平成15年度 研究成果報告 |
(経済産業省委託事業)
本事業は、授業における有効なIT活用の要件及び方法について研究・改善した成果を体系化し、ITが教育・学習に役立つことを定型的に提示することによって、本事業参加者以外のものでも、ITを活用した授業を実施する際の不安・課題に対する解決策となる情報を、学校等教育機関及び企業に提供することを目的とし、初等中等教育におけるITの有効な活用とITリテラシーの的確な向上を図る。
97件の応募の中から、選定委員会により9件を選定し実施した。
テーマ | プロジェクト概要 | |
1 | 院内学級などの遠隔学習環境に おける参加型e−ラーニング |
参加型eラーニングにより院内学級児童生徒への学習支援を行う |
2 | GISとタブレットPCを活用した 学習支援 |
タブレットPCを活用し、児童・生徒の探求活動自体の価値・意識の変革に寄与する |
3 | ユビキタス協調学習システムを 用いた野外&共同学習 |
カメラ付携帯電話の活用により子どもたちが「発見する力」と「他人と協調する力」を身につけることを目指す |
4 | 学校と家庭をつなぐUSB学習帳 (ユビキタス学習) |
USBメモリーの活用により「子どもの学習意欲の向上」や「個性に応じて能力を伸ばす学習」を実現する |
5 | タブレットPCを活用した 手書き電子教材の実践検証 |
タブレットPCの活用で児童の思考過程をサポートし、思考過程に連続性を持った学習の実現を目指す |
6 | 子どもと大人が集い 創る 総合学習デジタル博物館 |
総合的な学習の成果を、そのテーマに関する「展示室」に展示することで、子ども同士の活動を活性化する |
7 | 不登校傾向児童生徒への ITによる効果的支援 |
不登校傾向児への総合的なケアによる児童生徒の段階的な変化を研究し、その効果を実証研究する |
8 | Webコンテンツとデジタルペンを 活用した英語授業 |
簡単で取り扱いやすいITを活用した教育の実践、および、より質の高い授業を実現することを目指す |
9 | 情報教育実践のための 学校向けe-ラーニング支援 |
既存のe−ラーニングシステムを活用して、小・中・高等学校に於ける使い方の有効性を検証する |
評価・改善委員会を設置した。
- 平成14年度実施プロジェクト10プロジェクトの内、昨年度の評価・改善委員会において評価の高かった下記4プロジェクトについて継続によるモデル改善として実施した。
- 心も育つ理科コンテンツの開発と活用
- IT結晶技術であるロボット活用の先進的情報教育検証
- 自動翻訳を利用した国際交流授業支援システムの要件
- 先進的モバイルを活用し博物館と連携した環境調査活動
- 過去の成果のツールに対する改善と普及促進:
下記の3テーマを実施した。
- 対話型電子白板利用授業における有効活用モデルの検討
- 電子白板ツール改善実践
- Web博覧会機能拡張と実践授業
公募により50件の応募の中から25事例を選定し実施した。
- 「体系化」に関する調査
- 過去の実践事例を体系化し、成功事例のノウハウと人脈を掘り起こすことを目的とする
- インタビューおよびアンケート調査を実施した
- 「先駆者が伝える成功のヒント31」という小冊子を発行する予定
- 体系化委員会を設置した
- 「IT機器等の教育への利活用」に関する調査
- 来年度に実施するテーマを探ることを目的として実施。有識者へのヒアリングおよびアンケート調査を実施した
- 「教員事務負担軽減システム」に関する調査
- 教員事務負担軽減システムに関する現状とニーズを調べることを目的として実施
- 有識者へのヒアリングおよびアンケート調査を実施した
- 教員事務情報化意見交換会を設置した
- e−黒板研究会
- 電子情報ボードに関する要件調査、活用方法の研究などを目的として実施
- 電子情報ボードを活用されている先生方へのヒアリングおよびアンケート調査を実施したe−黒板研究会を設置した
- ミニシンポジウム(12月16日)を実施した。また、成果発表会ではe−黒板研究会の分科会を開催し、展示コーナーを設置した
- 成果発表会
平成16年3月5日(金)および(土)の2日間、東京ファッションタウンビルにて実施した。参加者は2日間で述べ2,242名(初日:1,289名、2日目:953名)。盛況のうちに終了した。発表者および参加者の評価は概ね好評であった。
- テーマ:
「IT活用で 子どもたちが変わった!授業が変わった!学校が変わった!」
- 内容:
- 基調講演
- 分科会(8テーマ)
- プロジェクトの発表(22プロジェクト)、学校の仕組み(45事例:ポスターセッション形式)、企業プレゼンテーション(27社)の発表
- 展示会(50ブース)およびe−黒板展示コーナー(11ブース)を実施した。
- その他の地域イベント
今年度は、東京での成果発表会のほかに、事業の普及促進を目的として、下記のシンポジウムを主催した。
- 先進IT活用教育シンポジウムin宮崎(20003.10.25 実施)
- 教育と地域の情報化を考えるシンポジウムin白石(2004.2.28 実施)
- シンポジウム「『英語が使える日本人』を考える」inOSAKA〜具体的取組とITの活用〜(2004.3.30 実施)
Windows環境 Microsoft Internet Explorer バージョン5.0以上、Netscape
Navigator バージョン4.7以上 Macintosh環境 Microsoft Internet Explorer バージョン5.0以上 Eスクエア・アドバンスは、経済産業省の委託を受けて財団法人コンピュータ教育開発センター(CEC)が実施しています。 Copyright (C) 2003 CEC (Center for Educational Computing) All rights reserved. |