用語表現があり,詳しい解説が必要であり,わかりにくい部分があった。特に「01 無料ダウンロードは慎重に」と「18 マルチ商法に注意」。
 指導事例については,「01 無料ダウンロードは慎重に」の海外接続のしくみを理解することは,難しい。特に,海外との取引の場合の治外法権等は,日常生活では体験しにくいことなので,被害にあっても消費者側から何もできないことが,高校生には,納得できないようであった。 
 「18 マルチ商法に注意」は知識として理解できたようだ。実際に被害にあっている生徒もいたので体験談がいっそう役に立った。「22 ネット上のあぶない出会い系」は身近な問題であり,非常に興味を覚えたようであった。「29 クレジットカードの取扱いは慎重に」「30 ネットショッピングの活用」はショッピングより,オークション等に参加している生徒が多い,そのため,用語の知識理解に,個人差が目立った。
 ワークシートについては,生徒個人の学習理解の程度を教師が理解するために,有効に利用できたと思う。
 電脳商店街(ショッピング体験)については,ネットショッピングを体験したことがない生徒でも,楽しく学習することができた。しかし,それぞれの商店について,どこが悪いのかについて完全に理解できている生徒は少なかった。授業時間の関係でゆっくり時間が取れなかったが,多くの学習時間がかけられる場合には,深い学習が可能であると思う。
b.まとめ
<有効性について>
 「ネット社会を安全に,楽しく,賢くすごす」教材として,有効活用できる内容であると思う。今後,より多くの教師(インターネットを利用したことが少ない教師等)が利用するためには,
 ●学習指導案,学習事例集の充実
 ●ワ−クシ−ト項目の精査
 ●(教材内で利用した専門)用語集の作成(それぞれの専門用語にリンクをはると個人学習が行いやすい)
<学習テーマの範囲,深さについて>
「01 無料ダウンロードは慎重に」
 自宅でインターネットを利用していない生徒には,内容が理解しにくかった。
「18 マルチ商法に注意」
 知識としては理解できたと思う。携帯電話を利用して,生徒間にこのようなメールが,行き交っていることを,教師側が教えられた。
「22 ネット上のあぶない出会い系」
 身近な内容であったため,理解しやすかった
「29 クレジットカードの取扱いは慎重に」
 クレジットカードを持てる年齢ではないので,クレジットカードのしくみ理解で時間を費やしてしまった。さらに,カード番号を盗むという個人の倫理的な内容と個人情報を守るという二つのテーマが重なっていたため,生徒の学習の興味や内容理解が,生徒個人ごとに,別れてしまったようであった。
「30 ネットショッピングの活用」
暗号化のしくみを理解させることが,難しかった。
<生徒の興味関心について>
 生徒が学習テーマについて,興味を持つことができたと思う。
<生徒の理解について>
 授業後,学習テーマについて,理解が深まったか,行動できるようになったかなど理解は深まったと思うが,行動に関しては不明
<ソフトウェアの課題について>
「01 無料ダウンロードは慎重に」のユニットで,最後まで学習が進んで,左矢印三角ボタンを押すと,PC画面が固まってしまうトラブルが多数発生した。こちらのPCやネットワークが原因なのかもしれないが詳細は不明。

(4)大津市立瀬田小学校
a.授業内容
  実施日時:平成14年1月28日(金) 5時間目から1単位時間
  実施場所:コミュニケーションセンター(コンピュータ室)
  学年,クラス,生徒数:5年1組 38名
  実施内容:一斉学習形式で 課題提示型(解説画面無し)学習ユニットで授業。
       プレゼンテーション資料による解説と授業後ワークシートへの記入。
  使用した学習ユニット名称:「04 大人向けの情報に注意」,「05 危険な情報に注意」,「15 コピーしていいの」
b.評価内容
○有効性について
 このプロジェクトの狙いである「ネット社会を安全に,楽しく,賢くすごす」教材として,有効活用できる内容か,そして,どのように利用すれば役立つかなど授業をとおして評価した。
 授業の一要素として有効に活用できる教材であると思う。
 今回は,課題提示型(一斉授業用)の教材を用いて,クラス全体の話し合いを進めていく中で授業を行った。小学校の場合,このように全体で話し合う事が非常に大切であると思うので,このような課題提示型の教材はありがたいと思う。
○学習テーマの範囲,深さについて
 使用してみて,説明している範囲や深さは適当であったかを評価した。
 ネットワークに精通している児童にとっては問題ないが,あまりネットワークと関わりを持っていない児童には状況の理解が少し難しかったかもしれない。
○生徒の興味関心について
 生徒が学習テーマについて,興味を持ったかを評価した。
 すべての教材に関心を持って取り組んだ。対象にした教材以外のアニメも見てみたいという声が多くあった。
○生徒の理解について
 授業後,学習テーマについて,理解が深まったか,行動できるようになったかなどを評価した。
 学習テーマに関して理解が深まり,正しい判断ができるようになったと思える。
○ソフトウェアの課題について
 操作性や文章のミスなど,特に問題はなく,教材を閲覧することができた。

(5)清泉女学院中学高等学校
a.実施概要
  実施日時:2002年1月21日(月)と1月28日(月)
         7時間目「インターネットゼミ」
  実施場所:コンピュータ室
  学年,クラス,生徒数:高校1年17名 希望者のクラス
b.授業の進め方
 <1月21日(月)>
 まず「一斉授業方式」で「09 確かな情報を発信しよう」をプロジェクタに映し出すとともに手元のパソコンでもそれを見ながら,教師が口頭で説明をする。ところどころ発問をして,生徒の答えを引き出しながら少しずつ見ていった。
 それを見終わってから,各自のパソコンからアンケートを記入した。
 つぎに,「22 ネット上のあぶない出会い」を開き,同じように簡単に説明を付けながら見て,アンケートに記入した。
 その後はさらに興味のあるユニットを開き,自分で見ながら感想を書き込むようにすすめた。
 
 <1月28日(月)>
 2回目の授業では「電脳商店街」を訪れた。
 まず,「木星商店」に行くようにすすめ,実際に最後まで見ていくと,間違ってたくさんのものが送られてきてしまったけれど,何がいけなかったのかの原因を探すようにした。
 それが終わったら,他の店も訪ねていくように個別学習の形で進め,それが終わったらアンケートを記入するようにすすめた。

c.報告内容
○有効性について
 高校1年生には,アニメが小学生向けかなという感じで少し幼すぎた感じがした。でも結構楽しんでみていた。中には「フラッシュ」のアニメに興味を持つ生徒がいて,こういうのを作ってみたいという生徒もでてきたりした。
 学習したテーマが「分かり切ったこと」という感じを持っているせいか,内容的に新しいことを教わったという感じはなかったが,こういうアニメ風のものを通じてネチケットを学ぶのは結構有効だと思う。生徒も「改めてしてはいけないこと」を確認したようだ。
○学習テーマの範囲,深さについて
 「09 確かな情報を発信しよう」というテーマで,では「確かな情報だったらこのように発信していいのだろうか」,「営業妨害になることはみな発信してはいけないのだろうか」「肯定的評価ならいいのだろうか?」などのテーマで実際のサイトを見ながら,さらに考えさせていけたらと思った。時間があったら「告発サイト」や「グルメ情報のサイト」の分析もしてみるのも有効であると思う。
 「22 ネット上のあぶない出会い」というところも結構興味を持っています。実際にそういうところを訪ねてみたいという欲求が今の高校生にも結構あるようだ。ただ実際に会いに行くというのはアブナイというのを認識しています。ここもさらにつっこんでいけるところである。「なぜ出会い系サイトを訪れたかったのか」「会わなければいいのか」「匿名であればいいのか」などの発問をかわしながら,生徒とともに考えられるようになれば,おもしろい授業になると思う。
 「電脳商店街」の仕掛けも結構興味を持っていたようです。こちらの方が生徒と対話を作り出すという展開は作りづらく,より個別学習的になると思う。
○生徒の興味関心について
 生徒も結構興味を持ったようだ。何か新しいことを学ぶということはなかったが,こういうようにネット上でシミュレーションをして仮想的に失敗の体験をするという構造には興味を持ったようです。
 「なぜこうなったのか?」「ではどうすればよかったのか?」などこのアニメを素材にして生徒との会話ができるというのがこの教材の最大のメリットであるような気がする。
 これを素材にして,クラス内のネットワークの掲示板やチャットのシステムを使いながら,ディスカッションをするというのが良いと考える。
○生徒の理解について
 生徒の理解は既にふれたように新しいことを学ぶという点では少なかったが,このようなネット上で仮想体験をして失敗するということには興味を持ったようだ。仮想体験を通じて,改めて確認をするという声があった。
 個別学習的にひとりで体験するだけでも結構理解が深まると思う。学校での学習の後,家で再びこのサイトを訪れて,別なところを見るというところまでいけたら,良かったが,残念ながらそこまでいった生徒はいなかったようである。
○ソフトウェアの課題について
 特に問題は無く,よくできていると思う。

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9.2 教師のアンケート結果集計

  実践授業を行ったあと,アンケートを回収し,集計を行った。
(1)アンケート集計結果
  それぞれのアンケート項目にチェック(そう思った)件数と割合を示す。
a.有効性について
  教師にとって有効な教材か? 8/8(100%)
  師にとって使いやすい教材か? 6/8(75%)
  教師にとって使いにくい教材か? 0/8(0%)
  生徒にとって有効な教材か?  8/8(100%)
  生徒にとって使いやすい教材か?  6/8(75%)
  生徒にとって使いにくい教材か? 0/8(0%)
b.学習テーマの範囲,深さについて
  教師にとって扱うテーマ数に満足か? 4/8(50%)
  教師にとって扱うテーマ数が少ないか?  0/8(0%)
  生徒にとって扱うテーマ数が少ないか?  0/8(0%)
c.生徒の理解について
  教師にとってわかりにくい教材か?   0/8(0%)
  生徒にとって内容がわかりやすいか? 4/8(50%)
  生徒にとってわかりにくいか?  1/8(13%)
  生徒にとって内容がわかりにくいか? 1/8(13%)
d.ソフトウェアの課題について
  生徒にとって表示が速いか? 1/8(13%)
  生徒にとって表示が遅いか? 0/8(0%)

(2)主な意見・感想
a.有効性について
○インターネットを使う上での注意点,モラルやマナーについて,具体例を示しながら学習を進めることができました。途中,考えさせる場面が用意されており,子どもと共に進められました。(小学校) 
○ユニット02,34は学習する内容(問題場面に出くわすというより,知識として身につけさせたい内容)として有効。(小学校) 
○一斉学習用は途中で終わっているので,その後を考えることができるのがよい。個別学習用は最後の説明画面での字数が多いと読まない子もいる。(小学校)
○今回は,課題提示型(一斉授業用)の教材を用いて,クラス全体の話し合いを進めていく中で授業を行った。小学校の場合,このように全体で話し合う事が非常に大切であると思うので,このような課題提示型の教材はありがたいと思う。(小学校)
○学習ユニットを途中で止めて,質問をなげかけるなど,一斉授業にも対応できる。(小学校)
○ネット社会の問題点をよくとらえていて有効かつ使いやすい教材である。(小学校)
○生徒の日常生活に即したストーリーのため身近な問題として考えやすい。(中学校)
○でているテーマが「分かり切ったこと」という感じを持っているせいか,内容的に新しいことを教わったという感じはなかったのですが,こういうアニメ風のものを通じてネチケットを学ぶのは結構有効だと思います。生徒も「改めてしてはいけないこと」を確認したようです。(高等学校)

b.わかりやすさについて
○まず,ユニット06と24を一斉学習の教材として使いました。メールの使い方,チャットの危険性がわかりやすい具体例であったと思います。(小学校)
○アニメ化されているので,子どもにも理解しやすい。(小学校)
○アニメーションで生徒も理解しやすい。(中学校)
○内容自体は理解できるが,解説にやや難しい用語表現があり,詳しい解説が必要であった。特に,学習ユニット番号01,18(高等学校)
○ただ一点・・・ユニット06の場面で同じクラスのカオルさんとクミコさんが24の場面ではお互い顔も(?)住所も知らない・・・と言う設定になっています。どちらかの場面で人物の名前を変えると,無用な混乱が避けられると思います。(小学校)
○4年生では,解説の部分が少しむずかしいのか,読むのがめんどうなのか,読まずにおわってしまう子もいました。小学生向けの解説は,もう少しやさしい表現でもよいかなと思いました。(小学校)
○学習テーマに関して理解が深まり,正しい判断ができるようになったと思える。(小学校)
○考えさせる場があるからこそ,わかりやすい教材となる。たいへんよかった。(小学校)
○小学校4年生が使うことを考えると,音声が出たほうが良い。(漢字が読めない子がいる。)(小学校) 

c.範囲,深さについて
○ネットワークに精通している児童にとっては問題ないが,あまりネットワークと関わりを持っていない児童には状況の理解が少し難しかったかもしれない。(小学校)
○「09 確かな情報を発信しよう」というテーマだったら,では「確かな情報だったらこのように発信していいのだろうか」,「営業妨害になることはみな発信してはいけないのだろうか」「肯定的評価ならいいのだろうか?」などのテーマで実際のサイトを見ながら,さらに考えさせていけたらと思いました。時間があったら「告発サイト」や「グルメ情報のサイト」の分析もしてみたいと思いました。(高等学校)

d.興味関心について
○ユニット22は身近な問題であり,非常に興味を覚えたようであった。(高等学校)
○電脳商店街(ショッピング体験)について,ネットショッピングを体験したことがない生徒でも,楽しく学習することができた。
 しかし,それぞれの商店について,どこが悪いのかについて完全に理解できている生徒は少なかった。(高等学校)
○子どもたちは,とても興味深く学習していました。(小学校)
○すべての教材に関心を持って取り組んだ。対象にした教材以外のアニメも見てみたいという声が多くあった。(小学校)
○アニメーションでしたしみやすい。(中学校)
○「22 ネット上のあぶない出会い」というところも結構興味を持っています。実際にそういうところを訪ねてみたいという欲求が今の高校生にも結構あるようですね。ただ実際に会いに行くというのはアブナイというのを認識しています。ここもさらにつっこんでいけるところでした。「なぜ出会い系サイトを訪れたかったのか」「会わなければいいのか」「匿名であればいいのか」などの発問をかわしながら,生徒とともに考えられるようになれば,おもしろい授業になると思います。(高等学校)
○生徒も結構興味を持ってくれたようです。                                 
 何か新しいことを学ぶということはなかったのですが,こういうようにネット上でシミュレーションをして仮想的に失敗の体験をするという構造には興味を持ったようです。そこはさすがに高校生だなと思いました。 
 「なぜこうなったのか?」「ではどうすればよかったのか?」などこのアニメを素材にして生徒との会話ができるというのがこの教材の最大のメリットであるような気がします。これを素材にして,クラス内のネットワークの掲示板やチャットのシステムを使いながら,ディスカッションをするというのがいいのかもしれません。コンピューター教室で,口頭で話し合うというのは生徒には結構難しいのですね。だからネット上で話し合うというのと結びつけて授業の展開ができたら,おもしろい授業展開になると思います。(高等学校)

e.指導事例について
○ユニッ01トの海外接続のしくみを理解することは,難しい。特に,異なる国の場合の治外法権等は,日常生活では体験しにくいことなので,被害にあっても消費者側から何もできないことが,高校生には,納得できないようであった。
 ユニット18は知識として理解できたようだ,実際に被害にあっている生徒もいたので体験談がいっそう役に立った。
 ユニット29.30はショッピングより,オークション等に参加している生徒が多い,そのため,用語の知識理解に,個人差が目立った。(高等学校)

f.ワークシートについて
○生徒個人の学習理解の程度を教師が理解するために,有効に利用できたと思う。(高等学校)

g.プレゼンテーション資料について
○ユニット06,24共に大変使いやすい(わかりやすい)教材でした。言葉の吹き出しや場面の変わり方なども,わかりやすく,全体指導の後,子どもたちも個別に学習を進めることができました。(小学校)
○概略を知るのに役立つ。(小学校)

h.全体について
○全体的に,個人学習でも,一斉学習でも,楽しく学習できると思う。しかし,現在の高校生のネット活用状況は,知識・技術の個人差が大きく,深い理解ができている生徒と言葉でつまずいてしまう生徒のばらつきが大きかった。(特に,01.海外接続,30.ネットショッピング等)
 今後の課題として,教材用の用語辞典があると便利であると思う。
 また,リンク集も生徒の学習のためには,もう少し数を絞った方が良かったかもしれない。用語がわからない生徒にとって,微妙な言い回しの違いは混乱を生むようだ。(高等学校)
○学習ユニットが情報検索,発信,コミュニケーション,ショッピング・・・と分野(内容)別に分かれており,さらにそれぞれの分野が,具体的な場面と共に細分化されているので,テーマを絞って学習をすることができました。
 それぞれの段階(リテラシー)の子どもたちに,対応できるよう,個別に学習を進められるよう工夫されていることも使いやすさの一つでありました。
 指導する上で一番大切な,しかも一番難しいモラルやマナーについて学習するのに,大変優れた教材です(しかも扱いやすい)ので,これからも活用させていただきたいと思います。(小学校) 
○ボタン表示や,操作表示が見やすい。(小学校)
○これからは個人でパソコンを使用ことが多くなり,一方的に情報が送られてくることもあるので,このような学習はますます重要性を増してくると思います。子どもだけでなく,教師や大人もしっかり学習することも大切でしょう。(小学校)

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9.3 生徒のアンケート結果集計

(1)児童生徒へのアンケート集計
 実践授業を行ったあと,次の様なアンケート項目で児童・生徒から授業,教材ソフトウェアの感想を聞いた。
 平成14年1月30日までのアンケート集計結果をまとめた。

a.有効データ件数 1382件(但し,アンケート項目により,無回答がある)

b.アンケートに答えた児童生徒の校種
図54 校種
 「図54 校種」
小学校130件(12.6%) 中学校775件(74.9%)
高等学校129件(12.5%) その他1件(0.1%)
c.アンケートに答えた児童生徒の性別
図55 性別
 「図55 性別」
男697件(50.4%)  女685件(49.6%)

d.アンケートに答えた授業で使用した教材ソフトウェアの種類

図56 教材ソフトウェアの種類
 「図56 教材ソフトウェアの種類」

296件 (21.4 %) ... 学習ユニット(一斉授業用−解説画面無し)
1076件 (77.9 %) ... 学習ユニット(個別学習用−解説画面有り) 
10件 (0.7 %) ... 電脳商店街

e.アンケートに答えた授業で使用した教材
  165件 (11.9 %) ... 「01 無料ダウンロードは慎重に」
  10件 (0.7%) ... 「02 Webサイトの情報を活用しよう」
  52件 (3.8 %) ... 「03 こんなWebサイトに気をつけて」
  54件 (3.9 %) ... 「04 大人向けの情報に注意」
  49件 (3.5 %) ... 「05 危険な情報に注意」
  72件 (5.2 %) ... 「06 ネットで悪口は要注意」
  35件 (2.5 %) ... 「07 ネットで悪口が罪になる」
  22件 (1.6 %) ... 「08 おもしろ半分では無責任」
  19件 (1.4%) ... 「09 確かな情報を発信しよう」
  12件 (0.9 %) ... 「10 住所や電話番号をおしえるのは慎重に」
  9件 (0.7%) ... 「11 個人情報は公開しない」
  4件 (0.3 %) ... 「12 個人情報は大切なデータ」
  14件 (1 %) ... 「13 他人の絵や文章のコピーは要注意」
  16件 (1.2 %) ... 「14 音楽データ交換サイトは要注意」
  54件 (3.9 %) ... 「15 コピーしてもいいの?」
  6件 (0.4 %) ... 「16 とばく行為は禁止」
  84件 (6.1 %) ... 「17 ネズミ講は禁止」
  96件 (6.9 %) ... 「18 マルチ商法に注意」
  59件 (4.3 %) ... 「19 チェーンメールはカット」
  37件 (2.7 %) ... 「20 スパムメールは無視」
  0件 (0.0 %) ... 「21 契約は慎重に」
  57件 (4.1 %) ... 「22 ネット上のあぶない出会い」
  3件 (0.2 %) ... 「23 携帯電話を賢く使おう」
  27件 (2 %) ...「24 チャットで個人情報は言わない」
  31件 (2.2 %) ... 「25 チャットの危険性」
  4件 (0.3 %) ... 「26 電子掲示板の賢い利用方法」
  21件 (1.5 %) ... 「27 コンピュータウイルスに注意」
  18件 (1.3 %) ...「28 他人になりすまして」
  83件 (6 %) ... 「29 クレジットカードの取扱いは慎重に」
  76件 (5.5 %) ... 「30 ネットショッピングの活用」
  7件 (0.5%) ... 「31 雲隠れに注意」
  97件 (7 %) ... 「32 個人輸入は慎重に」
  4件 (0.3%) ... 「33 発注ミスに注意」
  74件 (5.4 %) ... 「34 ネットオークションの賢い利用方法」
  9件 (0.7 %) ... 「35 電脳商店街」

f.何が問題かわかったか?

図57 問題の理解
  「図57 問題の理解」
844件 (61.6 %) ... よくわかった
490件 (35.8 %) ... わかった
40件 (2.9 %) ... わからなかった

g.問題を以前から知っていたか?

図58 問題を以前から知っていたか
  「図58 問題を以前から知っていたか」
619件 (45.3 %) ... 知っていた
671件 (49.1 %) ... 知らなかった
89件 (6.5 %) ... わからない

h.興味を持って学習できたか?

図59 興味
 「図59 興味」
704件 (51.6 %) ... 興味深く学習できた
627件 (45.9 %) ... 普通
37件 (2.7 %) ... 興味を持てなかった

i.内容がわかりやすかったか?

図60 わかりやすいか
 「図60 わかりやすいか」
891件 (65.3 %) ... わかりやすかった
429件 (31.4 %) ... 普通
48件 (3.5 %) ... わかりにくかった

j.デザインが見やすかったか?

図61見やすいか
 「図61見やすいか」
925件 (67.9 %) ... 見やすかった
419件 (30.8 %) ... 普通
18件 (1.3%) ... 見にくかった

k.操作しやすかったか? 

図62 操作性
 「図62 操作性」
888件 (66.6 %) ... しやすかった
410件 (30.8 %) ... 普通
43件 (3.2 %) ... 操作しにくかった

l.ストーリーが身近で役に立ったか?

図63 役に立つか
 「図63 役に立つか」
738件(58.4%)...役に立った
479件(37.9%)...普通
47件(3.7%)...役に立たない
(2)主な意見・感想
○すごく勉強になるのと,楽しく勉強ができるのでまたやりたい。(小学生)
○絵は文がとてもわかりやすくて,チャットやインターネットの注意が分かりました。(小学生)
○いろいろなことが,くわしくわかるし,マンガせつめいで,とてもおもしろかった!もっと,もっとふやしてほしい!(小学生)
○とてもわかりやすかったので,なにが問題かわかりました。絵もとてもわかりやすかったです。(小学生)
○ストーリーやデザインが分かりやすく,興味を持って学習することができた。(小学生)
○私もパソコンを使う時に個人情報をもらしたり,コピーしたりしないように,気をつけているけど,今回の学習で,あらためて,ネット上の注意がわかってよかった。(小学生)
○ふだんふつうに使っているインターネットが危険でびっくりしました。私がよくやっていることが犯罪にもなっていておどろきました。次ぎからは気をつけたいです。(小学生)
○ストーリーがおもしろかったので興味深く学習できた。(小学生)
○ずいぶん意外なことがいけないことなんだと思った。ソフトのインストールはとくに意外だった。(小学生)
○わかりやすくて,おもしろかった。何がいけないのかが,よくわかった。3種類の絵があって,たのしかった。(小学生)
○絵の一つ一つにくふうしてあってすごくわかりやすかった。(小学生)
○もう一度個人で見てみたい。(中学生)
○ケイタイでもチェーンメールのがあってとても役に立った。これからは気をつける。(中学生)
○声が出たらいいのに。「17 ネズミ講は禁止」 (中学生)
○すごく説明がわかりやすかった。もっといろいろ見てみたい。 「19 チェーンメールはカット」「20 スパムメールは無視」(中学生)
○知らないことがいろいろわかった。「14 音楽データ交換サイトは要注意」「18 マルチ商法に注意」(中学生)
○携帯でもチェーンメールがあってとても役に立った。これからは気をつける。 (中学生)
○授業が楽しかった。 (中学生)
○もう一度個人で見てみたい。 (中学生)
○単純で,簡単すぎると思う。高校生用だったらもっと深くつっこんでもいいんじゃないかと思いました。小中学生だったらすごくいいと思う。「01 無料ダウンロードは慎重に」(高校生)
○もう少し,内容をまとめてもらいたかったけど結構わかりやすかった。「18 マルチ商法に注意」(高校生)
○今まで,そういう問題がある事は知っていたけど,その対処法とかはあまり知らなかったので,すごく勉強になりました。「01 無料ダウンロードは慎重に」(高校生)
○分りやすくてゲーム感覚で学ぶ事ができた。(高校生)
○ネットメディアの楽しさや,気楽さの中に隠れた落とし穴的なものが分かった。
(高校生)
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9.4 まとめ
 実践授業結果から教育的先進性の観点で教材の有効性や課題などをまとめた。

a.興味・関心
 扱うテーマへ興味・関心,および気付きをおこさせるためアニメーション・ムービーを用いて,学習テーマを提示した。この方法はアンケート内容に「アニメで見やすかった」「アニメの絵がかわいかった」などの感想から分析すると,非常に効果があったことが認められる。そして,自分で操作をしながらムービー画面を次々と表示させることで授業への参加意識も高まることが実証できた。
 また,なるべく身の回りの問題事例を題材にしたストーリーであり,学習テーマへの興味が高まったようである。

b.教材の有効性
 教師からの意見・感想や生徒のアンケートから有効性については,高い評価を得た。
<一斉学習の場合>
 教師がプロジェクターに提示し,画面毎に説明や生徒への問いかけをしながら,進める方法では非常に効果がある。但し,教師の事前準備や経験が重要な要素となる。そこで,プレゼンテーション資料も活用して参考資料を提示したり,予めストーリーを確認することで事前の準備ができるようになった。
<グループ学習>
 数人のグループで学習ユニットや電脳商店街を見ながら,問題点を話し合ったり,他の教材やリンク集で調べ発表する形式は生徒達の判断の正しさをアニメーションで見せたり,調べた結果を発表することで知識の定着につながり効果があると判断できる。解説画面もあり,グループ内生徒間でインターネット利用経験の差がある事があり,お互いに教えあいながら学習もでき,より効果的に学習できた。
<個別学習>
 生徒一人一人のペースで学習ユニットを見て学習する場合は解説画面がある学習ユニットで説明内容を良く読み,わからない事はリンク集で調べるという事で,理解の深さや広さの違いはあっても一つの学習テーマを最後まで順を追って学習できるようになった。
 いづれの学習方式であっても,教材ソフトウェア毎に用意したワークシートに記入することで,学習効果の確認ができるので,ワークシートの利活用は有効であった。

c.教材の数と種類
 学習ユニットが34個となり,携帯電話や出会い系サイト,消費者契約問題,インターネットショッピング,インターネット・オークションなどのトラブルの増加にあわせて充実させた。 

d.教材の使いやすさ
 実践授業では使いやすさについて,特に課題は出なかった。 

e.ソフトウェアの機能
 BGMや効果音,ナレーションの追加の要望がこれまで何人かの教師から出たが,次ぎのような考えで要望に対処した。
 操作性の向上のため,学習の邪魔にならないであろうと判断し,ボタンクリック音を入れた。
 ボタンクリック操作が受けつけられたことを知らせるためには有効となった。
 音楽,ナレーションはファイルサイズが大きくなり,教材の普及を目指したダウンロードフリーという考えからは現状の通信速度では対応は無理と考えた。そして,ナレーションはアニメーション・ムービーの吹き出しの表示タイミングと同期を取る必要があり,校種による吹き出し文字の黙読スピードの違いもあり,かえって煩わしくなると考えて止めた。

f.課題
 「教材の数と種類」において,特に携帯電話の急激な普及でモラル,マナー,関連した問題事例などいくつかのテーマを一つの学習ユニットで扱ったが,それぞれのテーマを別々のユニットにして扱った方がより効果があると考える。
 また,同一学習ユニットを小中高生が利用することで,ストーリーや解説内容の焦点が絞りきれず,小学生にとっては難しい,高校生にとってはやさしすぎることがあった。これは制作段階でも推察できたことであり,難しい解説はなるべく最初に小学生用に簡単な説明を入れたが,解説の後半では難しくなった。扱うテーマにより,かえって簡単な説明は誤解も招くこともあり,やむおえないことであった。そのためには用語事典的な機能も必要であると考える。そして,高校生用には高度な内容で別途制作した方が良いテーマもある。例えば,著作権やネットショッピング,携帯電話,契約,コンピュータウイルスなど。 
 教材のダウンロードが自由であり,使いやすさを考慮してソフトウェア毎,カリキュラム毎に1ファイルにすることを考えたが,1ファイル30MB以上になるケースがあり,現状のインフラでは複数ファイルに分けざるをえず,使いやすさは犠牲になってしまった。

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9.5 考察

 約50%の児童生徒がインターネットに関する問題そのものを知らなかったこと,60%以上の児童生徒が問題点や内容を理解したことが判明した。ネット社会特有の問題を理解させるために一方的に情報や知識を提示し,生徒に理解させるのではなく,先ずアニメーションムービーで児童生徒に問題点を気付かせ,興味関心を覚えさせる。そして途中でアニメーションムービーが終わることで,この後どうなるのか,どこかに問題があるのか,どうしたら良いのか,教師が生徒の考えをひきだすことができる。このことで授業が活発になり,生徒も積極的に学習を進めることができ,学習目標の達成に有効な教材であると考える。
 また,教室での授業のあと,放課後・家庭での学習を想定して問題点だけでなく,どこに問題があったのか,どうすれば良かったのか,問題点の対処方法を解説するムービーもそれぞれの学習テーマ毎に用意したので,積極的に学習する生徒にはとても有効であると考える。

 ネット社会が拡張する今日,「ネット社会の利便性と危険性」とともに,ネット社会を生きていく上で身に付けたいモラルやマナーを取り扱う数少ない学習材の一つとして,このレッスンキットの有効性がユーザーによって評価されたと考えられる。今後,多くの学校や家庭で活用されるだろう。その学習成果がこれからのネット社会を向上させていく原動力になると期待している。

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