現在,環境調査活動を中心にした体験的教育活動を行っている学校が多い。
しかし,その学習を行う上での問題点として次のようなものがあげられる。
- 環境問題について見識を持った教員が少ないこと
- 環境に関する外部人材の方に何度も来ていただけないこと
- 環境調査の場合,生物を発見しても撮影できないことが多いこと
- 調査後すみやかに児童の質問、疑問に対応することができないこと
上記のことを解決するために,モバイル(無線LAN付ノートパソコン,デジカメ付PDA通信カード付き,携帯プロジェクター)を活用して教育的な効果について要件調査をする。
- 児童生徒が実際に環境調査活動を行い見つけた動植物を通信カード付PDAを利用することで,その場にてホームページ検索等で調べること
- 環境問題について博物館や地域ボランティアの方にデジカメ付PDAで撮影した画像やデジタルコンテンツをもとに具体的な質問や相談をすること
- グループウェアを使い他校の児童生徒と具体的な情報交換ができることで情報発信能力が身につく。(情報発信能力の向上、情報活用能力の向上)
- ノートパソコンと携帯プロジェクターを利用し,環境調査でわかった内容をパソコン教室以外の普通教室や理科室などで児童生徒が簡単にプレゼンテーションすることで情報活用のしかたがわかる。(プレゼン能力の向上)
- 総合的な学習の時間や理科の学習での環境に関連する学習を行うための支援の道具としてモバイル機器活用の研究。
- モバイル機器について児童生徒、教師に要件調査をおこない機能面での改善など今後の開発に参考となるデータの収集し商品の開発に反映させる。
- 独自の教員研修を実施しその手法等を記録することで,実際にどうすればコンピュータネットワークを有効に利用できるかのノウハウの提供。
- つくば市昆虫館や牛久市自然観察の森などの博物館との連携をネットワークを通してどのように行ったらよいかについての研究。
上記の成果より児童、生徒のIT活用能力を育成する授業の立案、手順など実施に必要なノウハウの作成、児童、生徒のIT活用能力の育成方法、新しいモバイル機器の開発など新しい教材と教具の開発に繋げる。
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