5.実践授業等の実施内容




5.1 牛久市立岡田小学校


(1)実践授業の内容

    1. 学  年 第6学年
    2. 教  科 修学旅行
    3. 指導目標
      • 集団生活を通して、健康・安全を考慮した集団活動のあり方や社会におけるマナー、モラルなどの公共心を養う。
      • 歴史的文化遺産や自然の景勝地、公共の施設等を見聞することにより、総合的な学習の地域を見直す活動や、社会科で学習した歴史的な内容の具体的理解を目指す。
      • 学年、学級、班活動の中で、責任を果たす態度やお互いに協力しあう態度を育み、お互いの人間関係を深める。
    4. IT活用のねらい
      • モバイル機器のメール機能を活用して班活動での連絡調整を行い、スムーズな活動が出来るようにする。
      • 総合的な学習の時間で各自の追求課程で、モバイル機器の動画撮影を用いて施設設備等の撮影や、インタビューをして、帰校後にスタディノートを用いて纏めることができる。
    5. 日 程

    第一日 小学校集合・出発→国会議事堂見学→日本科学未来館見学・昼食→鎌倉大仏・集合写真→ホテル着
    第二日 ホテル出発→鶴岡八幡宮及びその周辺(鎌倉地区班別研修・昼食 )→小学校着


(2)実践の様子

 第 6学年は総合的な学習の時間で、各自の興味をもとに一人一人研究を行っている。児童は、修学旅行で鎌倉市内について事前に調べて計画を作り、班別で実際に調査する活動を行った。その活動の中で教師との連絡手段として、モバイル機器のメール機能を活用した。それぞれの機器に事前に、教師の携帯電話のメールアドレスを登録しておき、すぐに連絡が取れるように設定した。児童は、動画を取りながら調べ学習を進め、時間の連絡や質問等を教師にメールで連絡を取った。


(3)成果と課題

  1. 成果
    • モバイル機器が学校で使っているデジタルカメラと比べて小型で、大変持ち運ぶのに便利であった。撮影もあまりとまどわずに行えた。
    • 班別に自由に活動する為、教師との連絡手段として教師の携帯電話のメールアドレスを登録できたことは、児童、教師とも安心できるものであった。
  2. 課題
    • 事前の指導として、モバイル機器の撮影やメールの使い方を練習させた。しかし、児童が自由に使えるようにするためには、もう少し時間が必要であった。普段から使って、使い方に慣れることができるようにさせたい。
    • メールアドレスの設定はきちんとできたが、場所、場合により一方向からの通信のみになってしまって、返信ができないときがあった。 (これは、児童の操作の間違いもあるかもしれないが)。また、場所により受信できないこともあった。機器の整備及び使い方の慣れが必要である。
    • 今回は、動画の撮影とメールの送受信が中心であったが、撮影したデータをメールで学校に送信し、ホームページに取り込んで保護者がほぼリアルタイムで状況が分かるようにしたり、写真を無料の掲示板に送って、事前に保護者にその掲示板のアドレスとパスワードを知らせておき、随時見られるようにする等の工夫が考えられる。これからはもっとよりよい活用の仕方を検討したい。


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